やまでら くみこ のレシピ

テレビで話題の人気レシピをメインに紹介しています。

柳宗理さん死去 「美は人々のためにある」

投稿日:2011年12月25日 更新日:

柳宗理さんが亡くなったそうです。享年96歳。

私は柳さんのデザインした「つや消しステンレスボール」を愛用しています。卵白の泡立てがしやすいので、ケーキを焼く時にはいつもこのボールを使っています。使い勝手が良いことの他にも、シンプルで飽きがこないデザインのためか、なんとなく落ち着いて料理をつくれる気がします。

柳 宗理 ステンレスボール 3点セット 311070?←私が愛用している柳さんのステンレスボール

f5ce9d37.jpg
↑ 柳さんのボールでつくった檸檬ケーキ。(レシピはコチラ
ちなみにお皿は備前焼です。珍しい&素敵でしょう?多久守さんの作品です。

天童木工 バタフライスツール ローズウッド S-0521 RW-ST
↑ 柳宗理さんが1957年のミラノ・トリエンナーレで金賞を受賞したバタフライツール。この受賞がきっかけで柳さんは、世界的に知られるようになりました。

柳宗理さんは大量生産を前提とする工業デザイナーでしたが、民芸運動の創始者である父の柳宗悦さんは、無名の職人の手仕事を大切にしました。
一見まったく違った方向を向いている2人なので、彼らはよく比較され語られます。しかしネット上の意見をいろいろと見ていると、どこか根本的なところで2人の考えが繋がっているとみたい人が多いんだなと思います。宗理さんのデザインは手仕事のような暖かみがあるとか、機能性を追求しつつも美しさを大切にしていたとか、そんな2人の共通点が語られています。
宗理さんの息子さんは、こんなふうに言っています。

 そもそも「美(芸術)は人々のためにある」?これが宗悦・宗理に共通する考え方であり、19世紀末から20世紀にかけて世界の芸術家たちの中で通奏低音のように流れていた思想です。美が王族貴族のものから中産階級、そして一般庶民のものになっていった。・・

さすが血の繋がった家族の発言です。この意見が、最も的確に2人の共通点を言い当てているように思います。







前の記事

「松井冬子展」

ランドマークタワーのクリスマスツリー 今日は、松井冬子さんの展覧会を見に、横浜美術館に行ってきました。 松井さんと言えば、うらやましいほどの…

次の記事

「ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト」展

「ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸」アーサー・ビナード著(集英社2006年) 神奈川県立近代美術館(葉山)で行われている「ベン・シャー…

関連記事

「シャルロット・ペリアンと日本」

シャルロット・ペリアン(1903-1999)はフランス生まれのインテリアデザイナーです。彼女は、ル・コルビュジェやその従兄ピエール・ジャンヌ…

水島弘史シェフの、科学的にも理にかなったハンバーグの作り方。

フレンチの水島弘史シェフが考案した、科学的にも理にかなった美味しいハンバーグの作り方をご紹介します。 水島さんは、科学的な側面からも美味しい…

チョコ好きのためのチョコケーキを食べてみた。

山崎製パン(Yamazaki)の新商品、「チョコ好きのためのチョコケーキ」を食べました。

北斗晶さんの、かぼちゃのレシピ。カボチャとココナッツオイルのケーキ。

タレントの北斗晶さんが考案した、カボチャを使ったケーキのレシピをご紹介します。 「カボチャとココナッツオイルのケーキ」です。 マッシュしたカ…

水島弘史シェフの冷めても美味しい卵焼きの作り方。

フレンチの水島弘史シェフが考案した、冷めても美味しい卵焼きの作り方をご紹介します。 水島さんは、科学的な視点に基づいた「低温調理法」を家庭料…

ピックアップ記事

ジャクソン・ポロックのドリッピングを科学する。

ジャクソン・ポロックが描いた「ドリップ・ペインティング」は、一見、子供…

村上隆のゲルニカ。「五百羅漢図」

村上隆さんの大規模な回顧展「Murakami-Ego」が、2月9日から…

コンクリート製「トリュフ」に暮らす(建築家:アントン・ガルシア=アブリル)

天然の岩の内部をくりぬき、そこに窓を設置したかのような構造物。これは、…

ロッククライマーがつくる彫刻  ダグ+マイク・スターンの「ビッグ・バンブー」

写真をご覧ください。木材を積み上げてつくられた、巨大な鳥の巣のような構…

音が描く模様。聞こえない音の視覚的な美しさ by カールステン・ニコライ(Carsten Nicolai)

子どもの頃、私は、雷が大嫌いでした。降りしきる雨の中、突然に光る空、そ…

セザンヌの絵が解き明かす、現代の脳科学

画家セザンヌが生きた19世紀、人間の感覚は、外の世界のありのままの姿を…

刺青から紐解く炭鉱夫の恐怖。山本作兵衛の世界

2011年5月、画家山本作兵衛の絵が、日本で初めて世界記憶遺産に登録さ…

地中美術館の「モネの一室」が素晴らしい。オランジュリー美術館との比較。

「睡蓮」によって大装飾空間をつくり出す。 晩年のモネのそうした構想をも…

杉本博司の護王神社。この神社に直島の神は宿るのか?

瀬戸内国際芸術祭の開催地である直島で、「家プロジェクト」というアートプ…

モノに喋らせる。皿が泳ぐプール。 by セレスト・ブルシエ=ムジュノ(Céleste Boursier-Mougenot)

20世紀のアメリカで活躍した美術家、マルセル・デュシャンは、当時のアー…