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「美術」が主要科目になり得ないわけ

投稿日:2012年5月8日 更新日:

skoukoubijyutsu

 学校の授業において「美術」という教科は、あえて言うまでもありませんが、主要科目ではありません。日本の教育の中で美術はそれほど重要であるとは考えられていないわけです。

 美術はなぜ主要科目になり得ないのか。執筆家の森川嘉一郎は、この問いの答えをとても分かりやすく説明しています。彼によれば、美術の授業は、「主要科目ですさんだ心を癒すため」にあります。つまり、美術の授業は、美術自体を対象とした教育ではありません。美術を手段として余暇を提供しているだけだということです。

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確かに私の学生時代を振り返ってみると、美術の授業はある意味、休憩時間のようなものでした。難しいことを理解する努力が必要なわけではありませんし、暗記すべきこともありません。与えられた題材について、それぞれが思うままに表現する、そんな時間だったように思います。

 美術の、余暇としての側面を全否定するわけではありません。私の経験を振り返っても、天気のいい日に皆で校庭に出て、草木や花を写生する時間はなかなか楽しいものでした。

 でも、それだけで終わってしまうのは、何だかとてももったいない気がします。美術の魅力はそうしたことだけではないのです。その面白さは、実は、歴史を知ることで飛躍的に広がっていくものだと思います。

 個人が表現したいものをただ表現する、最初はそれでいいのかもしれません。しかし、その表現も実際は歴史の文脈のなかにあるのです。そうしたことに気付かせてくれる美術の授業であれば、現在のような余暇のポジションに留まることはないと思います。

テキスト引用元:ニコニコ動画 日本の美術教育はどう特殊なのか

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