
とんこつラーメンの超簡単レシピをご紹介します。
家事えもんこと、タレントの松橋周太呂さんが考案した「ヘルシーとんこつ風ラーメン」です。
このラーメンは、ごく一般的なトンコツラーメンとくらべるとカロリーがおよそ半分です。
その秘密はスープと麺の作り方にあります。
スープの主な材料は、豆腐・重曹・水だけ。たったこれだけで、トンコツスープのようなトロトロの食感とコクを再現します。
また麺は、普通の中華麺にしらたきを混ぜて作ります。
調理時間はたったの30分です。
(一部情報元:日本テレビ「あのニュースで得する人損する人」家事えもんのかけ算レシピ 2015年11月12日放映)
とんこつラーメンの作り方

「ヘルシーとんこつ風ラーメン」のレシピです。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
木綿豆腐 | 300g |
重曹(食用) | 6g(水の量の1%) |
水 | 600ml |
鶏ガラスープの素 | 大さじ1 |
酒 | 大さじ1 |
醤油 | 小さじ1 |
塩 | 少々 |
中華麺 | 140g |
しらたき | 140g |
豚バラ薄切り肉 | 400g |
めんつゆ | 大さじ3 |
みりん | 小さじ1 |
砂糖 | 小さじ1 |
紅ショウガ | 適量 |
青ネギ | 適量 |
レタス | 1~2枚 |
- 【チャーシューを作る】めんつゆ・みりん・砂糖を耐熱皿に入れ、よく混ぜてタレを作る。
豚バラ肉2枚を少し重ねて置き、端から強めに巻く。表面にタレを付ける。
さらにそのまわりに、豚バラ肉2枚を強めに巻く。そして再びタレを付ける。これを肉が無くなるまで繰り返す。
最後に巻いた肉の端を、楊枝3本で止める。(巻き終わりは、直径5センチくらいの肉の塊になる。)
巻いた豚肉をタレが残った耐熱皿にのせ、ラップをして電子レンジ(600w)で4分加熱する。肉をひっくり返し、ラップをして再び3分加熱する。
食べやすい厚さに切る。 - 【スープを作る】適当な大きさに切った豆腐・重曹・水を鍋に入れ、強火にかける。
沸騰後中火にし、10分加熱する。
豆腐が溶けたら、鶏ガラスープの素・酒・醤油・塩で味付けする。 - 【麺を茹でる】鍋に湯を沸かし、中華麺を普通に茹でる。ザルに上げる。
残った茹で汁で、洗ったしらたきを30秒茹でる。ザルに上げる。
中華麺としらたきを混ぜる。 - 麺をどんぶりに盛り、スープを注ぐ。チャーシューをのせ、食べやすい大きさに切ったレタス・細かく刻んだ青ネギ・紅ショウガを添えたらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
チャーシューの作り方

【工程1】
最初に豚バラ薄切り肉(400g)でチャーシューを作ります。
まず豚バラ肉(2枚)を上の写真のように少し重ねて置きます。

そして端からちょっと強めに巻きます。

次に巻いた肉の表面全体に、めんつゆ(大さじ3)・みりん(小さじ1)・砂糖(小さじ1)を混ぜたものを付けます。
そして再び肉塊のまわりに肉(2枚)を巻き、またタレを付けます。

この工程を肉が無くなるまで続けます。

最後は肉の巻き終わりを楊枝3本で止めます。

そしてタレに浸した状態でラップをし、電子レンジ(600w)で4分加熱します。

4分間加熱した後は、半分くらい火が通っています。
肉をひっくり返し、再びラップをして電子レンジ(600w)で3分加熱します。

これでチャーシューの完成。

チャーシューの断面は、渦巻き状に仕上がります。
チャーシューは薄切り肉で作ります。
薄切り肉を巻いて作ると、味が染みやすく、短時間で火が通ります。
スープの作り方

【工程2】
次にスープを作ります。
まず適当な大きさに切った木綿豆腐(300g)と重曹(6g)と水(600ml)を鍋に入れ、沸騰させます。
ちなみに重曹の量は、水の重量(600g)の1%です。
家事えもんによると、これ以上多くするとスープが苦くなるそうですから、重曹はしっかり量ったがいいですよ。
また上の写真は豆腐を1センチ角くらいに切っていますが、もう少し小さく切ってみてください。
というのは、この後に重曹が作用して豆腐が溶けるのですが、1センチ角では豆腐の粒が最後に少し残りました。
もう少し小さく切れば、たぶん豆腐を完全に溶かすことができると思います。

沸騰したら中火に落とし、そのまま10分ほど加熱します。
上の写真は、5分経過した時の様子です。
この段階で豆腐はすでに溶け始めていますが、まだ大きめの粒が残っています。

これが10分経った時の状態。
かき混ぜると木べらに少し豆腐の粒が残りますが、それでも十分トンコツスープらしい仕上がりになりました。
最後に鶏ガラスープ(大さじ1)・酒(大さじ1)・醤油(小さじ1)・塩(少々)で味付けします。
これでスープの完成です。
驚くほど簡単。味噌汁を作る程度の手間で、トンコツスープが作れます。
トンコツスープは、豚骨を一切使わずに作ります。
主な材料は木綿豆腐・重曹・水だけです。
重曹は加熱するとアルカリ性になり、豆腐のタンパク質を分解するので、トンコツスープらしいトロトロの食感とコクが再現できます。
ちなみに豆腐の代わりに豆乳を使うと、とろみは出ません。
また木綿豆腐の代わりに絹豆腐を使うと、とろみがつきにくくなります。
麺の作り方

【工程3】
最後に麺を茹でます。
まず中華麺(140g)を普通に茹でます。
茹で上がったら麺だけをザルに上げ、茹で汁はそのまま鍋の中に残して置きます。

次にしらたき(140g)を残った茹で汁の中に入れ、30秒ほど茹でます。
そしてザルに上げて水気を切ります。
中華麺としらたきを混ぜたら麺の完成です。
このトンコツラーメンの麺は、中華麺にしらたきを混ぜて作ります。
しらたきの軽い食感をいかし、ヘルシーなラーメンに仕上げます。
しらたきは、中華麺の茹で汁で茹でると、中華麺の小麦粉の風味が移って中華麺のような味になります。

【工程4】
あとは盛り付けるだけです。
まずどんぶりに麺を入れ、スープを注ぎます。
チャーシューをのせ、食べやすい大きさに切ったレタス(1〜2枚)・刻んだ青ネギ(適量)・紅ショウガ(適量)を添えたらできあがり。
上の写真はレタスの代わりに水菜を使っています。
さっそくいただいてみたところ、とても意外でしたが、トンコツラーメンらしい味がしました。
本物のトンコツラーメンとくらべるとかなりさっぱりしていますが、私はもともとコッテリとしたラーメンが苦手なので、むしろこれだったらイケると思いました。
女性にはウケそうですよ。

スープは豆腐のような味がまったくしないわけではありませんが、違和感はありません。
トンコツスープらしいとろみとコクがちゃんと出ています。
豆腐と重曹と水に、どの家庭にもある調味料を加えただけで、こんなに気の利いた味と食感が出せるなんて驚きです。

麺はしらたきが入っているので、ごく一般的なラーメンとくらべるとツルンとした軽い食感があります。
情報元のテレビ番組でこのラーメンを試食したタレントの武田鉄矢さんは「麺の違和感はある」とおっしゃっていましたが、私はむしろしらたきが入った方が、さっぱりとしたこのラーメンには合うと思いました。
麺が全部中華麺だと、麺だけが重い感じがしてバランスが悪いように感じます。
とは言え麺はお好みです。
すべて中華麺にしても美味しいと思います。

最後にチャーシューについてですが、食感がとても柔らかく、優しい味わいです。
淡い味付けですが、中まで均一に味が染みているので十分食べ応えがあります。
渦巻状の断面がユニークですし、いくらでも厚切りできていいですよ。
安上がりでもありますし、時短にもなりますし、味も簡単に染みます。良いところばかりです。
家庭で作るラーメンとしてはかなりクオリティーの高いレシピだと思います。