タレントの北斗晶さんが考案した、「ピーマンまるごとチンジャオロース」のレシピをご紹介します。
このチンジャオロースの特徴は3つあります。
1つは、ピーマンは切らずに丸ごと料理し、肉にはひき肉を使うところ。
ごく一般的なチンジャオロースは、ピーマンと肉を細切りにして調理しますが、北斗流チンジャオロースは、ピーマンも肉も、細かく切る必要がありません。
2つめは、モヤシをたっぷりと加えるところ。
具材をかさ増しできるので、食材が安上がりになりますし、ヘルシーです。
3つめは、タケノコの代わりにメンマを加えるところ。
手軽にタケノコらしい食感を出して、ひと味違ったチンジャオロースに仕上げます。
レシピ通りに作ってみましたので、写真を使って作り方を分かりやすく紹介しながら、私の感想もお伝えします。
(一部情報元:TV「あさチャン!」北斗ゴハン 2015年5月8日放映)
北斗流チンジャオロースの作り方
まずは「ピーマンまるごとチンジャオロース」のレシピを、簡単にまとめました。
ピーマン | 8個 |
牛ひき肉 | 120g |
コショウ | 少々 |
モヤシ | 1/2袋 |
メンマ | 35gくらい(※) |
酒 | 大さじ1 |
醤油 | 大さじ1 |
すりおろしニンニク | 10g(2かけ分) |
オイスターソース | 大さじ2 |
片栗粉 | 大さじ1 |
水 | 40ml |
ゴマ油 | 大さじ1 |
※情報元のテレビ番組の映像から推測すると、35gくらいだと思います。
実際この量で作ってみたところ、ちょうど良かったです。
- 【ピーマンのヘタとタネを取る】ピーマンの一番太い部分を持ち、指でヘタを押すと、ヘタは簡単に外れる。
さらに空いた穴から、ハシなどを使ってタネを掻き出す。
仕上げに水ですすぐと、残ったタネがきれいに取れる。 - フライパンを温めて油(分量外)を引き、牛ひき肉を強火で炒める。
肉におおむね火が通ったら、コショウをしてモヤシを投入。さらにメンマ・酒・醤油・ニンニク・オイスターソースを加えて、モヤシにさっと火を通す。
最後に火を止めてから、片栗粉を水で溶いたものを加えてよく混ぜる。 - 2をピーマンに詰める。詰める量は、8~9分目くらいまでにする。
- 温めたフライパンにゴマ油を引き、3のピーマンを焼く。ピーマンを転がしながら、中火で1分加熱する。
- 4を包丁で2等分し、皿に盛ったらできあがり。
ここからは写真を交えて、レシピをご紹介します。
材料は、牛ひき肉・モヤシ・ピーマン・メンマです。これに調味料が加わります。
北斗さんによると、牛ひき肉は、豚や鶏のひき肉でも良いそうです。
ちなみにわが家は2人暮らしなので、レシピの半量で作りました。
まずは、ピーマンのヘタとタネを取り除きます。
上のようにピーマンの一番膨らんでいるところを持ち、ヘタを指でギュッと押すと、ヘタが簡単に取れると、北斗さんはおっしゃっていました。
実際にやってみたところ、確かに簡単に取れました。
ただ上手くいかないピーマンもありました。ピーマンの熟れ具合によっては、簡単に取れないこともあるのかもしれません。
指だけで難しい場合は、ヘタの周りにキッチンバサミで切り込みを入れると、きれいに取れますよ。
ヘタが取れたら、今度は箸をピーマンの穴に入れ、中のタネを掻き出します。
タネをある程度取ったら、最後に水洗いをして、タネをきれいに洗い流します。そして水気をしっかりと拭き取ります。
温めたフライパンに油(分量外)を引き、強火でひき肉を炒めます。
ひき肉にある程度火が通ったら、コショウをして、モヤシを投入します。
続いてメンマ・酒・醤油・ニンニク・オイスターソースも加え、モヤシにさっと火を通します。
ちなみに私は、具材の味を均等にしたいと思い、メンマを刻んで加えました。
でももしかしたら、そのままの大きさで加えた方が、メンマの食感が際立って美味しいかもしれません。
モヤシに火が通ったら火を止めます。
そして片栗粉を水で溶いたものを加え、余熱でとろみをつけます。
これでピーマンに詰める具材が、出来上がりました。
さてここからはいよいよ、出来上がった具材をピーマンに詰めます。
具が中から飛び出さないように、詰める量は、ピーマンに入る量の8~9割くらいにします。
ピーマンに空いた穴がけっこう小さいので、箸が一番使いやすかったです。
ヒョロっと長いモヤシを、ピーマンの中に収めるのがちょっと面倒ですが、でももうすぐ完成ですよ。
詰め終わりはこんな感じです。
中身の量は、レシピ通りでちょうど良いと思いました。少しも残さず、すべてをちゃんと詰めることができました。
中身を詰めたピーマンは、最後にフライパンで焼きます。
温めたフライパンにゴマ油を引き、ピーマンを転がしながら、中火で1分くらい火を入れます。
1分ほどの加熱だったら、出来上がりのピーマンの食感は、かなりしっかりめに感じられると思います。加熱時間は、お好みで加減してください。
ちなみに私は、ちょっと柔らかめに2分ほど焼きました。
ピーマンを半分に切ったら、できあがり!
出来上がったものをそのままお皿に盛るだけでも、彩りがとてもきれいです。
北斗流チンジャオロースは、ピーマンがとても美味しくいただけます。
このチンジャオロースと見た目が似ているお料理に「ピーマンの肉詰め」があります。
「ピーマンの肉詰め」の一般的な作り方は、生の肉をピーマンに詰めて作りますが、肉に火を通す必要があるため、ピーマンも一緒に、けっこう柔らかくなりがちです。
でも北斗流チンジャオロースは、具材にはあらかじめ火が通っているので、ピーマンの食感をいかすことができます。
サクサクとした歯ごたえのピーマンと、とろっとした中身のコントラストが、とても新鮮でした。
ただ料理の手間に関しては、ピーマンのヘタとタネを取るところと、ピーマンに具を詰めるところ、そして焼きあがったピーマンを2つに切るところが、ちょっとしんどいと思いました。
そうした点から、ごく一般的なピーマンと肉を細切りにするチンジャオロースを作るのとくらべて、どちらがラクかと言われると、正直あまり得な感じがしません。
でも北斗さんのこのお料理は、ちょっとくらい手間がかかっても良いと私は思います。
一見すると「ピーマンの肉詰め」。でも実は「チンジャオロース」だなんて、面白いと思います。
しかも「ピーマンの肉詰め」ではなかなか味わえない、ピーマンの食感がいかされている。オリジナリティー溢れる、楽しいお料理だと思います。
とても美味しかったです。