料理研究家の森崎友紀さんが考案した、かっぱえびせんのアレンジレシピを2品ご紹介します。
「かっぱえびグラタン」と「かっぱえび焼売」です。
「かっぱえびグラタン」は、かっぱえびせんをマカロニに見立てて作ったグラタンです。
また「かっぱえび焼売」は、細かく砕いたかっぱえびせんにハンペなどを加えて作った、エビ風味のシュウマイです。
どちらも手軽に作れます。
(一部情報元:TV「バイキング」2015年8月26日放映)
「かっぱえびグラタン」の作り方
まずは「かっぱえびグラタン」のレシピをご紹介します。
ホワイトソースは、バター・牛乳・小麦粉だけでなく、具材も一緒に加熱して、手軽に作ります。
かっぱえびせん | 適量 |
ベーコン | 4枚 |
玉ネギ | 1/4個 |
バター | 大さじ3 |
小麦粉 | 大さじ3 |
牛乳 | 400cc |
粉状のコンソメ | 小さじ2 |
塩・コショウ | 少々 |
シュレッドチーズ | 適量 |
パセリ | 適量 |
- ベーコンは短冊切りにする。玉ネギは薄切りにする。
- 【ホワイトソースを作る】温めたフライパンにバターを入れて溶かし、ベーコン・玉ネギをさっと炒める。
さらに小麦粉を加えてよく混ぜ、牛乳・コンソメを投入。とろみがつくまでヘラで混ぜながら加熱したら、最後に塩・コショウで味を整える。 - かっぱえびせんを耐熱皿に入れる。
- 3の上に2をかける。さらにその上にチーズをたっぷりトッピングする。
- 250度に温めたオーブンで10~15分焼く。(220度の場合は18~20分。)刻んだパセリを散らしたらできあがり。
実際に作ってみました。
写真をもとにレシピを辿りながら、私の感想も簡単に書きます。
「かっぱえびグラタン」を作ってみた
ここからは、写真をもとにレシピを辿ります。
まず、ホワイトソースを作ります。
温めたフライパンにバターを引き、短冊切りにしたベーコン・薄切りにした玉ネギを炒めます。
そこに薄力粉を加え、粉っぽさがなくなるまで、さらに炒めます。
今度はそこに、コンソメと牛乳を加えて、よく混ぜながら火を通します。
そして塩・コショウで味を整えたら、ホワイトソースの完成。
上の写真のように、ちょっとゆるめのホワイトソースが出来上がります。
ホワイトソースの味は、けっこうしっかり塩気が効いています。
これから加える、かっぱえびせんにも塩気がありますので、もしかしたら、ここでは塩をしなくても良いかもしれません。
また、かっぱえびせんを多めに使うと、それなりに塩気が加わりますので、そうした場合は、コンソメ(塩が入っている)の量も調整した方が良いと思います。
次に、かっぱえびせんを耐熱皿に並べます。
そして、その上にホワイトソースをかけます。
さらにその上に、チーズをたっぷりのせます。
250度に温めたオーブンで、10~15分焼きます。
仕上げにパセリを散らしたらできあがり。
さっそくいただいてみたところ、味の方は、ちゃんとグラタン。とても美味しいです。
ただ、かっぱえびせんのエビの風味は、正直あまり分かりません。
また少し気になったのは、先ほども少し触れたように、塩加減を決めるのがちょっと難しいところ。
かっぱえびせん自体にかなり塩気が効いているので、たくさん使いたい場合は、ホワイトソースの塩加減を少し控えめにするといいですよ。
上の写真のスプーンの上にある茶色い物体が、かっぱえびせん。
カリカリだったかっぱえびせんは、ホワイトソースを吸って柔らかくなり、モチモチっとした食感に変化します。
マカロニよりも、しっかりとした歯ごたえがあります。
このかっぱえびせんの食感が、とても新鮮なグラタンです。
このグラタンを試食したタレントのデヴィ夫人は、「マカロニよりも(かっぱえびせんの方が)良いかも。」とコメントしていました。
ちなみに私は、マカロニの軽い口当たりの方が好きです。
好みが分かれるところだと思います。
「かっぱえび焼売」の作り方
次にご紹介するのは、かっぱえびせんで作るシウマイ、「かっぱえび焼売」です。
ごく普通のシウマイを作るよりも、ダンゼン安くあがり、しかも、面倒なエビの下ごしらえがいりません。
かっぱえびせん | 10本 |
玉ネギ | 1/2個 |
卵 | 1個 |
ハンペン | 2枚 |
シュウマイの皮 | 10枚 |
グリンピース | 10個 |
- 玉ネギはみじん切りにする。ハンペンは、手でなるべく細かくちぎる。
- かっぱえびせんはポリ袋に入れ、上からのし棒などで叩き、なるべく細かく砕く。
- 1・2・卵をボールに入れ、手でよく混ぜる。
- 3をシウマイの皮で包み成形する。(包み方は、文中の写真を参考にしてください。)グリンピースを1個ずつのせる。
- 蒸気の上がった蒸し器で、5分加熱したらできあがり。
実際に作ってみました。
写真をもとにレシピを辿りながら、私の感想を簡単に書きます。
「かっぱえび焼売」を作ってみた
ここからは、写真をもとにレシピを辿ります。
まず、玉ネギをみじん切りにします。
そしてハンペンは、上の写真のように、なるべく細かく手でちぎります。
かっぱえびせんはポリ袋に入れ、上からのし棒などで叩いて、できるだけ細く砕きます。
そして、玉ネギ・ハンペン・かっぱえびせん・卵をよく混ぜあわせます。
かっぱえびせんの量は、上の写真を見ていただくと分かる通り、他の具材に対してかなり少量です。
かっぱえびせんのエビの風味をいかすにはちょっと少ないと感じたので、試しに、かっぱえびせんを3倍にしたシュウマイも作ってみました。
結果は後述します。
さて、これでシュウマイのタネが完成です。
いよいよシュウマイのタネを皮で包みます。
上の写真のように、親指と人差し指の間にシュウマイの皮をのせ、その中にタネを入れると、手早く形が作れます。
グリンピースを1粒ずつトッピングしたら、あとは蒸すだけです。
蒸気の上がった蒸し器で、5分ほど加熱したらできあがり。
ハンペンがふんわりと膨らむので、蒸し器のフタを開けた瞬間は、シュウマイがひと回り大きくなっています。
冷め出すと、また元の大きさくらいに戻ります。
さっそくいただいてみたところ、ハンペンのふわふわ感が、シュウマイらしい食感を出していて、とても美味しいと思いました。
ただこのシュウマイも、かっぱえびせんのエビの風味は、あまり感じられませんでした。
そこで、試しにかっぱえびせんを3倍に増やしてタネを作ってみたところ、今度はふわふわの食感が損なわれる結果になりました。
(ちなみに塩気は、気になるほど変わりませんでした。)
食感を優先すると、かっぱえびせんは、上のレシピくらいの分量に抑えておいた方が無難です。
エビの風味を出すには、かっぱえびせんではなく、干しエビを使うと良いと思います。
まあでもそうしてしまうと、かっぱえびせんのレシピではなくなってしまいます。
レシピを考案した森崎さんも、かっぱえびせんの量は、けっこう考えたんじゃないかな。
かっぱえびせんは、ちょうど良い分量におさまっていると思います。
いろいろ書きましたが、エビの風味にこだわらなければ、とても美味しいシュウマイだと思います。
優しい味なので、子供にもウケると思います。
かっぱえびせんが入っていることを知ったら、子供は大喜びするかもしれませんね。
ごく普通のシュウマイは、ひき肉や生のエビを使って作りますが、それらを一切使わないこのシュウマイだったら、手を汚さずに済みますし、後片付けもラクですよ。