
ポルトガルの調味料「マッサ」の作り方をご紹介します。
料理研究家 栗山真由美さんが考案したレシピです。
「マッサ」は、赤パプリカを塩漬けにしてそれをペースト状にした、鮮やかな赤色の調味料。
ポルトガルでは、どこの家庭にもあるポピュラーな食材の1つです。
マッサを作るポイントは、パプリカに含まれている水分を、ほど良く取り除くこと。
そうすると、パプリカの旨みが存分に楽しめる、美味しいマッサが作れます。
とは言え、そんなシンプルな調味料も、作り方は実にさまざまです。
パプリカの水分をいかに上手に引き出すか、その方法によっていろいろなレシピがあります。
たとえば、塩の量ひとつ取っても、バリエーションはかなり豊富です。
驚くほどたっぷりの塩を使い、重しをして、パプリカの水分をしっかりと取り除く方もいます。
また、軽く塩をしてオーブンで焼くことで、水気を飛ばす方もいます。
詳しくは「マッサの5種類の作り方」をご覧ください。

赤パプリカを塩漬けにしてから、天日干しします。
完成までに1週間ほどかかりますが、お日様のパワーが加わったマッサが作れますよ。
(一部情報元:TV「バイキング」2015年6月3日放映)
マッサの作り方

栗山さんが考案したマッサのレシピです。
手作り感を出すために、あえて粗めのペーストに仕上げるのがおすすめだそうです。
材料
赤パプリカ | 2個 |
粗塩 | 大さじ4 |
作り方
- パプリカを4等分する。ヘタと種を取る。水で洗い、ペーパータオルなどで水気をしっかりと拭き取る。
- パプリカをボールに入れ、塩をまんべんなくまぶす。
- 2のパプリカの上に、皿やボールなどで重しをする。その上からラップをかぶせる。これを1週間ほど冷蔵庫に入れ、塩漬けする。
- パプリカの水気をペーパータオルなどできれいに拭き取り、半日~1日くらい天日干しする。
- フードプロセッサーなどで、4をペースト状にしたらできあがり。
鮮やかな赤色のマッサができあがります。
なお、保存期間は、1~2ヶ月です。

マッサは、いろいろな料理にいかせて便利です。
私も、マッサを手作りして使っています。
私が最も合うと思う食材は、肉や魚介類です。
他の調味料は加えなくても、マッサだけで十分深みのある料理が作れます。
素材の旨みが増して、とても美味しくいただけます。
また、オリーブオイルと合わせてパスタソースを作ったり、マヨネーズなどと合わせてソースにしたり、オムレツなどの卵料理にも合います。
ちなみに、情報元のテレビ番組では、冷やっこにマッサを添えたり、焼きサバの味つけに使ったり、肉と野菜の炒めものに加えるといった料理が紹介されていました。
ひとさじ加えるだけで、気の利いた料理がすぐに作れる「マッサ」。
時間がある時に作り置きしておくと、かなり楽しめますよ。
甘マッサの作り方
ところで、すでにお伝えしたとおり「マッサ」はパプリカに塩を加えて作りますが、栗山さんによると、塩ではなく砂糖を使って「甘マッサ」を作ると、料理のレパートリーがさらに広がるそうです。
赤パプリカ | 2個 |
グラニュー糖 | 100g |
レモン汁 | 小さじ2 |
- 一口大に切ったパプリカにグラニュー糖とレモン汁を混ぜ、30分寝かせる。
- 1を鍋に入れ、焦げないように火を調節しながらツヤが出るまで加熱する。冷ましてフードプロセッサーにかけたらできあがり。
甘マッサは、ヨーグルトにかけたり、クラッカーにのせたりと、ごく普通のジャムと同じように使えるそうです。
子供でも親しみやすい味だそうですよ。