
人気リンゴ農家のアップルパイのレシピをご紹介します。
「春巻きの皮のアップルパイ」です。
考案したのは、長野県高山村でリンゴ栽培に携わる、黒岩静男さん・周子さんご夫婦。
春巻きの皮をパイ生地に見立てたアップルパイで、リンゴを皮ごと使うのが特徴です。
リンゴの皮は抗酸化作用の強いポリフェノールが豊富なので、皮ごと使った方が体に良いそうです。
ちなみに、ご夫妻がお住まいの長野県高山村は、日本でも有数の長寿の村。
このアップルパイは、そんな長寿村の健康に良い料理として、テレビで話題になりました。
フィリング(中身)はとろっとしていて、皮はパリッとした、美味しいアップルパイができますよ。
(一部情報元:フジテレビ「バイキング」名医が注目する長野県の長寿村の料理 2015年11月25日放映)
春巻き皮のアップルパイの作り方

「春巻きの皮のアップルパイ」のレシピです。
全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
リンゴ | 2個 |
砂糖 | 60g |
レモン汁 | 小さじ2 |
水 | 35cc |
卵黄 | 2個 |
砂糖 | 65g |
牛乳 | 250cc |
小麦粉 | 10g |
バニラエッセンス | 少々 |
春巻きの皮 | 適量 |
小麦粉・水 | 適量 |
バター | 15g |
- 【煮リンゴを作る】リンゴを皮ごと薄いイチョウ切りにする。
リンゴ・砂糖(60g)・レモン汁・水を鍋に入れ、水分が無くなるまで10分ほど煮る。 - 【カスタードクリームを作る】別の鍋に卵黄・砂糖(65g)・牛乳・小麦粉を入れ、ヘラでよく混ぜながら、弱火で煮詰める。とろみが出てきたら、バニラエッセンスを加える。
- 1・2・バターを混ぜる。これを春巻きの皮で包む。巻き終わりは、水と小麦粉を混ぜたもので止める。
- 180度に温めた油で、3を1~2分揚げたらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
春巻きの皮を使ったりんごパイ

【工程1】
まず、リンゴ(2個)を皮ごと薄いイチョウ切りにします。
リンゴはこの後、煮リンゴにして、カスタードクリームと混ぜます。
ここですごく薄く切ると、クリームとの一体感が出ますし、少し厚めに切ると、食感が残ります。
お好みの厚さにしてみてください。
リンゴの皮には、抗酸化作用の強いポリフェノールが豊富に含まれているので、皮ごと使います。

次に、リンゴ・砂糖(60g)・レモン汁(小さじ2)・水(35cc)を鍋に入れます。

そして、水分が無くなるまで10分ほど煮ます。

【工程2】
続いて、卵黄(2個)・砂糖(65g)・牛乳(250cc)・小麦粉(10g)を合わせ、泡立て器などでよく混ぜて、小麦粉を溶かします。
この工程はレシピにはありませんが、小麦粉をあらかじめしっかり溶かしておくと、きれいなカスタードクリームができます。

そして、卵液を鍋に入れ、ヘラでよく混ぜながら、弱火で煮詰めます。

とろみが出てきたら、バニラエッセンス(少々)を加えます。
これでカスタードクリームができました。
このカスタードは少しゆるめなので、出来上がったら、冷凍庫に凍らない程度に入れて冷ますと、あとで春巻きの皮で包みやすくなります。

【工程3】
次に、煮リンゴ・カスタードクリーム・バター(15g)をボールに入れます。

そして軽く混ぜます。
これがアップルパイのフィリング(中身)になります。

続いて、フィリングを春巻きの皮で包みます。
巻き方は上の写真を参考にしてください。
まず春巻きの皮の角を手前にして置き、中央にフィリングをのせます。(写真左)
次に、春巻きの皮の手前の角を内側に折りたたみ、両サイドの角もたたみます。(写真右下)
最後にフィリングが入った部分をクルッと回転させ、巻終わりを、水と小麦粉を混ぜたもので止めます。(写真右上)
パイ生地の代わりに、春巻きの皮を使います。

【工程4】
春巻きの皮で巻いたら、あとは揚げるだけです。
180度に温めた油で、1~2分揚げたら完成です。
アップルパイの中身はすでに火が通っているので、ここでは、春巻きの皮に焼き色を付けるだけ。
あまり時間をかけて揚げると、中身が出やすくなるので、1〜2分くらいを目安にさっと揚げるのがおすすめです。
リンゴの食物繊維には、脂質の消化吸収を抑えてくれる働きがあります。
このアップルパイは油で揚げますが、リンゴの食物繊維は脂質の吸収を抑えてくれるので、安心して食べられるそうです。

このアップルパイは、とろっとしたフィリングとパリッとした皮の対比がとてもいいです。
また、まろやかなカスタードクリームに、リンゴのほのかな酸味がよく合いますよ。