
「お弁当にぴったりの鮭の美味しい焼き方」と、「安い鮭をジューシーに仕上げる焼き方」をご紹介します。
どちらのレシピもとても簡単です。
お弁当用の焼き鮭なら、冷めても美味しい焼き方がおすすめです。
調理のポイントは、鮭をグリルで焼き始めて3分ほど時間が経ったら、霧吹きで酒を吹きかけること。
アルコールを表面につけると、鮭の身が柔らかくなります。
焼きたてをすぐに食べるなら、安い鮭をジューシーに仕上げる焼き方をお試しください。
特売品の安い鮭を高級な鮭のように焼き上げます。
ポイントは、サラダ油で鮭をオイルパックしたうえで、フライパンで蒸し焼きにすること。
水分を逃さないので、ふっくらジューシーになりますよ。
それぞれについて、詳しく説明します。
お弁当向けの鮭の焼き方

まずご紹介するのは、お弁当にぴったりの、冷めても美味しい鮭の焼き方です。
この焼き方は、お弁当のプロ、塩見英生さんのおすすめ。
塩見さんは、1日200個ものお弁当を販売している「横浜洋食弁当 プクプク亭」の社長さんです。
冷めても美味しい鮭の焼き方のポイントは次の2つです。
- 鮭に塩をふったら、5分ほど置く。
- 鮭を焼いて3分ほど経ったら、霧吹きで酒を吹きかける。
1つめのポイントは、鮭に塩をふったら5分ほど置くこと。
すぐに焼かずに5分経ってから焼くと、冷めた時に臭みが無くなるので、お弁当に詰めた時に、隣のおかずに臭いが移らずに済みます。
なお、あらかじめ塩がしてある塩鮭を使う場合は、この工程は省きます。
2つめのポイントは、鮭を焼いて3分経ったら、霧吹きで酒を吹きかけること。
アルコールは、魚のタンパク質の構造を変えるので、冷めても身が柔らかくなります。
またアルコールには殺菌効果もあるので、傷みにくくなるというメリットもあります。
これら2つのポイントを踏まえて鮭の焼き方をまとめると、次のようになります。

塩見さんがすすめる、冷めても美味しい鮭の焼き方です。
鮭 | 1〜2切れ |
塩 | 適量 |
日本酒 | 適量 |
- 鮭に塩をふり、5分ほど置く。(あらかじめ塩がしてある塩鮭を使う場合は、この工程を省く。)
- 魚焼きグリルを温め、1を3分ほど焼く。鮭から脂が出始めたら、鮭の両面に、霧吹きで日本酒を吹きかける。
- 鮭をあと5〜7分ほど焼いたらできあがり。
このレシピは、両面焼きグリルを使用した場合の焼き方になっていますので、片面焼きグリルを使う場合は、ちょうど良いタイミングで鮭をひっくり返し、両面合わせて8〜10分程度焼いてください。
なお、加熱時間は、鮭の厚みなどの違いで若干変わってきます。
日本酒を吹きかけて焼くと、ふっくらとした美味しい焼き鮭に仕上がりますよ。
続いて、安い鮭をふっくらおいしくする焼き方をご紹介します。
安い鮭をふっくらジューシーにする焼き方
特売品の鮭を美味しくする焼き方です。
この焼き方は、料理研究家の浜田陽子さんのおすすめです。
安い鮭を美味しく焼きあげるポイントは、次の3つです。
- 水洗いする。
- サラダ油を回しかけ、ラップでぴったり包む。
- フライパンで蒸し焼きにする。
1つめのポイントは、鮭を水洗いすること。
軽く洗うことで、表面の魚臭さを取ります。
2つめのポイントは、サラダ油を回しかけ、ラップでぴったり包むこと。
鮭をオイルでパックすることで、表面に膜ができ、身の水分が失われるのを防ぎます。
3つめのポイントは、フライパンで蒸し焼きにすること。
蒸すことで、鮭の身がふっくらと仕上がります。
それでは、具体的な作り方を説明します。
塩鮭 | 1切れ |
サラダオイル | 大さじ1くらい |
- 鮭をさっと水洗いし、キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取る。
- 鮭の両面にサラダ油を回しかけ、ラップでぴったり包み、そのまま20分ほど置く。(前日の夜に仕込んでもOK)
- 軽くオイルを拭く。
- フライパンに鮭を入れ、フタをして弱火で蒸し焼きにし、両面に焼き色を付ける。
このように焼いた鮭は、食感がしっとりふっくらしています。
また、蒸し焼きにすることで、フライパンに皮が直接触れていなくても、皮までしっかり火が通ります。
ほんのひと手間で、安い塩鮭がご馳走に変わりますよ。
(一部情報元:TBSテレビ「プロん家に秘密あり!」2018年11月5日、TBSテレビ「この差って何ですか?」2015年9月20日、テレビ東京「ソレダメ」2019年4月17日放映)