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達成感の共有をカタチにする。?加藤翼さんの”引き興しイベント「F.F.H.」”?

投稿日:2011年8月7日 更新日:

木場公園で行われた加藤翼さんの”引き興しイベント「F.F.H.」”(木場公園にて)に参加してきました。
引き輿し1

 イベント開始時間から10分遅れで木場公園に着くと、既にたくさんの人が集まっていました。ある程度人が集まらないと出来ないイベントですが、よくこんなに人を集めたなと思いました。
 広場には、ベニヤやタルキなどの木材でつくられた大きな箱状の物体が寝かさた状態で置かれています。(上の写真の銀色の物体)これにロープを繋げてみんなの力で物体を起こすというのが今日のイベントです。
 この物体は、完全な四角い箱型ではなく細かい凹凸があり所々に穴が空いています。2週間ほどこの箱が展示されていたギャラリーのスペースの内側のカタチを模したものなのだそうです。その状態の箱も私は見ましたが、ギャラリーの壁にほぼぴったりとつくられていたので、説明されなければその箱の存在に気がつかなかったかもしれません。

 大きな箱を立ち上げるためにどこを引っ張れば良いのか事前に考えられているようでしたが、皆で何度引っ張ってもなかなか思うようになりません。けれども、引っ張る人数を場所によって調整したり、ロープにうまく力が入るようにタルキが添えられたり、状況に応じた工夫がされるにしたがって少しずつ成果が現れるようになってきました。炎天下の中、皆が目標に向かって張り切っているのがよく分かりました。

 みんなで力を合わせて何か1つの目標に向かっていくことが意外と日常の中にはないように思います。そんな感覚の共有に多くの人が飢えているのかもしれません。
 少し話しがそれますが、私はロープを引っ張りながら、自分がバックパッカーだった頃のことを思い出しました。若かりし頃にアジア各国を放浪した時、出会ったバックパッカーのほとんどが同じものを求めていると思ったことがあります。私もその一人でした。それは、日本では出来ない苦労の末の達成感。砂漠をローカルバスに3日間乗りっぱなしで横断したり、異常なほどに生活費を切り詰めてみたり・・ハタから見ればバカなだけだったかもしれず、また当時の私にはその行為を俯瞰して見ることが出来なかったけれども、今では少しその心境を説明することが出来るようになりました。
 加藤さんの作品の”皆ですること”の中には、そんな要素が含まれているように思います。

 イベントが始まってから約1時間やっと巨大な物体が立ち上がりました。その瞬間は参加者みんなが大喜び。物体が思い通りの姿になると、想像以上に巨大に見えました。ギャラリーのオーナーさんが皆に紛れて汗だくになりながらロープを引っ張っている姿が印象的で親近感を感じました。現代美術のギャラリスト、特に加藤さんのギャラリーのオーナーさんは、本当に多様な姿を見せてくれる興味深い存在です。
引き輿し2
見事に立ち上がりました!







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