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岡倉天心に、国粋主義者というレッテルを貼った「東洋の理想」。

投稿日:2010年5月30日 更新日:

茶の本

岡倉天心の代表的な著書である「茶の本」は、原文はすべて英文で書かれています。

東京大学の高階秀爾名誉教授は、これらの天心の著書について次のように語っています。

「これら英文の著作を通して、国粋主義者という天心のイメージがいつのまにか作り上げられてしまった。」

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岡倉天心の「東洋の目覚め」

今日私は、先の3つの著作のうちの1つ「東洋の理想」のベースになったと言われている「東洋の目覚め」を読みました。
そして、なるほどこの調子では、国粋主義者と誤解されても仕方ないと思いました。

同じく天心の著書である「日本美術史」や「泰東巧藝史の講義筆記録」とはまったく異なり、強い言葉が並んでいます。

しかし同著の解説文を読むと、実は「東洋の目覚め」は、イギリス帝国主義に反対するインドの革命家を鼓舞し、結束を呼びかけるために書かれた著作らしいです。
天心はこの頃、インドをおよそ1年かけて旅行しており、現地で多くの愛国心に満ちた革命家達と知り合いになり、彼らから影響を受けています。

インドの革命家たちへの同調が、「東洋の目覚め」および「東洋の理想」に、強い調子を与えたようです。

岡倉天心は、本当に国粋主義者だったのでしょうか。
私はこれまで抱いてきた天心のイメージに、疑問を持つようになりました。

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