ゼラチンなし・寒天なしでも作れる、超簡単な牛乳プリンのレシピをご紹介します。
横浜国立大学名誉教授の渋川祥子さんが考案した、「しょうが牛乳プリン」です。

渋川さんは食物学のプロで、「料理と栄養の科学 (「おいしい! 」を解き明かす)」をはじめとした、料理のコツを科学的な側面から分かりやすく解説した本を、多数執筆しています。
牛乳プリンと言えば、ゼラチンや寒天で固めるのが定番ですが、実は、ショウガの絞り汁だけで固めることもできるんです。
(一部情報元:日本テレビ「世界一受けたい授業」 2015年3月15日放映)
ゼラチンなし・寒天なしで作る牛乳プリン
「しょうが牛乳プリン」のレシピです。
調理のポイントは2つあります。
1つは、ショウガを皮ごとすりおろすこと。
もう1つは、温めた牛乳をショウガ汁に加えたら、絶対にかき混ぜないことです。
ショウガ汁 | 小さじ2 |
牛乳 | 180ml |
練乳 | 大さじ3 |
- ショウガを皮ごとすりおろし、キッチンペーパーなどに包んでショウガ汁をつくる。ショウガ汁(小さじ2)を、器に入れる。
- 牛乳と練乳を鍋に入れ、よくかき混ぜながら温める。およそ70度になったら火を止める。
- 1の器の中に、2を勢いよく流し入れる。この時に絶対かき混ぜないようにする。
- 3をそのまま10~15分置き、冷蔵庫で1時間冷やしたらできあがり。
このレシピで作ると、とろとろ食感の柔らかい牛乳プリンができます。
スプーンですくうと、まるでヨーグルトのようです。
ショウガの風味がかなり効いていますが、牛乳のまろやかさと良く合うため、やみつきになります。
美容や健康のためにショウガを積極的に摂りたい方には、特におすすめですよ。
ところで、なぜショウガ汁を加えるだけで、牛乳が固まるのでしょうか。
渋川先生によると、ショウガに含まれる酵素がポイントです。
酵素が牛乳のタンパク質を適当な状態に分解し、それが後にほどよく結びつくため、とろとろの状態になるということです。
なお、ショウガの酵素は、皮のあたりに多く含まれているので、皮ごとすりおろします。
皮をむいて使うと、固まりにくくなりますので、注意してください。
台所で余りがちなショウガだけで、牛乳プリンがつくれるなんて嬉しいですよね。
覚えておくと便利なレシピです。