家事えもんこと、ジューシーズの松橋周太呂さんが考案した、エッグベネディクトのレシピをご紹介します。
「エッグベネディクト」とは、イングリッシュマフィンの上に、ハムやポーチドエッグをのせてソースをかけた、今流行りのカフェ飯。
ちなみにエッグベネディクトに使われるソースは「オランデーズソース」と言い、バター・レモン汁・卵黄・塩・コショウなどを混ぜて作ります。
松橋流エッグベネディクトの特徴
エッグベネディクトのこうした特徴を踏まえると、「松橋流 エッグベネディクト」は、次の2つの点がとてもユニークです。
1つは、イングリッシュマフィンの代わりに高野豆腐を使うところ。
コンソメを加えた牛乳に、高野豆腐を浸して戻すと、パンのような食感と風味が生まれます。
2つめは、マヨネーズを使ってオランデーズソースを作るところ。
手軽にできる上に、味が簡単に決まります。
なおポーチドエッグは、一般的には沸騰した湯に生卵を入れて作りますが、松橋さんは、袋状にしたキッチンペーパーに卵を割り入れ、キッチンペーパーごと湯に投入します。
このようにすると、卵白がばらけることなく上手に作れるとのこと。
松橋流ポーチドエッグの作り方も、合わせてご紹介します。
(一部情報元:日本テレビ「あのニュースで得する人損する人」家事えもんのかけ算レシピ 2015年8月20日放映)
松橋流「エッグベネディクト」の作り方
松橋流「エッグベネディクト」のレシピです。
高野豆腐 | 1枚 |
牛乳 | 200ml |
コンソメ(粉末) | 小さじ1 |
マヨネーズ | 大さじ2 |
バター | 大さじ1 |
レモン汁 | 小さじ1 |
粗挽きコショウ | 少々 |
塩 | 少々 |
とろけるスライスチーズ | 1枚 |
ハム | 1枚 |
卵 | 1個 |
乾燥パセリ | 少々 |
- 耐熱容器に牛乳・コンソメを入れ、ラップはせずに電子レンジ(600w)で1分加熱する。これに高野豆腐を10~15分浸して戻す。
ぎゅっと絞り、水気をしっかり切る。 - 【オランデーズソースを作る】マヨネーズ・溶かしたバター・レモン汁・粗挽きコショウ・塩をよく混ぜる。
- 【ポーチドエッグを作る】キッチンペーパー1枚を三角形に折る。さらに鋭角な2つの角を内側にたたみ、角をホチキスで止める。このようにすると、キッチンペーパーが袋状になる。
これをグラスに入れ、口を広げる。
その中に卵を落とし、キッチンペーパーごと沸騰した湯に入れる。
しばらくして卵の表面が固まり始めたら、キッチンペーパーを放して鍋に入れてしまってOK。中火で4分加熱する。
(※キッチンペーパーの折り方と卵の加熱の仕方は、文中の最後の方で、写真を交えて詳しく解説しました。) - 1の高野豆腐の横から包丁を入れ、厚さを半分にする。
薄い2枚の高野豆腐で、4つ折りしたスライスチーズを挟む。 - 4にラップをして電子レンジ(600w)で30秒加熱し、チーズを溶かす。
この上にハムをのせ、さらにその上に3をのせる。最後に2をかけ、乾燥パセリをふりかけたらできあがり。
実際に作ってみました。
分かりにくい工程がありますので、写真を使ってレシピを辿りながら、私の感想を簡単に書きます。
松橋流エッグベネディクトを作ってみた
ここからは、写真をもとにレシピを解説しながら、私の感想を簡単にお伝えします。
高野豆腐でイングリッシュマフィンを作る
まずは、イングリッシュマフィンの代わりにする、高野豆腐の下準備です。
牛乳とコンソメを混ぜて、ラップをせずに電子レンジ(600w)で1分加熱します。
これに高野豆腐を10~15分浸して、戻しながら下味をつけます。
ちなみに松橋さんは、200mlの牛乳を使っていますが、高野豆腐1枚を戻す分量としては、ちょっと多いと私は感じました。
戻した高野豆腐は、後でぎゅっと絞ってしまうので、牛乳が何となくモッタイナイ。
残った牛乳は、後で別の料理にいかせば済むことですが、私は敢えて、牛乳の使用量を極力少なくしてみました。
ものにもよりますが、私が使ったごく普通の大きさ(7×5×1.5センチ)の安い高野豆腐の場合、50mlもあれば十分でした。
なお牛乳の量を少なくしたので、コンソメも少し控えめに使いました。
牛乳の使用量を50mlにおさえると、高野豆腐は牛乳をすっかり吸ってしまいます。
でも後で高野豆腐を絞ると、牛乳がこれだけ出ますよ。
オランデーズソースを作る
次に、オランデーズソースを作ります。
作り方はとても簡単。
マヨネーズ・溶かしたバター・レモン汁・粗挽きコショウ・塩を混ぜたら完成です。
ポーチドエッグを作る
そしていよいよ、ポーチドエッグを作る工程に入ります。
ポーチドエッグは普通、沸騰した湯に生卵を割り入れて作りますが、これが意外と難しいですよね。
そこで松橋さんは、だれでも作れる簡単な方法を考えたそうです。
用意するものは、キッチンペーパーとホチキスだけ。
まず、上の写真のように、キッチンペーパーを三角形に折ります。
そして、両サイドの角を、内側に折りたたみます。
さらに角を1か所だけ、ホチキスで止めます。
写真がちょっと分かりにくいのですが、右下の角にホチキスをしました。
このようにすると、キッチンペーパーが袋状になります。
この袋状のキッチンペーパーをコップに入れ、口を開けます。
そして卵1個を割り入れます。
これをキッチンペーパーごと、加熱します。
沸騰した湯に、キッチンペーパーに入った卵を入れます。
ちなみに私はキッチンペーパーの先を箸で掴んで入れましたが、松橋さんは、トングを使っていました。
湯に入れてしばらくすると、卵の表面が白っぽく固まってきます。
固まってきたら、キッチンペーパーを放してしまっても大丈夫です。
そのまま中火で4分ほど加熱します。
できあがりは、こんな感じになります。
キッチンペーパーのシワの形が、どうしても少し残ってしまいますが、湯の中で白身がバラバラになることはありません。
エッグベネディクトを仕上げる
ここからは、最後の仕上げです。
エッグベネディクトの形に、食材を盛りつけていきます。
まず、牛乳で戻した高野豆腐に横から包丁を入れ、2枚にします。
さらにスライスチーズを4つ折りにし、その2枚の高野豆腐で挟みます。
チーズを挟んだ高野豆腐にラップをして、電子レンジ(600w)で30秒加熱し、チーズを溶かします。
今度は、高野豆腐の上にハムをのせます。
ちなみに私は、高野豆腐の大きさに合う、ちょっと小さめのハムを使いました。
さらにその上に、ポーチドエッグをのせます。
そして最後に、オランデーズソースをたっぷりとかけ、パセリを散らしたらできあがり。
高野豆腐のしっかりとした歯ごたえがユニークな、エッグベネディクトができました。
イングリッシュマフィンとくらべると、高野豆腐に弾力があるので切り分けにくのが欠点ですが、味の方は、コンソメ&牛乳の味がよく染みていて、なかなかイケます。
ごく普通のエッグベネディクトも美味しいものですが、高野豆腐のひなびた味も加わった、この味わい豊かな一品もいいですよ。
マヨネーズとレモンの酸味が効いたオランデーズソースは、とても爽やかで、良いアクセントになっています。
卵は、もう少し半熟に仕上げられるといいですね。
私は、ちょっと加熱し過ぎました。
4分の加熱時間をきっちり守って、作ってみてください。
ところで最後に、ユニークなエッグベネディクトのレシピをもう1つご紹介します。
タレントの北斗晶さんが考案した「なんちゃってエッグベネディクト」です。
北斗さんのエッグベネディクトは、イングリッシュマフィンの代わりに、高野豆腐ではなく車麩を使います。
台所で余りがちな和の乾物を使う点が、松橋さんのエッグベネディクトとよく似ています。
リンク先も合わせてご覧ください。