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スティーブン・ピピンの「写真の終焉」展

投稿日:2011年12月18日 更新日:

sピピン
新たに六本木にオープンしたGALLERY SIDE 2を見てきました。現在、スティーブン・ピピン(Stevev Pippin)の「写真の終焉」という展覧会が開催されています。

1960年生まれのイギリス人アーティスト、スティーブン・ピピン(Stevev Pippin)は、テレビの修理技術者だった父親の影響を受け、幼少の頃から機械的なものに強い興味を持っていたそうです。展示されている作品の殆どは写真ですが、彼は写真自体が示すヴィジュアルよりも、写真をいかにして撮るかに興味があるように思えます。

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彼の写真の面白いところは、それぞれすべてが、カメラが最後に収めたワンシーンであることです。一コマを撮影すると同時に彼は、その時使用したカメラ及びフィルムを銃で撃ち抜いてしまいます。写真には、カメラがその瞬間に捉えた風景とともに、破壊されたフィルムの跡が生々しく残っています。

ピピンは、1999年に「Laundromat Locomotion」という作品でターナー賞にノミネートされています。その作品で彼は、コインランドリーの中に並ぶ12台の洗濯機をカメラに作り替えたそうです。そしてカメラの前を馬に乗って走りました。
この作品においても、最後に残った作品それ自体よりも、制作過程の方が、彼にとって重大な関心事のように思えます。彼はこのカメラ制作及びパフォーマンスで、エドワード・マイブリッジ(Eadweard Muybridge)の代表作「The Horse in Motion」(1878)の、ピピン版とも言える作品をつくりました。

エドワード・マイブリッジ(1830?1904年)は、高速のシャッターが切れるカメラをつくり、当時まだ謎とされていた、ギャロップする馬の脚の運び方を明らかにした人だそうです。ピピンは、これとは全く別のかたちで馬の脚運びを写すカメラをつくったことになります。

ピピンは洗濯機の他にも、家具など生活の中の道具でカメラをつくってきたそうです。このことから今回の展覧会では、これまでの”いかにしてカメラをつくるか?”という興味が、”いかにしてカメラを壊すか?”へ変化していると捉えることもできるかもしれません。

スティーブン・ピピンの「写真の終焉」展
2012年1月27日(金)まで
営業時間: 火曜 – 土曜 11:00-19:00
休廊: 日曜、月曜、祝日
冬期休廊: 12月27日 – 1月5日
GALLERY SIDE 2にて

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