アジには「EPA」という血液をキレイにする成分が豊富に含まれいるため、動脈硬化の予防に良いと言われています。
ただ残念なことに「EPA」には、空気に触れると壊れてしまう性質があります。
そこで今日は、アジの優れた栄養を効率よく摂取できる調理法をご紹介します。
抗酸化作用のあるゴマを加えると、EPAをムダなく摂ることができます。

ゴマを使ったアジのレシピを教えてくださったのは、元漁師で、現在は水産庁官僚というすごい経歴をお持ちの上田勝彦さんです。
上田さんは魚の調理法について大変お詳しく、「ウエカツの目からウロコの魚料理」という魚料理の本も執筆しています。
さて上田さんの「あじのりゅうきゅう」は、アジをおろしてしまえば、数分で簡単に作れます。
ちなみに「りゅうきゅう」とは、サバやアジといった生魚とネギなどの薬味を砂糖醤油に漬け込んだ、大分県の郷土料理です。
(一部情報元:TV「林修の今でしょ!講座」2015年2月10日放映)
あじのりゅうきゅうの作り方
「あじのりゅうきゅう」のレシピです。
切って和えるだけで完成します。
アジ | 3尾(切り身で160g) |
万能ネギ | 6g |
大葉 | 2枚 |
おろしショウガ | 5g |
みりん | 大さじ1/2 |
醤油 | 大さじ1 |
すりゴマ | 大さじ1/2 |
※オリジナルのレシピに分量はありませんでしたので、情報元のテレビ番組の映像をもとに、私が分量を推測しました。
冒頭の写真は、この分量で作っています。参考にしてください。
- 食べやすい大きさに切ったアジに、細かく刻んだネギと大葉・おろしショウガ・みりん・醤油を加えて和え、しばらく置いて味をよく染み込ませる。
- 1から出た汁気を切る。
- すりゴマを加えて和えたらできあがり。
上田さんによると、この料理の最も大事なポイントは、アジを調味料に漬けたままにしないことです。
醤油には魚の生臭みを取る効果があるため、漬けたままにすると、魚の臭みが残ってしまいます。
ですから調味料の味が馴染んだら、においがついた余計な汁気を取り除きます。
最後にすりゴマで和えると、日持ちするようになり、冷蔵保存で3~4日くらいは美味しくいただけます。
アジの臭みがまったくない、美味しい「りゅうきゅう」が出来ます。
魚から出た汁気を取り除くと、魚の臭みが取れるだけでなく、見た目にも美味しそうに仕上がります。
「アジの漬け」を作るご家庭は多いと思いますが、汁気を切ってゴマを加えるだけで、美味しくて栄養たっぷりの、日持ちのするお料理が出来ますよ。