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アートとしての「空気神社」・「原子力神社」の存在意義?鎌田東二さんのお話から?

投稿日:2011年8月14日 更新日:

 先日横浜で行われた「戦争とアート」と題された討論会で、フリーランス神主の鎌田東二さんから山形県の「空気神社」のお話しを伺いました。

 「空気神社」の建設は、1970年代に村の老人が”私達は空気から大変な恩恵を得ているのに、空気神社がないのはおかしい。”と言い出したことに端を発します。当時その思いは現実化することなく、彼はこの世を去りました。しかし80年代の終わりになって、それを聞いていたある人が突然その事を思い出し、行動を起こしたそうです。

 写真を是非御覧ください。こんな斬新な神社を見たのは、写真家の杉本博さんがつくった直島の神社以来です。
 面白いのは建物だけではありません。この神社は参拝の仕方にも独特なやり方があります。ごく普通の参拝方法は二礼・二拍手・一礼ですが、この神社では二礼・四拍手・仰ぎ・一礼です。
 四拍手をする時には「春夏秋冬」と唱えます。”四”は、春夏秋冬をあらわしています。また、”仰ぎ”は両腕を上げて天を仰ぎます。厳粛な雰囲気で頭を下げるのも悪くはありませんが、天に向かって「ありがとう!」と言ってみるのもいいなと思います。そういえば、日頃、天を仰ぎ見る機会なんてなかなかありません。近視眼的な毎日をちょっとだけ俯瞰して見ることが出来る貴重な時間になるかもしれません。
 鎌田さんはこの空気神社のことをアートだとおしゃっていました。全く新しい神社のカタチをクリエイトするということ自体が私にとっては大変新鮮でした。神社は古くからあるものという縛りが、私も含めて多くの人の中にあるように思います。空気神社は確かにアートだと思います。

 この神社の話し以上に印象深かったのは、鎌田さんが「原子力神社」をつくったらどうだろうと提案されたことです。
 彼は被災地を野宿をしながら自転車でまわり、鎮魂の思いを込めて法螺貝や石笛を吹いたそうです。そして海で禊ぎをしようとしたそうですが、汚染された水が気になって出来なかったことが大変なショックだったとおしゃっていました。清浄な自然環境に支えられていた神道の無力さを感じ、今まで持っていた価値観がガラガラと崩れ落ちたそうです。
 鎌田さんがおしゃった「原子力神社」は、祀るのではなく鎮めるための神社という意味です。私はとっても良いアイデアだと思いました。今後原発をどうするかという問題は、このままだと、またうやむやになりそうです。私は原発は無くしていくべきだと思っていますが、もしこのまま日本が原発を残す選択をするのであれば、「原子力神社」は原発と積極的に関わるきっかけをつくってくれるように思います。

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