やまでら くみこ のレシピ

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本物の「フリーダ・カーロ」

投稿日:2010年9月27日 更新日:

最新号のNewsweek(2010年9月29日発売)より話題を一つ。
メキシコの骨董店で見つかった、メキシコの画家フリーダ・カーロの遺品の真贋で論争が巻き起こっているそうです。

この遺品の肯定派は、主にカーロをじかに知る人達です。遺品を所有する夫婦は次のように語っています。
『専門家がこのコレクションを偽物だと言うのは、その生々しさがカーロのイメージを損ないかねないからだ。「偉い人たちはフリーダの表の顔しか知らない・・だから、ややこしくなる。ここにあるのは、親しい人間だけが知る本物のフリーダだ。ニューヨークの美術市場がつくり上げたフリーダとは別なんだ。」』

しかし、否定派である専門家は、驚くほど感覚的にその鑑定をしているようです。既に科学鑑定において遺品はカーロと同時代のものと判定されているそうですが、それについてもその感覚にもとづいて反論しています。
専門家の鑑定には、「力がない」とか「訴えてこない」といった表現もしばしば使われるそうです。彼らによれば、真贋を直感出来るのは深い知識があるからで、芸術家の使う画材・筆遣い・色使いなどを知り尽くしているからだということです。そして、科学鑑定を必ずしも鵜呑みにしない態度は美術界の専門家には決して珍しくないということです。現に過去には科学鑑定のミスを専門家が指摘した例もあるそうです。

この記事の著者は最後に、カーロをじかに知る人々つまり肯定派のことについて、「人々がこのコレクションの中に見たがっているのは、芸術家の姿より自分なのかもしれない。」と感想を述べていますが、それは、否定派の専門家にも言えるように思います。結局、誰の「カーロ」もすべて、あくまでも私にとっての「カーロ」でしかありません。絵が本物か偽物かなんて頭の痛くなる問題には一生首を突っ込みたくないと思います。

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