
怪味ソースのレシピをご紹介します。
怪味ソースとは、中国の四川省生まれの「怪味」という調味料のこと。
中国語で「不思議な味のソース」という意味があり、古くは宮廷料理、現在では台湾料理にも使われています。
四川料理の調味料といえば、花椒や豆板醤がとても有名ですが、怪味ソースは、花椒や豆板醤の辛味だけでなく、ゴマの風味や酢の酸味など幅広い味が楽しめるのが特徴です。
ちなみに、「怪味ソース」の日本での読み方は、「かいみソース」です。
調味料に詳しい料理研究家の青木敦子さんによると、怪味ソースの作り方はとても簡単です。
身近な食材を混ぜるだけで手軽に作れます。
この記事では、怪味ソースの作り方と、怪味ソースを使ったレシピをご紹介します。
(一部情報元:日本テレビ「スッキリ!」2015年1月29日放映、テレビ朝日「あさチャン!」2015年7月24日放映)
怪味ソースの作り方

「怪味ソース」のレシピです。
材料
砂糖 | 大さじ2と1/3 |
酢 | 大さじ1 |
醤油 | 大さじ2と1/3 |
ラー油 | 小さじ1と1/2 |
豆板醤 | 小さじ1 |
練りゴマ(白) | 大さじ2 |
ショウガのすりおろし | 小さじ1/2 |
ニンニクのすりおろし | 小さじ1/2 |
ネギのみじん切り | 5センチ |
花椒 | 小さじ1/2 |
作り方
- 材料すべてを混ぜたらできあがり。
怪味ソースは、その名の通り、とてもユニークな味がします。
甘み・酸味・辛味・塩味・苦み・旨み・しびれといった7つの味が同時に楽しめます。
怪味ソースは味がとても強いので、焼きうどんのようなタンパクな素材の味つけによく合うようです。
青木さんによると、怪味ソースを他の調味料と混ぜてアレンジしても楽しいそうです。
たとえば、マヨネーズを加えてコクを出したり、中濃ソースと合わせてお好み焼きなどの粉物料理に合わせたり、また焼肉のタレを足して卵料理に使っても美味しいということです。
料理に幅広く使えて便利ですね。
保存は、冷蔵庫で1週間程度が目安です。
怪味ソースを使ったアレンジレシピ
ここからは、青木さんおすすめの、怪味ソースを使った料理をご紹介します。
怪味焼きそば

まずは、怪味ソースで作る焼きそばです。
材料
エビ | 適量 |
キャベツ・ニンジン・ピーマンなどの野菜 | 適量 |
ゴマ油 | 適量 |
焼きそば用麺 | 2人分 |
水 | 大さじ2 |
怪味ソース | 適量 |
作り方
- 野菜を食べやすい大きさに切る。野菜とエビをゴマ油で炒める。
- 1に麺を入れ、水を加えて2~3分蒸し焼きにする。
- 麺がほぐれてきたら怪味ソースを加え、よく絡めたらできあがり。

ゴマのほんのりとした甘さの中に、ピリッとした辛味や酸味が広がる、奥深い味わいの焼きそばができます。
怪味ソース自体が水分を含んでいるので、このレシピの通り、一般的な粉末ソースをかけて作る焼きそばよりも、水は少し控えめにした方が良いと思います。
怪味トマトスープ

次にご紹介するのは、夏にぴったりの「怪味トマトスープ」。
青木さんによると、トマトに含まれるリコピンは日焼け予防効果があり、油に溶けやすい性質があります。
こうした栄養面からも、トマトは、ゴマなどの油を含む怪味ソースとの相性がバツグンだそうです。
材料
トマト | 適量 |
怪味ソース | 適量 |
作り方
- 沸騰した湯に、細かく刻んだトマトと怪味ソースを加えたらできあがり。
ちなみに、情報元のテレビ番組の映像で確認したところ、湯とトマトは、見た目で同量くらいを使っていました。

湯とトマトを同量使って作ってみたところ、トマトの酸味が効いた、コクのある中華風スープができました。
ピリッとした辛さが後からくるので、溶き卵などマイルドな味の食材を加えても、よく合うと思います。
以上、怪味ソースの作り方と怪味ソースを使った料理レシピについてお伝えしました。
怪味ソースは、甘みや辛みや酸味など、7つの味が同時に楽しめる、ユニークな味のソースです。
簡単に作れるうえに幅広いお料理に使えるので、ぜひ気軽に試してみてください。