
じゃがいもを使ったモンブランのレシピをご紹介します。
家事えもんこと、ジューシーズの松橋周太呂さんが考案した「じゃがいもモンブラン」のレシピです。
チョコアイスをスポンジに見立てて、その上をジャガイモとマシュマロのクリームで飾った、一風変わったモンブラン。
クリームは、甘さ控えめのスイートポテトのような味がします。
なお、実際に作ってみたところ、気づいた点が2つありますので、それらも合わせてお伝えします。
(一部情報元:日本テレビ「あのニュースで得する人損する人」家事えもんのかけ算レシピ 2015年9月10日放映)

「じゃがいもモンブラン」のレシピです。
調理のポイントは、2つあります。
1つは、ジャガイモの皮を少し厚めにむくこと。
もう1つは、ジャガイモを加熱する際のラップの包み方。
電子レンジでチンした後に、ラップで包んだままジャガイモを潰すので、ラップはふんわりと数回重ねて包みます。
これら2つのポイントをおさえると、なめらかなクリームが簡単に作れると、松橋さんはおっしゃいます。
材料
ジャガイモ | 2個 |
マシュマロ | 15個 |
牛乳 | 100ml |
チョコアイス | 400ml |
作り方
- ジャガイモは、ピーラーで少し厚めに皮をむく。これをラップでふんわりと数回包む。電子レンジ(500w)で3分加熱する。
- 1にラップをしたままタオルをかぶせ、上から手で揉んでジャガイモを潰す。
- マシュマロと牛乳を耐熱ボールに入れ、ラップをせずにそのまま電子レンジ(500w)で1分加熱する。
熱いうちによく混ぜる。 - 3に2を加えてよく混ぜる。
- チョコアイスを皿に盛る。その上に4を絞り、モンブランの形に仕上げたらできあがり。
好みで栗の甘露煮(分量外)を1粒のせる。

まず、実際に作ってみて、私が気づいた点を2つお伝えします。
ジャガイモの大きさ
1つは、ジャガイモの大きさについて。
私のサイトを訪れたある方によると、じゃがいもモンブランを作ってみたところ「クリームがゆるすぎた」とのこと。
松橋さんのレシピのジャガイモの分量は「2個」になっていますが、あまり小さいジャガイモを使うと、失敗するようです。
そこで私は、一般的に普通サイズとされる1個160gくらいのジャガイモを使いました。
ほど良い固さのクリームが出来ましたよ。
クリームのキメの細かさ
2つめは、クリームについて。
松橋さんのレシピでは、ジャガイモを手で潰してクリームを作ることになっていますが、このようにクリームを使うと、絞り袋を使ってクリームを絞ることは難しいです。
いくら手でジャガイモをしっかり潰しても、所詮は手仕事。ジャガイモの小さな粒が残っています。
私が持っているごく普通の大きさの6種類の口金では、粒が引っかかって、きれいにクリームを絞ることが出来ませんでした。
そこで、ちょっと手間ですが、私はクリームを裏ごししました。
冒頭の出来上がりの写真は、裏ごししたクリームで作ったモンブランです。
なお、クリームをスプーンなどでザックリ盛り付ける場合は、まったく問題ありません。

ここからは、写真をもとにレシピをご紹介します。
まず、ジャガイモの加熱法について。
ジャガイモは、上の写真のようにラップでかなりゆるめに数回包みます。
その理由は、加熱した後に、ラップを被せたままジャガイモを潰すから。
ジャガイモを潰すためのスペースをあらかじめ作り、潰したジャガイモがはみ出てしまわないように、2~3回しっかりと包みます。

次に、ラップをしたままのアツアツのジャガイモにタオルを被せ、手で潰します。

これが潰し終えたジャガイモ。
かなりしっかり潰したつもりでも、手を使っての作業ですから、ジャガイモの粒々が少し残っています。

次に、マシュマロと牛乳を耐熱容器に入れ、そのまま電子レンジ(500W)で1分ほどチンします。

加熱し終えたものをかき混ぜると、このようにマシュマロが完全に溶けます。
これに、潰したジャガイモを加えてよく混ぜます。
なお、ジャガイモを混ぜた瞬間はとてもゆるいので、一瞬「失敗した!」と思いますが、しばらく置いて冷ますと、適度な固さのクリームになります。
私はここで思い切り「失敗した!」と思い、動揺してしまったので、ジャガイモを混ぜたクリームの写真を撮り忘れました。

さて、ジャガイモクリームが冷めて程よく固まったら、チョコアイスを皿に盛り、その上にクリームを飾り付けます。
ここでクリームをザックリとスプーンなどで盛り付ける場合は、まったく問題はありません。
ジャガイモの粒々を敢えて残したクリームも、それはそれで美味しいとは思います。
ところが、先ほどもお伝えした通り、モンブランらしく絞り袋でクリームを絞りたい場合は、クリームをさらにきめ細かくする必要があります。
クリームの中に少し残ったジャガイモの粒々が、口金に引っかかって、出て来ないことがあるからです。
(大きな穴の口金だったら、問題ないかもしれません。私は、ごく普通の大きさの口金を使いました。)
そこで私は、上の写真のように、クリームを裏ごししました。
ちょっと面倒ですが、たとえ口金からクリームが出たとしても、裏ごしをした方がきれいに仕上がると思います。

裏ごしすると、こんな感じのクリームになりました。
絞って飾りつけをするクリームとしては、適度な固さです。

できあがりは、このようになりました。
栗の甘露煮を飾る代わりに、ミントの葉を添えてみました。

実際にいただいてみたところ、クリームは、甘さ控えめのスイートポテトのような味がしました。
かなり素朴な味ですが、私はこのクリームの味がけっこう好きです。
色々なお菓子にいかせそうです。
ただ、チョコアイスと合わせてしまうと、地味なクリームが、チョコアイスの存在感に負けてしまいます。
チョコアイスに余計なクリームがのっているように感じられるので、それが少し残念だと思いました。
ちなみに夫は、まったく違った感想を語っていました。
彼によると、ジャガイモの味がチョコアイスに合わないとのこと。サツマイモの方がまだピッタリくると言っていました。
私は、松橋さんの料理が好きで自宅でよく作るのですが、今回は、正直ちょっとイマイチでした。
でも今まで作ったものは、どれもハズレは無かったですし、今回に関しても、お菓子を作るための良いヒントをいただいたと思います。
もしかしたら、松橋さんにもう少し突っ込んで聞いてみたら、私が気が付かなかった調理のコツが、いろいろとあるのかもしれませんね。