家事えもんこと、タレントの松橋周太呂さんが考案した、わらび餅のレシピをご紹介します。
「プルプルわらび餅風スイーツ」です。
ごく一般的なわらび餅は、わらび粉やサツマイモなどのデンプンで作られていますが、「家事えもん流 わらび餅」は、同じデンプンを含む長芋を使って作ります。
またわらび餅に添えるきな粉は、同じ大豆製品である、節分の豆を砕いたもので代用し、黒蜜は、コーラを加熱して作ります。
わらび餅ときな粉、そして黒蜜。
別々に食べると、それぞれの素材の独特の味わいが感じられるのですが、一緒に食べると、不思議と本物のワラビ餅のようです。
とても面白いレシピですよ。
(情報元:日本テレビ「あのニュースで得する人損する人」家事えもんのかけ算レシピ 2016年1月28日放映)
わらびもちの作り方
「プルプルわらび餅風スイーツ」のレシピです。
分かりにくい工程は、後ほど写真をもとに説明します。
長芋 | 300g |
砂糖 | 大さじ4 |
節分豆 | 30g |
グラニュー糖 | 15g |
コーラ | 90ml |
ガムシロップ | 2個 |
- 長芋の皮をむき、すりおろす。
長芋と砂糖を耐熱ボールに入れ、よく混ぜる。 - 1のボールにラップをし、電子レンジ(600w)で5分加熱する。
いったんかき混ぜ、再び1分加熱する。そのまましばらく置き、粗熱を取る。 - 型(豆腐の空きパックで代用可)にラップを敷き、2を流し入れる。
上部にラップをかぶせ、冷蔵庫で1時間冷やす。(1時間以上冷やすと硬くなるので、注意する。) - 【きな粉を作る】節分豆を密閉袋に入れ、袋の上から瓶などで叩き、細かく潰す。
グラニュー糖を加え、よく混ぜる。 - 【黒蜜を作る】コーラを耐熱ボールに入れ、ラップはせずに電子レンジ(600w)で6分加熱する。
ガムシロップを加え、再び電子レンジで3分加熱する。
スプーンで混ぜ、黒蜜らしいとろみがついたら完成。
(とろみがつかない場合は、再び10秒ずつ加熱し、その都度様子を見る。加熱した後にボールごと氷水につけて冷やすと、さらにとろみがつく。) - 3を糸を使って食べやすい大きさに切り、表面に4をまぶす。皿に盛る。仕上げに5をかけたらできあがり。
写真をもとに、レシピを説明します。
家事えもん流わらび餅を作ってみた
【工程1】
最初に長芋の皮をむき、すりおろします。
ちなみに次に説明する、家事えもん流の皮のむき方を実践すると、手がかゆくなりにくいです。
まず長芋の皮は、上の写真のように、端の方を少し残してむきます。
そして皮の部分を手で持ち、長芋をおろします。
次に、残った皮をむき、身の部分をフォークに刺してすりおろします。
長芋をすりおろしたら、耐熱ボールに入れ、砂糖を加えます。
【工程2】
続いて、長芋を入れたボールにラップをし、電子レンジ(600w)で5分加熱します。
そしてラップを取り、いったんスプーンでかき混ぜてから、再び電子レンジ(600w)で1分加熱します。
そのまましばらく置き、粗熱を取ります。
【工程3】
次に、加熱した長芋を型に流し入れ、冷やし固めます。
型は、豆腐の空きパックを使います。
豆腐のパックが無い場合は、同じくらいの大きさの他の容器を使ってください。
上の写真のように豆腐のパックにラップを敷き、その上に加熱した長芋を入れます。
そしてその上にラップの端を折ってかぶせ、上から押して、長芋をきれいな四角形に整えます。
続いて、ラップをぴったりつけた状態で、冷蔵庫に1時間入れます。
なお家事えもんによると、1時間以上冷やすと硬くなってしまうので、冷蔵庫から取り出す時間は、しっかり記憶しておいた方がいいですよ。
【工程4】
次に、節分豆を使って、きな粉を作ります。
節分豆を密閉袋に入れ、袋の上から瓶など硬いもので叩いて、なるべく細かく潰します。
ちなみに私は、瓶で潰すのが少しシンドイと思ったので、のし棒を使いました。
節分豆が細かくなったら、グラニュー糖を混ぜます。
これで、きな粉ができました。
【工程5】
続いて、コーラを使って黒蜜を作ります。
まずコーラを耐熱ボールに入れ、ラップはせずに電子レンジ(600w)で6分加熱します。
そしてガムシロップを加え、再び電子レンジ(600w)で3分加熱します。
スプーンで混ぜてみて、とろみがついたら黒蜜の完成です。
とろみがつかない場合は、再び10秒ずつ加熱し、その都度様子を見て、とろみがついたところで止めます。
ちなみに我が家の電子レンジの場合は、レシピ通りの加熱時間では、焦げてしまうことが分かりました。
黒蜜の加熱時間はとてもデリケートで、少しの差で失敗してしまうので、マメに様子を見ながら加熱した方がいいですよ。
私の場合は、ガムシロップを入れて2分10秒程度の加熱でいったん取り出し、その後10秒ずつ加熱して、最終的にはトータルで2分40秒程度の加熱時間になりました。
また家事えもんによると、黒蜜ができたら、熱いうちに氷水につけて冷やすと、さらにとろみがつくとのこと。
でも私はここでも、失敗してしまいました。
氷水を当てたところ、黒蜜がガチガチに固まってしまいました。
加熱した段階で、すでにとろみがしっかりついている場合は、氷水で冷やさなくても良いかもしれません。
様子を見て判断してください。
【工程6】
長芋を冷蔵庫に入れて1時間経ったら、ラップを外して、食べやすい大きさに切ります。
家事えもん流に切る場合は、糸を使います。
上の写真のように、ワラビ餅の下に糸を置き、餅の上で交差させて引っ張ると、きれいに切れます。
家事えもんいわく、包丁ではなく糸を使った方が、断面がザラザラになるので、きな粉や黒蜜が絡みやすいとか。
柔らかいワラビ餅を潰すことなく切れるところも、包丁にはないメリットだと思います。
ちなみにこのように糸を使うと、シュークリームやハンバーガーといった、切り分けにくい食品も、きれいに切ることができます。
詳しくは、コチラの記事をご覧ください。
【工程6】
さて最後に、食べやすい大きさに切ったワラビ餅に、節分豆で作ったきな粉をまぶします。
ワラビ餅を皿に盛り、黒蜜をかけたらできあがり。
長芋と節分豆とコーラを使った、変わりワラビ餅の完成です。
さっそくいただいてみたところ、ワラビ餅らしいクセのない優しい味と、ツルンとした食感が感じられ、とても美味しいと思いました。
このワラビ餅の、餅ときな粉と黒蜜を別々に食べると、それぞれの素材のクセが分かります。
餅にはほのかな長芋の風味があり、きな粉はカリッとした食感が新鮮で、また黒蜜は、コーラらしい爽やかな酸味が感じられます。
でもこれらを一緒に食べると、不思議なことに、けっこうワラビ餅っぽくなります。
その理由を私なりに考えてみたところ、きな粉の食感にあるのではないかと思いました。
このワラビ餅のきな粉は、節分豆の粒が残っているので、かなりはっきりとした歯応えがあります。
長芋やコーラのクセっぽい味は、このインパクトのある食感に、かき消されてしまうのではないかと思います。
節分豆の代わりに、ごく普通のきな粉を使ったら、長芋やコーラの味がもう少しはっきり分かってしまう気がします。
面白いレシピだと思います。
感想が長くなりましたが、家事えもん流ワラビ餅は、本物のワラビ餅らしい、美味しいスイーツですよ。
ところで最後に、ワラビ餅風スイーツのおすすめレシピをあともう1品ご紹介します。
タレントの北斗晶さんが考案した「くるみくずもち」です。
ごく一般的な葛餅は、くず粉や小麦粉などのでんぷんを利用して作りますが、北斗流「くずもち」は、それらの代わりに片栗粉を使います。
透明感のある涼しげな見た目と、ぷるんとした口当たりが本物の葛餅らしく、くるみの香ばしい風味がよく合います。リンク先も合わせてご覧ください。