鎌倉大仏の魅力。時の流れが磨きあげた、凛とした佇まい

投稿日:2013年2月9日 更新日:

鎌倉 大仏

鎌倉の大仏様は、高徳院というお寺の境内に鎮座しています。
鋳造が始められたのは、鎌倉時代中期の西暦1252年。いまから700年以上も前のことです。

鎌倉の大仏様には余計な装飾がありません。大仏殿もありませんし、鮮やかに色付けされているわけでもありません。あるのは、大きな体と涼し気なお顔だけです。まあ、言ってしまえば、かなり地味です。

でも、飾らないその姿こそが、逆に、この大仏様の魅力なのだと私は思います。ストイックな大仏様。よく比較される奈良の大仏様は、王様のような豪華な風格をまとっていますが、鎌倉の大仏様からは、修行僧のような凛とした佇まいを感じます。シブいです。

とはいいつつも、実は、鎌倉時代に建立された当時は、大仏殿もあったし、しかも全身は金箔で覆われていたそうなんです。
時の流れが、大仏様から色々なものを削ぎ落していったんですね。私は、好きですよ。今の大仏様。

鎌倉 大仏

鎌倉大仏の特徴

仏の身体には、32の特徴があるそうです。仏の32相。その特徴は、鎌倉の大仏様にも備わっています。

鎌倉 大仏

切れ長の目。とても印象的ですね。静かに瞑想しているような伏せぎみの目は、スイレンの花のように紺青色であるとされています。仏の32相の1つです。
鎌倉 大仏

鎌倉 大仏
額の真ん中にある、渦巻き状の盛り上がった部分。大仏様を遠くから見るとイボのようなものにしか見えないのですが、近づいてみると、時計回りの綺麗な螺旋模様になっているんです。この渦巻状のものを「白毫(びゃくごう)」と言います。

面白いことにこの白毫、丸まった毛の固まりなんだそうです。意外です。私はずっと、第3の眼なのかと思っていました。額の中央に生えた白い毛だったんですね。
ちなみに、仏(如来や菩薩)の象徴である白毫は、光を放ち世界を照らすと言われています。

鎌倉 大仏
大仏様の鼻。鼻筋がスッと伸びています。
真下から見上げると、大仏様の鼻の穴がよく見えるのですが、もう少し手前から眺めた場合には、鼻の穴が見えないんです。実は、これも仏の特徴です。
ただ、この鼻の特徴は、仏の32相に含まれる要素ではなく、32相に準ずる「80種好」という、より微細な表情に分類されます。

鎌倉 大仏
大仏様の口。仏は、何を食べてもその最上の味を味わえるのだそうです。羨ましいです。一方、仏の舌は、髪の生え際にまで届くほどの長さなのだとか。想像すると・・・。ちょっとイヤですね(笑)。

鎌倉 大仏
そして耳。肩まで届くほど垂れ下がっています。これぞ福耳。大きいです。

ちなみに、この写真にも写っていますが、大仏様の頬には少し肌色に着色された部分があります。これは、かつて大仏様に金箔が貼られていた名残なのだそうです。

鎌倉 大仏
こちらは、大仏様を後ろから撮影した画像です。猫背の大仏様。背中には小窓が2つあります。これらは、仏像がつくられた時に、内部の土を、外に掻き出すためにつくられた窓なのだそうです。
大仏様はどのように造られたのか(?)。それを知るにはこちらのサイトが参考になります。リンク先ページの一番下に、分かりやすい動画がありますのでご覧ください。

大仏様の胎内

鎌倉 大仏
また、胎内と呼ばれている大仏様の内部もご覧いただけます。(別途20円の拝観料がかかります。)

内部から見ると、大仏様の首の付け根の部分が茶色く変色しています。これは、補強を行ったさいに塗られた繊維強化プラスチックによるものだそうです。

アクセス

高徳院(大仏)にアクセスする方法は、大きく以下の2つの方法があります。

  1. 江ノ電を利用
    高徳院の最寄駅は、江ノ電の長谷駅です。長谷駅から歩いて7分くらいのところです。
  2. 鎌倉駅東口からバスを利用
    バス乗り場1番から江ノ島電鉄バス、もしくはバス乗り場6番から京浜急行バスに乗り、「大仏前」停留所(鎌倉駅から約10分程度)で下車。停留所から歩いてすぐの所にあります。

江ノ電
オススメは、やはり江ノ電に乗って行くルートです。レトロで可愛らしい江ノ電。車窓からの風景も鎌倉観光の醍醐味のひとつですよ。

まとめ

鎌倉 大仏
鎌倉の自然に囲まれた大仏様。豪華絢爛とは対極にある大仏様ですが、そこがまた鎌倉らしいとも言えます。鎌倉を訪れた際には、散歩がてら大仏様に会いに行ってはいかがでしょうか。