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アニッシュ・カプーアの新作 「リバイアサン」

投稿日:2011年5月20日 更新日:

Anish Kapoor

 今年のモニュメンタ2011( MONUMENTA 2011)で発表されたアニッシュ・カプーア(Anish Kapoor )の新作→”リバイアサン(Leviathan)”  
 
 パリのグラン・パレ(Grand Palais)の広大な内部空間につくられた作品です。観客は、この巨大な球体の内側に入り、”単一の色彩の中に身を浸す”ことが出来るそうです。カプーアは、それを”瞑想的で詩的な体験”と表現しています。

 作品のタイトルであるリバイアサンは、旧約聖書に出てくる海に住む怪獣。巨大な波や暴風雨を巻き起こす力を持っており、死の象徴とされています。
 イギリスの哲学者トマス・ホッブズは、著書「リバイアサン」(1651年)の中で、リバイアサンを国家の隠喩として使っています。
 その中の有名な一節、”万人の万人に対する闘争”とは人類の原始の姿をあらわしています。ホッブズは、この混乱状態を避けるには人間が天賦の権利として持ちうる自然権を、政府に全面譲渡するべきであると言っています。ホッブズの言う”リヴァイアサン”は、政府に対して自らの自然権を譲渡した人々によって構成されているということになります。
 王権神授説に代わる絶対王政は、このようにして合理化されました。 

 カプーアのリバイアサンは、ホッブズの捉え方よりも抽象的です。並外れたダークパワーを擬人化したものなのだそうです。

 カプーア自身がたった1つの物体、たった1つの形態、たった1つの色彩。”と説明をしている通り、パッと見た感じでは形や色が単一でシンプルではありますが、多角的な視点を得られるため、表情が大変豊かな作品になっているようです。広がりのあるイメージを持った可能性を秘めた作品のように思います。実物を見てみたいです。 

アニッシュ・カプーアの他の記事
「彫刻家のアニッシュ・カプーア氏が、世界の美術館や画廊に対して、中国当局によるアイ・ウェイウェイ氏の逮捕に抗議するための一日休業を呼びかけています。」

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