我が家では、よく「ぶり大根」をつくります。
「ぶり大根」のぶりには、私はいつもアラを使います。
切り身より、味わい深く仕上がるような気がするし、何よりも豪快な見た目が好きなんです。
とはいえ、家族にアラばかり与えているみたいで、なんとなく後ろめたい気がしていました。
なぜなら私は長いこと、本来「ぶり大根」には切り身が使われると思っていたからです。
でもそれは誤りでした。
「ぶり大根」はもともと、ぶりのアラを使った料理だそうです。
ウィキペディアには、「ブリのアラを大根と一緒に醤油で煮付けた、日本の郷土料理」と記されています。
私がずっと作ってきたものは、本来の「ぶり大根」だったんですね。
これからはもっと堂々と、ブリのアラを使おうと思います。
さて、私がいつも「ぶり大根」を作る時に大切にしている事は、煮込んだ後に半日から1日置いて、味をしっかりと馴染ませること。
食べるタイミングを見計らって、かなり早めに準備し始める必要がありますが、それだけの時間をかける価値はあります。
大根がアメ色に染まった、美味しい「ぶり大根」が出来ますよ。
ブリ大根の作り方
ブリアラ | 460gくらい |
昆布 | 5センチ角1枚 |
水 | 200cc |
ブラウンシュガー | 35g |
酒 | 100cc |
醤油 | 100cc |
ショウガ | 5g |
大根 | 1/3本 |
白米 | 大さじ1 |
- 大根とブリが入る位の大きさの鍋に、水と昆布を入れ暫く置く。(最低1時間。出来れば半日。)
- ブリに少し多めの塩をふり、30分くらい置く。塩をさっと洗い流し、水気をよく拭き取る。大根は、厚さ2~3センチの半月切りにする。米はさっと洗う。
- 大根と米を鍋に入れ、かぶる位の水を入れて大根が柔らかくなるまで茹でる。
- 1の鍋にブラウンシュガー・酒・醤油を加えて沸騰させ、沸騰を維持しながら2を少しずつ入れる。落とし蓋(なければアルミ箔)をして5分程煮る。
- 3の大根のみを4に加え、落とし蓋をしてさらに10分煮る。火を止めたらそのまま半日から1日置いて、味を馴染ませる。
- 食べる直前に温め直す。皿に盛り、細切りにしたショウガをのせたらできあがり。
何度食べても飽きない味です。
ちなみに私は、残った煮汁は捨てないで、再び他の煮物に使っています。
里芋の煮付けなどに活かすと、とても美味しいですよ。