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インディペンデントキュレーター遠藤水城さんについて

投稿日:2011年8月9日 更新日:

横浜トリエンナーレ2011提携プログラム「クシシュトフ・ヴォディチコ アートと戦争」に、パネラーとして参加されていたインディペンデントキュレーターの遠藤水城さんが大変印象的でした。
 国内外で幅広く活躍されていて知名度のある方のようですが、15年程アートから離れて生きてきた私は、今日初めて遠藤さんを知りました。ボソボソっと話す方ですが、お話しから独特な感性を感じ、グッと引き込まれてしまいます。すっかりファンになりました。
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遠藤さんの著書「アメリカまで」とんつーレコード
  遠藤さんはキュレーターとしての活動に行き詰まりを感じて、現在は、滋賀県の限界集落で米をつくっているそうです。けれども彼は、米をつくりながらやっぱりキュレーションをしているようです。
 
 彼は、村で知り合ったお年寄りが人生の中で見て感じてきたことを絵画に残したいと考えています。彼らの思い描くイメージにぴったりの画家を連れてきて、それを絵画にしてもらい、村に展示するそうです。お盆や正月に村に帰ってきた子供達が、それを見て何かを感じてくれればいいと話していました。
 彼はその活動をキュレーションと呼んでいました。キュレーションという言葉は美術館のキュレーターの仕事だけでなく、今では幅広く情報を収集して加工・共有することを指しますが、遠藤さんの話しでキュレーションの概念がまたさらに広がったように思いました。
 村のお年寄りは、これから描いてもらう絵について、絵はがきのようなものを想像しているそうです。彼らにとって絵はがきは、”絵”のイメージなのでしょう。
 商品として量産されている絵はがきは、当然のことですが万人ウケするような無難なものに仕上がっているものが多いように思います。おじいちゃん、おばあちゃんが絵はがきに対してそんなイメージを持っていたかは分かりませんが、遠藤さんは”絵だったら、イメージがもっと忠実に出るよ。”と彼らに話したそうです。そんなふうに自然に絵画の話しをしているところが、いいなと思います。アートを語る上で大変参考になりました。

 遠藤さんは、日常自体がキュレーションと一体になっている方です。キュレーションをするアーティストだと思います。彼の今後の活動が楽しみです。

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