
「みりん粕」を使った料理を3品ご紹介します。
「キノコのみりん粕炒め」と「豆腐&チーズのみりん粕漬け」、そして「みりん粕とパイナップルのシャーベット」です。

レシピを教えてくださったのは、みりんを上手にいかすアイデアをまとめた料理本「砂糖不使用、菌美女の「本みりん」レシピ」の著者、酒井美保子さんです。

「みりん粕」とは、みりんを作る過程で出る、搾りかすのこと。
酒の搾りかすである「酒粕」とは違って、あまり知られていませんが、「みりん粕」も、美容や健康にとても良い食材だそうです。
みりん粕には、「レジスタントプロテイン」という、食物繊維と同じ働きをする成分が豊富に含まれています。
そのため血中コレステロールを低下させたり、脂質の代謝を改善したり、便秘を解消したりといった効果が期待できるそうです。
さらにみりんと同じコク・旨み・ほのかな甘みがあるので、気の効いた食材として、料理にいかすこともできるとのこと。
酒井さんによると、みりん粕は、食材としてだけでなく、調味料として、さらに漬け床としても使えるそうですよ。
(一部情報元:TV「あさチャン!」チャン知り 2015年5月20日放映)
キノコのみりん粕炒め

まずご紹介するのは、「キノコのみりん粕炒め」。
いろいろな種類のキノコを、みりん粕と一緒に炒めた、シンプルなお料理です。
味つけは塩のみ。でも、みりん粕の甘みやコク、そしてキノコから出る旨みの相乗効果で、塩だけでも、十分深みのある味が出せるそうです。
キノコの豊富な食物繊維と、みりん粕の「レジスタントプロテイン」で、腸内環境の改善が期待できますよ。
シイタケ エノキ マイタケ ブナピー エリンギ |
各100g |
みりん粕 | 大さじ3 |
ニンニク | 1片 |
オリーブオイル | 大さじ1 |
塩 | 小さじ2 |
- フライパンにオリーブオイルを引き、粗みじん切りにしたニンニクを入れて火にかける。
- フライパンが温まってきたら、粗みじん切りにしたキノコ・みりん粕を加え、焦げないように混ぜながら、水分が飛ぶまで炒める。
- 塩で調味したらできあがり。
ご飯にかけたり、パスタに絡めたりすると美味しいそうです。
冷蔵庫で1週間ほど保存が可能です。
豆腐&チーズのみりん粕漬け
続いてご紹介するのは、「豆腐&チーズのみりん粕漬け」。
みりん粕を漬け床にして、豆腐とクリームチーズを漬けます。
ほのかな甘みとアルコールの香りが引き立つ、上品な味わいの大人のおつまみが完成します。
みりん粕 | 大さじ6 |
本みりん | 大さじ2 |
豆腐(※) | 1/4丁 |
※豆腐の代わりに、クリームチーズ(100g)を使っても良い。
- みりん粕にみりんを加えて混ぜる。
- 水切りした豆腐をガーゼに包み、表面に1を塗りつける。(※)
- 2を容器に入れ、表面を平らにならす。
- 3を冷蔵庫に5日ほど入れたらできあがり。
※豆腐の水切りは、たった3分でできるコチラの方法を参考にしてください。
みりん粕とパイナップルのシャーベット

最後にご紹介するのは、これからの暑い季節にぴったりのデザート。
「みりん粕とパイナップルのシャーベット」です。
みりん粕 | 大さじ2 |
パイナップル | 150g |
- みりん粕とパイナップルをフードプロセッサーにかけて、ペースト状にする。
- 1を冷凍用保存袋に入れ、冷凍庫で冷やし固めたらできあがり。
食物繊維とレジスタントプロテインたっぷりの、お腹に優しいシャーベットです。
酒井さんによると、他にもみりん粕には、いろいろな使い方があります。
その中でも特におすすめなのが、カレー・味噌汁・卵焼き・シリアルなどに、ちょい足しするというもの。
砂糖を加えずに甘みをプラスできる上に、旨みも加わって、いつもよりワンランク上のお料理になるそうですよ。
なお、みりん粕には、14%ほどのアルコールが含まれています。
みりん粕を使った料理は、大人の味になりますので、お子さん向けにはちょっと控えた方が良いかもしれません。