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1,000体を超えるジャコメッティの贋作。売人の巧妙な嘘。

投稿日:2010年12月12日 更新日:

Alberto Giacometti

10代後半の頃、私は、個性的で力強いジャコメッティのデッサンが大好きでした。
憧れて真似したこともありましたが、ストロークがただ浮遊しているだけの、みっともないデッサンになってしまったことを今でもよく覚えています。
ジャコメッティの独特なストロークは、やはり一朝一夕に習得できるものではありませんでした。

さて、そのジャコメッティの彫刻の贋作がここ3年間で1,000体も警察に押収されたそうです。
売り手の何人かは逮捕されたそうですが、誰がどこでつくったものかは、いまだ明らかになっていないとのことです。

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ジャコメッティの質の低い贋作

押収された贋作は、あまり質の高いものではなかったようです。
あるジャコメッティの専門家は、誤って贋作を購入した人々について「彼らはまじめなコレクターではなく、ただジャコメッティを安く買いたかっただけだ。」とコメントしています。
騙された人には同情しますが、よっぽど酷い出来だったのでしょうね。

売人の巧妙な嘘

とは言いつつも、売人の嘘が巧妙だったという側面もあるようです。

ある時はドイツの伯爵になりすまし、アルベルト・ジャコメッティーの弟であるディエゴとの交際を通じて作品を入手したと語り、さらには、その経緯を語った本まで執筆していたそうです。
「ディエゴの復讐(Diego’s Revenge)」というタイトルのその本によると、「弟ディエゴは兄アルベルトのごく些細な仕事も大切に保存したいとの願望を持っており、壊されてしまう運命の粘土彫刻の痕跡までも残そうと、夜中にアルベルトのアトリエで石膏取りをすることを習慣としていた。」ということです。
嘘ばっかり書かれている本なんでしょうけど、ちょっと読んでみたい気もします。

非常に高額なジャコメッティの作品

Giacometti

さて、アルベルト・ジャコメッティの作品は非常に高額で取引されています。等身大の男性像「歩く男」は、今年の2月にサザビーズのオークションで、美術品としては過去最高額となる約6,500万ポンド(約94億円)で落札されたということです。

普通の人が買える金額ではありません。
そんな高額な作品を自分も所有できるかも、なんて思うと、舞い上がってしまうのかもしれませんね。

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参考記事:Artnews 「The Mystery of the Giacometti Fakes」

画像引用元:アルベルト・ジャコメッティ|wikipedia

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