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クシシュトフ・ヴォディチコの「パレーシア」?横浜トリエンナーレ2011「クシシュトフ・ヴォディチコ アートと戦争」?

投稿日:2011年8月8日 更新日:

横浜トリエンナーレ2011提携プログラム「クシシュトフ・ヴォディチコ アートと戦争」に参加してきました。
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 戦争のない平和な世界を築くためにアートに出来ることは何か?ということを3日かけて徹底討論するというのがこのプログラムの趣旨です。ポーランド出身のアーティスト、クシシュトフ・ヴォディチコさんの活動をきっかけとして、哲学者の室井尚さんが主催者となって立ち上げた会です。
 3月におこった大震災の記憶が多くの人にとって未だ強烈に残っているのでしょう、討論の場には常に3.11の話題がありました。私達にとって3.11とは戦争のようなものかもしれないと感じました。

 ヴォディチコさんは1980年代からずっと一貫したコンセプトで作品をつくっています。頂いたパンフレットからの引用で彼の活動を紹介します。

 ”ヴォディチコの活動全体を貫くキーワードが「パレーシア」である。フーコー晩年の思考から汲み取られたこの概念は「包み隠さず自由に話すこと」という意味である。これは「言論の自由」「危険を冒してでも公益のために真理を話す義務」という意味を持つこともある。ヴォディチコは、記念碑的な建築物にプロジェクションを投影したり、移民やホームレスたち都市周辺に位置する人々に「パレーシア」を発動させることで、社会のなかに隠れて見えなくなっている問題を浮かび上がらせようとする。” 

 私は学生の頃から彼の作品を知っていましたが、そこに込められた思いについて深く考えたことがありませんでした。ヴォディチコさんは私達の社会において非常に根源的な問いを投げかけていることを知りました。

 オブラートに包んで話すことや控えめであることを美徳とする日本人にとって、「パレーシア」はあまり重視されないのかもしれません。けれども、彼が作品に登場させている社会における弱者、移民やホームレスでなくとも、”包み隠さず話すこと”の不自由さを日常的に感じている人は多いのではないでしょうか。少なくとも私は感じています。それどころか、自分の正直な思いがいったいどこにあるのかすら分からないこともあります。”正直に話すことの不自由さ”に慣れてしまっているということでしょう。
 私自身の自由を取り戻すためにも、ヴォディチコさんの活動には大きな価値があると感じました。  

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