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ヴェネチア・ビエンナーレに16世紀の巨匠ティントレットが参加!

投稿日:2011年6月9日 更新日:

ティントレット画集 (ピナコテーカ・トレヴィル・シリーズ)
6月4日にはじまった世界最大規模の国際美術展ヴェネチア・ビエンナーレに、16世紀の巨匠ティントレットの代表作が3点展示されているそうです。

今年のビエンナーレを指揮しているのは、スイスのキュレーター、ビース・キュリーガー氏
彼は今回のビエンナーレのテーマを「イルミネーションズ(ILLUMInations)」と表現しました。これには、”グローバル化した世界の諸国民(nations)に、アートを通じて光を投げ掛けたい”との考えが込められているそうです。

「アートが世界を変える強力な道具になるとは思わない。・・・それでもアートは、ある種の事柄を考え直すきっかけになる。見る人の固定観念を打ち壊せる。」

彼のこのようなコメントから、Newsweekの記者であるブレイク・ゴプニック氏は、彼の意図することを次のように書いています。

”(グローバル化した世界の諸国民にアートを通じて光を投げ掛けたい)とはいっても近年の一部の展覧会と異なり、特定の政治主張を全面に押し出したりはしない。最近はめっきり少なくなったが、斬新な構図と大胆な色使いで知られるティントレットの油絵のように、昔の巨匠たちの傑作はもっと間接的な形で世界に光を当てていた。・・・いま現代アートに求められるのは、ティントレットの傑作のように、見る人の固定観念を揺さぶること。それは最も深いレベルで、芸術が政治的な役割を果たす方法でもある。

現代アートに欠けていることを、しっかりと書いてくれているように思います。確かに最近は、あまりにあからさまに世界と直接的に関わろうとする作品ばかりが目立つように思います。作品が非常に薄っぺらいものになっている。これぞアート!と言える領域を思い出してみることは大切なことですね。

参考資料
Newsweek 2011年6月15日発行 「現代アートの祭典に16世紀の巨匠が乱入」

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