
凄腕ハム職人の小島豊さんが教える、やってはいけないハムの食べ方をご紹介します。
これだけをおさえておくと、ハムが美味しく食べられます。
ハムにはボンレスハム(ももハム)やロースハムなど複数の種類がありますが、美味しく食べるためのポイントは、基本的には同じです。
ちなみに、小島さんは、茨城県守谷市にあるハムとソーセージの専門店「デリカテッセン ハンス・ホールベック」の店主で、世界最高峰のハムの大会で金賞を57個も受賞した超一流のハム職人です。
記事の後半では、ハムを使ったおすすめ料理6品も合わせてお伝えします。
(一部情報元:TBSテレビ「ジョブチューン」超一流職人スペシャル 2015年1月24日放映)
ハムの美味しい食べ方

小島さんによると、ハムを美味しく食べるためにやってはいけないことは「ハムを焼くこと」だそうです。
その理由は、ハムは焼かないで食べることを前提につくられた食品だから。
ハムは焼かずに食べるための味つけや香りづけがされているので、焼かないのが一番美味しいそうです。
ハムと言えば、我が家では卵と合わせてハムエッグにすることが多いのですが、小島さんいわく、ハムは焼いてしまうとただ硬くなるだけだとか。
手を加えずにそのまま食べるのがおすすめだそうです。
ちなみに、どうしても焼きたい場合は、ステーキ用のハムを選ぶと良いそうです。
ステーキ用のハムは燻製などの香りづけをしておらず、焼いても美味しくいただけるということです。
ハムのおすすめレシピ
続いて、当サイトおすすめの、ハムを焼かずにそのまま使った料理のレシピを、6品ご紹介します。
ハムと玉ねぎと人参のマリネ

玉ねぎの辛味をおさえたさっぱりとしたマリネです。
ハムの優しい旨みと玉ねぎの風味がとても良く合います。
酢のさっぱりとした酸味が口のなかに広がって、パクパクと箸が進みます。
ボリュームサンド

ハムと卵をたっぷりと使った、おしゃれなサンドイッチのレシピです。
ハムの塩気が加わると、卵の優しい風味が引き立ちます。
ちなみに、このサンドイッチに「ベーコンと野菜のわんぱくサンド(写真両端)」を合わせると、ボリューム満点の豪華なお弁当が完成します。
ハム丼

「香味だれのハム丼」
たったの3分でできるハムを使ったどんぶり飯です。
タレントの国分太一さんが「ウマい!!20代の頃に(このどんぶり飯に)出会いたかった!」と大絶賛した一品です。
ポテトサラダ

電子レンジを使った、ポテトサラダの簡単レシピです。
マヨネーズをベースにした定番の味付けになっていて、少量の砂糖や酢を隠し味として加えるのがポイントです。
味に深みが増して、最後まで飽きずに美味しくいただけます。
ちらし寿司

ハムを使ったちらし寿司の超簡単レシピです。
柚子のふわっとした香りが鮮烈なちらし寿司で、サラダ感覚でいただけます。
調理時間はわずか3分です。
パニーニ

ハムをトマトやチーズと一緒に食パンに挟み、パンごとフライパンで焼いたお料理です。
ハムを加熱するものの、直接火を入れるわけではないので、ハムが固くなることはありません。
イタリア生まれのサンドイッチ「パニーニ」は、ホットサンドメーカーなどの専用の器具で作りますが、「レミ流パニーニ」は、フライパンで作ります。
本格的なパニーニが、家庭でも簡単に作れます。
以上、ハムを焼かずにそのまま使ったおすすめ料理6品でした。
超一流ハム職人のボンレスハムの作り方
最後に、ハム職人の小島さんが作る本格ハムを紹介します。
小島さんがつくるボンレスハムは、昔ながらのドイツ式製法で手間暇かけて作られており、できあがるまでには丸6日もかかるそうです。
豚もも肉の旨みの強い部分のみを使用し、まず、専用の注射器で内部まで均一に味を染み込ませます。
そして、塩水に浸して5日間冷蔵庫に寝かします。
次に、その肉をボイルして成形し、再度3時間半かけて茹で上げます。
そのあと、冷蔵庫で1日寝かせたら、最後にブナの木のチップで40分かけて丁寧に燻製します。
ちなみに、このような工程を経て出来上がった上品な味わいのボンレスハムには、温かくしたホワイトアスパラガスがとても良く合うそうですよ。