やまでら くみこ のレシピ

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アニッシュ・カプーア&磯崎新の可動式コンサートホール

投稿日:2011年9月6日 更新日:

 東日本大震災の被災地に、来春より可動式のコンサートホールが出現するようです。そのプロジェクトの名前は「Ark Nova」。”新しい箱船”と訳せば良いでしょうか。
 スイスのルツェルン・フェスティバル(Lucerne Festival)と日本の音楽事務所、KAJIMOTOが共同で企画した文化復興支援プロジェクトなのだそうです。コンサートホールの設計は建築家の磯崎新。デザインは、インド・ボンベイ生まれのイギリス国籍のアーティスト、アニッシュ・カプーア (Anish Kapoor )によるものだそうです。(出来上がり画像・模型等はコチラを御覧ください。)

 カプーアらしい、赤単色の空間がイメージされています。
 今年行われたモニュメンタ2011( MONUMENTA 2011)で発表されたカプーアの作品、「リバイアサン」(Leviathan)によく似ています。カプーアは、その作品の内部に身を浸すことで”瞑想的で詩的な体験”が得られると表現しています。今回のコンサートホールでも、そんな感覚が得られるのかもしれません。私も一度でいいから内部を覗いてみたいです。

 この可動式コンサートホールは、弾力性のある素材で出来ていて、設置する際は膨らまし、移動する際は一台の(備品を含めると数台)トラックの中にコンパクトに仕舞えるようになっています。スゴイ!収容人数は500?700人。どのようなものなのか実物をうまく想像出来ません・・。

 「Ark Nova」というプロジェクトの名前は、ノアの箱船からきているようです。でも、ノアの箱船って、神の怒りにふれた人々が洪水で陶太されてしまう話しじゃなかったっけ?(ノアは神に認められた善良な人間でした。)
 ・・・捉え方によっては、今ひとつピンと来ない表現のようにも思いますが、まあ、そんな事はどうでもいいか。被災地の方々が少しでも元気を取り戻してくれることが大切です。

 
 気になるものを見つけました。このページの最後にあるプロジェクト説明用画像では、コンサートホールに関わる事が、日本の神仏に関係する言葉に置き換えられて表現されています。こんな感じです。

あずさゆみ  梓弓 = bow → instrument
うつふね    空舟 = vessel → ARK
まれびと    異人 = stranger → Music festival
むらびと    村人 = people → Tohoke-area

※あずさゆみ・・梓の木でつくった弓。古くは神事や出産などの際、魔除けとして使われた。
※うつふね・・・・1本の木をくりぬいてつくった中空のふね。神仏の使いや異界のものが乗り、漂着するという伝説がある。
※まれびと・・・・時を定めて他界から来訪する霊的もしくは神の本質的存在を定義する折口学(折口信夫)の用語。

 例えに使ったものが面白いとも思うけど、ちょっと、いやらしい&やり過ぎな気も・・・。皆さんどのように思いますか?
 しかしながら、被災地でアート(音楽なども含めて)が役立ってくれるのは嬉しいです。春に稼働し始めるのが楽しみです。

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