やまでら くみこ のレシピ

人気レシピの作り方を分かりやすく紹介します。

中国人の文化的欲求を満たすアート

投稿日:2011年7月25日 更新日:

クーリエ ジャポン 9月号 に、北京北部でデジタルプリント会社「時間機器(タイムマシン)」の技術顧問をしているXu Xi(シューシー)さんという方のインタビュー記事が載っていて、中国のコンテンポラリーアートに触れているところがあります。

会社の「タイムマシーン」は写真のデジタルプリントや美術品のスキャンと複製、3D映像の製作などを主な業務としているそうですが、中国のアート系の写真家の8割の作品を扱っているそうです。顧客には、ワン・チンソン(王慶松)氏やアイ・ウエイウエイ(艾未未)氏もいるということです。

中国の現代美術は最近注目を集めていますが、中国のアーティストと身近に接していて御自身もアーティストであるシューシー氏は、中国は文化的にはまだまだだと強く思うそうです。”中国の現代アートはこのところ世界の注目を浴び続けているのでは?”という記者の問いに彼は、

 「中国のアートシーンはまだまだ始まったばかりなんです。注目を浴びているのは中国という国が発展しているからであって、芸術が優れているからじゃない。現に、取引額ベースでは、世界で取り引きされるアジアの現代アート作品の8割は日本のもので、中国は1割にも満たないんですよ。」

 中国の方が断然注目されていると思っていた私は、8割が日本の作品というのに驚きました。中国ではアートの買手が非常に多くなっていることは確かなようですが、彼によると、

 ・・いま中国では、経済的に豊かになった人々が文化的なものを求めているが、アートはもちろん、映画や音楽などの分野でも、そうした人々の欲求を満足させられるだけのものが中国には育っていない・・「だから結局、みんな日本や韓国の文化に行ってしまうんです」

とのこと。会社の同僚はAKB48に夢中でCDも買っているし、彼自身も、小さい頃「聖闘士星矢」や「ドラゴンボール」を観て育ち、日本の映画はいまも好きだそうです。
 日本のアニメはスゴイと私もよく思います。他国の人とのコミュニケーションツールにもなります。

 ところで、世界的に有名な中国出身のアイ・ウエイウエイ氏は、最近、皮肉なことに中国政府のネガティブなイメージと共に知名度を爆発的に広げましたが、シュー氏は”アイ氏はアメリカのアーティストだ”と言っています。

 「・・(彼は)中国ではほとんど個展も開いていませんし。だから中国では、彼の作品は観たことがないという人が多いんじゃないでしょうか?もちろん、政治活動も彼のアートなのでしょうが・・・」

 アイ・ウエイウエイ氏は中国人が今一番知っていた方がよいアーティストでは??と思います。日本のアートが注目されると聞いて嬉しくないはずはありませんが、中国にももっと自由な表現が認められれば、多くの人が良質なアートに出会える機会が出来るし、優れたアーティストが生み出される可能性も含んでいます。中国がより文化的に活気ある国になって欲しいと思います。

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