カツ丼のレシピ・作り方をご紹介します。
昭和2年創業のトンカツ専門店「銀座 梅林」の料理長・都澤芳次郎さんがすすめる、ジューシーなカツ丼の作り方です。
トンカツの揚げ加減や割り下に使う調味料、そして卵の扱い方など、5つのコツをおさえると、美味しいカツ丼が作れます。
(一部情報元:TBSテレビ「この差って何ですか?」2015年9月6日放映)
美味しいカツ丼を作るコツ
都澤さんによると、カツ丼を上手に作るポイントは5つあります。
- 豚肉は、塩・コショウなどの下味をつけない。
- トンカツは、キツネ色になるまで揚げない。
- 割り下には、白砂糖と鰹ダシは使わない。
- カツ丼を加熱する際には、鍋に入れたトンカツに割り下をかけてから点火する。
- 卵は混ぜずに使う。
上から順番に、その理由などを簡単に説明します。
まず1つめの、豚肉に下味をつけない理由について。
割り下の味が濃いので、敢えて味つけはしません。
2つめのコツは、トンカツをキツネ色になるまで揚げずに、少し白っぽいくらいの揚げ加減にとどめることです。
割り下で煮ることを見込んで、やや控えめのミディアムレアにします。
きつね色になるまで揚げると、加熱し過ぎで肉が硬くなってしまいます。
3つめは、割り下の材料。
一般的によく使われがちな白砂糖と鰹ダシは使いません。
白砂糖の代わりに茶色い砂糖(三温糖)を使うと、甘みがより強く感じられ、カツ丼のタレによく合います。
また、鰹ダシは、トンカツとの相性が悪く、トンカツの旨みを消してしまうので使いません。
4つめは、カツ丼の加熱の仕方についてです。
トンカツ&玉ネギに割り下をかけてから、鍋を火にかけます。
このようにすると、トンカツに味がよく染みます。
そして、加熱中は、水分が飛んで味が濃くならないようにフタをします。
5つめは、卵の扱い方。
ふわふわとした食感を出すために、卵は混ぜません。
黄身を潰す程度にとどめます。
以上の5つのポイントを踏まえた上で、レシピをまめると、次のようになります。
プロが教えるカツ丼のレシピ
「銀座 梅林」の料理長がすすめる、カツ丼のレシピです。
材料
トンカツ用の豚肉 | |
小麦粉 | |
卵 | |
パン粉 | |
揚げ油 | |
ご飯 | |
三つ葉 |
醤油 | |
みりん | |
三温糖 | |
水 |
作り方
- 豚肉は塩・コショウをせずに、小麦粉・卵・パン粉の順に衣をつける。
170度に温めた油で、2分ほど軽めに揚げる。 - 割り下の材料すべてを混ぜ合わせる。
- どんぶり鍋に、薄切りにした玉ネギを敷き、その上に食べやすく切ったトンカツを並べる。
さらにその上に割り下をかける。フタをして鍋を火にかけ、しばらく加熱する。 - 卵の黄身を潰し、トンカツの上に回しかける。再度フタをして30秒ほど煮る。
- どんぶりにご飯を盛り、その上に卵でとじたトンカツをのせ、三つ葉を添えたらできあがり。
ジューシーなカツ丼のレシピです。
家庭でカツ丼を作る際に、参考にしてください。