酒粕を使ったパスタのレシピをご紹介します。
料理研究家の栗山真由美さんが考案した、「酒粕カルボナーラ」のレシピです。
酒粕はそのままだと硬くて使いにくい食材ですが、栗山さんによると「ゆる粕」というペースト状にすると、手軽に料理に活かせます。
この記事では、「ゆる粕」の作り方と、それを使ったカルボナーラのレシピをお伝えします。
また、記事の後半では、「粕漬け」と「酒粕ハーブペースト」もご紹介します。
(一部情報元:TV「あさチャン」2015年4月2日放映)
「ゆる粕」の作り方
「ゆる粕」は、酒粕を料理に活かしやすいペースト状にしたものです。
作り方はとても簡単です。
酒粕 | 100g |
水 | 120ml |
- 酒粕をボールに入れ、細かく手でちぎる。
- 1に水を加え、柔らかくなるまで10分浸す。
- 泡だて器などでトロトロになるまでかき混ぜたらできあがり。
保存は、フタつきの容器に入れて冷蔵します。2週間ほど日持ちがするそうですよ。
酒粕を使ったレシピ
ここからは、栗山さんがすすめる「ゆる粕」の使い方をご紹介します。
酒粕カルボナーラ
まずお伝えするのは、牛乳も生クリームも使わない「酒粕カルボナーラ」の作り方です。
ゆる粕 | 適量 |
ベーコン | 〃 |
卵黄 | 〃 |
粉チーズ | 〃 |
パスタ | 〃 |
塩 | 〃 |
コショウ | 〃 |
- ベーコンをフライパンでこんがり焼く。
- 1のフライパンにゆる粕・塩・コショウを加え、トロッとするまで加熱する。
- 2に茹でたパスタを加えたら、パスタの茹で汁(少々)・粉チーズを加えてさっと絡め、火を止める。
最後に卵黄を加えて混ぜたらできあがり。
栗山さんによると、酒粕を使うと、脂肪分をおさえたヘルシーなカルボナーラができるそうです。
実際に作ってみたところ、私はもともと酒粕が好きだということもあり、とても美味しくいただきました。
卵黄のマイルドな味わいが、酒粕とよく合います。また程良いトロミもつくため、酒粕は、生クリームの代わりに十分なり得ると思いました。
でも、夫はあまり好みではない様子。
しっかり完食していましたが、普通のカルボナーラの方がいいと言いました。
好みが分かれる味かもしれません。
ただ、私が「ゆる粕」を入れすぎたせいで、夫に不評だったということも考えられます。
私は2人分(パスタ180g分)をつくるのに170gの「ゆる粕」を使いましたが、情報元のテレビ番組の映像を再度確認したところ、あくまでも見た目の判断ですが、2人分のパスタに使っていた「ゆる粕」はもう少し少ないようでした。
120~130gくらいかもしれません。
上のレシピをもとに作る方は、参考にしてください。
粕漬け
栗山さんによると、「ゆる粕」があると、粕漬けも簡単に作れるそうです。
ゆる粕を使った粕床の漬け時間は、たった30分です。
- ジップのついた袋に、ゆる粕と塩を入れてよく混ぜる。これで粕床の完成。
- 1の中に魚や野菜を入れて30分ほど置いたら、粕漬けのできあがり。
仮に、粕床を一晩放置したとしても、漬かり過ぎることはないようです。
「ゆる粕」をストックしておくと、いつでも30分で粕漬けができるんですね。
これは便利です。
酒粕ハーブペースト
また、肉などに合わせるペースト状の調味料も、簡単につくれるそうです。
「酒粕ハーブペースト」には、肉の臭みを取り除き、肉を柔らかくジューシーに仕上げる効果があるとのこと。
たとえば、塩・コショウなどの下味をつけたラム肉に、「酒粕ハーブペースト」をのせてオーブンで焼くと、「ラムの酒粕ハーブペースト焼き」ができます。
ゆる粕 | 適量 |
玉ネギ | 〃 |
乾燥ハーブ | 〃 |
オリーブオイル | 〃 |
塩 | 〃 |
コショウ | 〃 |
- ゆる粕にすりおろし玉ネギ・塩・コショウ・乾燥ハーブを加えてよく混ぜ、10分ほど置く。
- 1にオリーブオイルを加えて混ぜたらできあがり。
豚肉や牛肉に合わせてもいいですね。
魚に使っても良さそうです。
また、栗山さんによると、「ゆる粕」の簡単な使い方として、納豆と一緒にご飯にかけていただくのもおすすめだそうです。
酒粕と納豆はどちらも発酵食品なので、とても相性が良いとか。
美味しいダシを加えたような、まろやかな味の納豆ご飯になるそうですよ。