便秘の名医・順天堂大学の小林弘幸教授によると、便秘はダイエットの大敵です。
便秘を解消すれば、難なく痩せられる。小林先生はそうおっしゃっています。
とはいえ便秘に悩んでいる方は意外と多いですよね。便秘を治すにはどうすれば良いのでしょうか。
小林先生によると、便秘がちな人は「むくみ腸」であることが多いようです。
内視鏡で「むくみ腸」を見ると、いかにも不健康そうに色が黒ずみ内膜が腫れています。またレントゲン撮影すると、ガスや便がたっぷりとたまっているのが確認できるようです。
「むくみ腸」になると厄介なのは、便秘になるだけでなく、腸の動きや吸収が悪くなることで、食べた物が皮下脂肪や内臓脂肪にたまり、肥満に繋がること。
ダイエットを成功させるためには、まずこの「むくみ腸」を解消することが大事だと小林先生はおっしゃいます。
今日は、自分の腸が「むくみ腸」か否かをチェックする方法と、「むくみ腸」を改善する食べ物&エクササイズをご紹介します。
(一部情報元:日本テレビ「得する人損する人」2015年1月15日放映)
むくみ腸チェック

小林先生によると、次の5つの項目のうち1つでも該当する場合は「むくみ腸」の疑いがあるそうです。
- 3日以上便通がないという状態が1ヶ月に数回ある。
- 5年以上下剤を使っている。
- おなかがカチカチでかたい。
- 常に膨満感がある。
- 便は定期的に出ているが、出した後に毎回残便感がある。
私は大丈夫そうですが、こうした症状を訴える方は決して少なくないようです。
「むくみ腸」かもしれないと思った方は、次にご紹介する食べ物を積極的に摂るように心がけたり、そのあとにご説明するエクササイズをする習慣をつけると、腸の調子が改善するそうです。
「むくみ腸」を改善する食べ物
「腸のむくみ」をとる効果的な方法として、小林先生は、次の3つの食材を一緒に食べることをすすめています。
ハチミツ
大根
ヨーグルトは、腸内環境を整えるビフィズス菌をはじめとした善玉菌を多く含んでいます。
ハチミツに含まれるオリゴ糖は、ビフィズス菌の増殖を促します。
そして大根に含まれる水溶性の食物繊維は、たまったお通じの解消に効果があるそうです。
また水溶性の食物繊維には、さらにもう1つメリットがあります。それは、ビフィズス菌によって分解されることで、腸内が善玉菌にとってさらに活動しやすい環境になること。
ちなみに大豆や芋などに含まれる不溶性の食物繊維は、同じ食物繊維でも便の体積を増やしてしまうので、お通じの解消には適さないということです。
ヨーグルトにハチミツと大根おろしをプラスすると、相乗効果が期待できるんですね。
むくみ腸を解消するエクササイズ

最後に「むくみ腸」を改善するエクササイズをご紹介します。
- 足を肩幅くらいの広さに開く。
- 右手で右の腰骨の上をつかむ。
- 左手で左の肋骨の下をつかむ。
- 右回りに5回まわす。
- 左回りに5回まわす。
以上のエクササイズを、左右の手で脇腹を揉みながら1日5~10回、合計10分程度行うと「むくみ腸」の解消に効果があるようです。
さっそく試したところ、腸が活発に動き出す感じがしました。便通が良くなりそうなエクササイズです。
ところで小林先生が指摘されている「むくみ腸」については、以前このブログの別記事で取り上げたことがあります。
「むくみ腸」は便秘のもと。体の冷えや便秘薬の誤った服用が原因。
小林先生によると、冷えや便秘薬の誤使用で「むくみ腸」になることもあるようです。宜しければ上のリンク先の記事もご覧ください。
また、小林先生がすすめるヨーグルトの理想的な食べ方も紹介しました。電子レンジで温めて食べると良いそうです。
コチラの記事も合わせてご覧ください。