怪味ソースのレシピをご紹介します。
料理研究家の青木敦子さんが考案したレシピです。
また、怪味ソースを使った料理2品「怪味焼きそば」と「怪味風味のトマトスープ」のレシピも、合わせてお伝えします。
怪味ソースとは、中国四川省が発祥の調味料。
中国語で「不思議な味のソース」という意味があり、古くは宮廷料理にも使われていました。
怪味ソースはその名の通り、とてもユニークな味がします。
甘み・酸味・辛味・塩味・苦み・旨み・しびれといった7つの味が同時に楽しめる上に、色々な料理に合わせやすく、一度食べるとやみつきになります。
そんな怪味ソースの作り方は、実はとても簡単。
どこの家にもあるような調味料を混ぜるだけで、完成します。
なおレシピを教えてくださった青木さんは、調味料に大変詳しく、「お得版 調味料を使うのがおもしろくなる本 (扶桑社文庫)」をはじめとした調味料に関する本も執筆しています。
(一部情報元:テレビ朝日「あさチャン!」2015年7月24日放映)
怪味ソースの作り方
まずは青木さんが考案した、怪味ソースのレシピをご紹介します。
下の材料すべてを、混ぜるだけで完成です。
豆板醤 | 小さじ1/4 |
ラー油 | 小さじ1 |
砂糖 | 大さじ2と1/3 |
醤油 | 大さじ2と1/3 |
酢 | 大さじ1 |
練りゴマ(白) | 大さじ2 |
花椒 | 小さじ1/2 |
ネギのみじん切り | 5センチ分 |
おろしショウガ | 小さじ1/2 |
おろしニンニク | 小さじ1/2 |
- 材料を全て混ぜ合わせたら出来上がり
冷蔵庫に入れて1週間ほど日持ちします。
青木さんによると、怪味ソースは食欲を増進してくれるので、暑い夏には特におすすめだそうです。
実際に作ってみたところ、ひとことで説明するのはとても難しい、何とも言えない奥深い味わいの調味料が出来ました。
甘み・酸味・辛味・塩味・苦み・旨み・しびれという7つの味が、絶妙なバランスで感じられます。
材料の配合比が、かなり工夫されていると思いました。
ちなみに以前このブログで、上のレシピとはちょっと違った青木さんの怪味ソースのレシピを紹介したことがあります。
コチラの記事も合わせて参考にしてください。
怪味焼きそばの作り方
ここからは青木さんおすすめの、怪味ソースを使った料理をご紹介します。
まずは怪味ソースで作る焼きそばです。
エビ | 適量 |
キャベツ・ニンジン・ピーマンなどの野菜 | 適量 |
ゴマ油 | 適量 |
焼きそば用麺 | 2人分 |
水 | 大さじ2 |
怪味ソース | 適量 |
- 野菜を食べやすい大きさに切る。野菜とエビをゴマ油で炒める。
- 1に麺を入れ、水を加えて2~3分蒸し焼きにする。
- 麺がほぐれてきたら怪味ソースを加え、よく絡めたらできあがり。
ゴマのほんのりとした甘さの中に、ピリッとした辛味や酸味が広がる、奥深い味わいの焼きそばができます。
怪味ソース自体が水分を含んでいるので、このレシピの通り、一般的な粉末ソースをかけて作る焼きそばよりも、水は少し控えめにした方が良いと思います。
怪味トマトスープ
次にご紹介するのは、夏にぴったりの「怪味トマトスープ」。
青木さんによると、トマトに含まれるリコピンは日焼け予防効果があり、油に溶けやすい性質があります。
こうした栄養面からも、トマトは、ゴマなどの油を含む怪味ソースとの相性がバツグンだそうです。
怪味ソース
ちなみに情報元のテレビ番組の映像で確認したところ、湯とトマトは、見た目で同量くらいを使っていました。
湯とトマトを同量使って作ってみたところ、トマトの酸味が効いた、コクのある中華風スープができました。
ピリッとした辛さが後からきます。
溶き卵などマイルドな味の食材と、よく合いそうですよ。

ところで青木さんによると、怪味ソースを他の調味料と合わせると、また違った味が楽しめます。
マヨネーズを加えると、甘みや旨みが加わることで軽やかな味になり、またハチミツを加えると、甘みが増し食べやすくなるため子供にぴったりの調味料に変わります。
さらに中濃ソースを加えると、酸味が増してさっぱりとした味わいになり、ケチャップを足すと、トマトの風味が加わり爽やかな味に変化します。
怪味ソースは、作り置きしておくと、料理に幅広く使えて便利ですね。