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黄金町バザールについて 「政治家の殺し方」を読んで

投稿日:2011年12月22日 更新日:

政治家の殺し方 「政治家の殺し方」 中田宏 著 (幻冬舎 2011年10月)
中田宏 横浜前市長「政治家の殺し方」という本がよく売れているそうです。
この本で中田氏は、”ハレンチ市長”と呼ばれた彼が、スキャンダルをでっち上げられ、市長の座を追われるまでの苦悩の日々を書いています。大変印象的だったのが、悩んだ末に白髪頭になったというエピソード。彼は公の場で弱みを見せないために、常にそれを真っ黒に染めていたそうです。

中田氏は黄金町のことについても触れています。彼は、市長を辞めざるを得なかった理由について”既得権側からの反撃を受けるようなことをしてしまった”と書いていますが、その一つとして黄金町の売春宿撲滅運動をあげています。

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黄金町では毎年「黄金町バザール」というアートイベントが開催されています。今年は横浜トリエンナーレの関連イベントとして行われました。しかしもともとその会場には、大きな歓楽街があり、違法売春宿が軒を連ねていました。
1998年頃から、阪神大震災にともなう高架橋(京浜急行)の補強工事を行うため、黄金町では高架下の約100もの飲食店が立ち退きをせまられたそうです。これがきっかけとなり、そこに含まれていた違法売春宿が街中に増殖しました。中田氏が横浜市長に就任した2003年には、その数が1998年とくらべて2.5倍に膨れ上がっていたそうです。
最終的には警察が本格的に加わって違法売春宿摘発がすすめられ、空き家となった店舗を横浜市が買い取るかたちを経て、黄金町はアートの街として再生されることになりました。

しかし、現在行われている黄金町バザールは(横浜トリエンナーレも)、私の知る限りでは住民から決して良い評価を得ていません。町おこしを目的とした他の大規模なアートイベント同様、最も大切な住民の生活が置き去りにされている印象は否定できません。
アートは生活とは無縁だと思っているわけではありませんが、もっと自然に住民のための街づくりが行われるべきではないかと感じます。住民の豊かな生活づくりを基軸に考えれば、アート的な要素は自然に必要とされるものなのではないでしょうか。

ある周辺住民の話しによると、横浜市は当初、違法宿を追い出すことは考えていても、その後の具体的なビジョンを持っていなかったといいます。「黄金町バザール」は横浜市がバックアップする委託事業との位置づけがあり、そこには税金が使われています。”町おこしと言えばアート”くらいの安易な発想で、黄金町の今があるとすれば、当然改善されるべきではないかと思います。

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