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アートとエンターテイメント?森美術館 田口行弘展から?

投稿日:2011年8月21日 更新日:

 森美術館で開催されている田口行弘さんの展覧会を見てきました。
 田口さんは、御自身の作品を「パフォーマティブ・インスタレーション」と呼んでいます。その名の通り作品には、パフォーマンスとインスタレーション、さらにアニメーション的要素が混在しており、複合的要素はビデオ作品としてまとめられ提示されています。
 今回展示されている作品は、畳や木材などがいくつかの四角いパーツとなって街の中でアニメーションのように展開していきます。そのアニメーションをつくる人の行為すべてがパフォーマンス的要素に、街中に出来た仮設的空間がインスタレーション的要素になっています。

 田口さんは作品の中にエンターテイメント性をごく自然に受け入れているように感じます。私は彼の作品から、アートとエンターテイメントの境界ってどこにあるのか?と考えさせられました。エンターテイメントをサブカルチャーと捉えるなら、彼の作品をアートとは思わない人も当然いるように思います。

 私は彼の作品のディテールの豊かさがとても面白いと思って見ていました。でもそのあとに、それは過剰でもあると結論づけていました。そんな自分の気持ちの動きを少し俯瞰して見たとき、私はどこかでアートは楽しいものではない、そしてハイカルチャーなんだと思っているのだと思い至りました。
 彼の作品は、私の中にあるアートの定義をもう一度考え直す良いきっかけをくれたように思います。







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