
お弁当のプロ 佐藤麻衣子さんがすすめる、照り焼きチキンの作り方をご紹介します。
佐藤さんは、1日200食ものお弁当を販売する、東京・丸ビルにある人気弁当店「ドルフィン」の社長さん。
お弁当にぴったりの、冷めても美味しい照り焼きチキンを作るには、鶏肉を電子レンジで加熱してから焼きます。
(一部情報元:TV「この差って何ですか?」主婦とプロの差 冷めても美味しいお弁当 2015年10月18日放映)
プロの照り焼きチキンのレシピ

佐藤さんによると、冷めても美味しい照り焼きチキンを作るポイントは、3つあります。
1つは、鶏肉は切らずにそのまま加熱すること。
鶏肉を切ってから熱を加えると、切り口から旨味や肉汁が抜けてしまいます。
鶏肉は調理し終えてから、食べやすい大きさに切ります。
2つめは、フライパンで焼く前に、電子レンジで加熱すること。
レンジであらかじめ蒸し焼きにすると、肉の加熱し過ぎを防ぐことができます。
ちなみにフライパンで焼くのは、両面合わせて1分程度。最小限の加熱に抑えられるので、肉が柔らかく仕上がります。
3つめは、鶏肉に片栗粉をまぶして焼くこと。
片栗粉によって肉汁や旨味を閉じ込め、タレを絡めやすくします。
写真をもとに、レシピを説明します。
鶏もも肉 | |
みりん | |
醤油 | |
片栗粉 |
- 鶏肉は切らずにそのまま耐熱皿にのせ、みりん・醤油をかける。
ラップをして、電子レンジで2分加熱する。 - 1に片栗粉をまぶす。
- フライパンにみりん・醤油を入れ、ひと煮立ちさせる。
2を入れ、タレを絡めながら両面を30秒ずつ焼く。
食べやすい大きさに切ったらできあがり。
レシピを分かりやすく説明します。
レンジを使った照り焼きチキンの作り方

まず鶏肉を、レンジで加熱します。
鶏肉は、厚みのある部分にキッチンバサミで切り込みを入れるなどして、厚さを均等にしておくと、きれいに火が通ります。
耐熱皿に鶏肉をのせ、醤油とみりんをかけます。
あとでフライパンでさっと焼く際にも醤油とみりんを加えますが、味がつくのは表面だけなので、ここでしっかりと中身に味を付けます。
そして皿にラップをして、電子レンジで2分加熱します。
ちなみに私は、500Wで加熱しました。
かなり小さめの鶏肉を使って、ぎりぎり火が通ったくらいの仕上がりでしたので(加熱し過ぎず、ちょうど良かったです)、大きい鶏肉を使う場合は、600~800wくらいに調整してください。

レンジで加熱した後は、上の写真のように、鶏肉の8~9割くらいに火が通った状態になります。

次に、鶏肉に片栗粉をまぶします。
表面全体を、しっかりと片栗粉で覆います。

最後に鶏肉をフライパンで焼きます。
フライパンに醤油とみりんを入れ、煮立たせます。そこに鶏肉を投入。

片面を30秒ずつさっと焼き、タレを絡めます。
加熱時間は僅かですが、鶏肉の表面についた片栗粉が、タレをあっという間に吸ってくれます。
ちなみに、後日この照り焼きチキンを作って感想を寄せてくださった方によると、水も少し加えるとタレを絡めやすくなったとのこと。
鶏肉にまぶした片栗粉によって、タレがあまりにもすぐに固まるので、多少の水分がある方が扱いやすいかもしれません。
また、味付けに砂糖も加えるとより美味しいというご意見も頂きました。
参考にしてください。

焼き上がりの断面を見ると、このようにしっとりしています。

柔らかくてジューシーな、照り焼きチキンが出来ました。
表面にまぶした片栗粉のおかげで、短時間の調理でも、味がしっかりついています。
佐藤さんがおっしゃる通り、冷めても美味しいです。
調理は簡単ですし、失敗もしにくいと思います。おすすめですよ。