バタコやんこと、お笑いコンビ シンクロックの吉田結衣さんが考案した、ベーグルの簡単レシピをご紹介します。
「ツヤツヤ スピードベーグル」です。
このベーグルの特徴は、2つあります。
1つは、「スピードベーグル」という名前の通り、短時間で作ること。
バタコやんのベーグルは、焼き時間(18分)を含め、たったの30分で完成します。
ベーグルは、もともと発酵時間が比較的短いのが特徴ですが、「バタコやん流ベーグル」は、その発酵時間を別途かけずに作ります。
発酵時間を取らないでベーグルを作るために、バタコやんは、生地を効率よく発酵させる工夫をしています。
その工夫とは、生地を作る前に、イーストに砂糖とお粥を加え、人肌くらいに温めること。
バタコやんによると、イーストの餌である糖質(砂糖とお粥に含まれている)をイーストに与え、イーストの働きが活発になる35度前後の温度を保つと、生地を効率よく発酵させることができます。
そうすることで、発酵時間を取らなくても、ベーグルをちゃんと膨らませることが出来るそうです。
「バタコやん流ベーグル」の2つめの特徴は、ベーグルの生地を、ハチミツを加えた湯で茹でること。
ベーグルは独特のモチモチ感を出すために、生地を焼く前に茹でるのですが、その際に、湯の中に少量のハチミツを加えます。
バタコやんによると、ハチミツを加えると、生地の表面が糖分でコーティングされるため、ベーグルがツヤツヤに仕上がるそうです。
実際に作ってみたところ、米粉パンのようなモチモチ感とあっさりとした味が特徴の、美味しいベーグルが出来ました。
私の感想も合わせてお伝えします。
(一部情報元:日本テレビ「あのニュースで得する人損する人」2016年3月3日放映)
ベーグルの作り方
「ツヤツヤ スピードベーグル」のレシピです。
レシピの全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
強力粉 | 180g |
おかゆ(※) | 125g |
ドライイースト | 2g |
砂糖 | 小さじ2 |
塩 | ひとつまみ |
オリーブオイル | 小さじ1 |
ハチミツ | 大さじ2 |
※レトルトでもOK。
- おかゆ・砂糖・ドライイーストを耐熱ボールに入れ、よく混ぜる。電子レンジ(600w)で30秒加熱し、人肌くらいに温める。
- 【生地をこねる】別のボールに強力粉と塩を入れてよく混ぜ、1・オリーブオイルを加え、手でよく混ぜる。
生地を台の上にのせ、台に押し付けるようにして伸ばし、伸ばした生地をまとめる。さらに台の上に、生地を叩きつける。これらの作業を3分間繰り返す。 - 【成形する】発酵時間を取らずに、生地を4等分する。
それぞれの生地を円錐形にし、麺棒(ラップの芯で代用可)で伸ばして均等な厚さにしながら、ナンのような角が丸い二等辺三角形にする。
二等辺三角形の同じ長さの辺をそれぞれ内側に倒し、生地を三つ折にする。生地の細い方を生地の太い方に繋げ、ドーナツ型にする。 - 【生地を茹でる】ベーグルが浸かるくらいの湯を沸かし、ハチミツを入れる。
3を30秒間茹で、クッキングシートを敷いた天板の上に並べる。(茹でたらすぐに焼くので、オーブンを200度に予熱しておく。) - 【オーブンで焼く】200度に予熱したオーブンで、18分焼いたらできあがり。
写真をもとに、レシピを説明します。
ベーグルの作り方
【工程1】
まず、おかゆ・砂糖・ドライイーストを耐熱ボールに入れ、よく混ぜます。
そして、ラップをせずに電子レンジ(600w)で30秒加熱し、人肌くらいに温めます。
生地を作る前に、イーストに砂糖とおかゆを加え、人肌くらいに温めます。
イーストの餌である糖質(砂糖とお粥に含まれている)をイーストに与え、イーストの働きが活発になる35度前後の温度を保つと、生地を効率よく発酵させることができます。
【工程2】
続いて、別のボールに強力粉と塩を入れてよく混ぜ、イーストとおかゆと砂糖を混ぜたものと、オリーブオイルを加えます。
オリーブオイルを加えることで、イースト独特のいやな臭いを、消すことができます。
そして手でよく混ぜ、まとめます。
さらに生地を台の上にのせ、上の写真のように、生地をこねます。
思い切り外に引っ張り、今度は伸ばした生地を折ってまとめるという動作を繰り返します。
また時々、生地を台の上に叩きつける作業も加え、3分ほど続けます。
生地をこねる際、生地を台の上に押し付けて引っ張る動作を繰り返すと、生地にモチモチ感が出ます。
また台の上に叩きつけると、生地の弾力が増します。
【工程3】
続いて、生地を成形します。
発酵時間は置かずに、生地を4等分します。
そしてそれぞれの生地を、上の写真のように円すい形にします。
円すい形にした生地は、1つずつ麺棒で伸ばし、均等な厚さにしながら、ナンのような形にします。
なお麺棒が無い場合は、ラップの芯でも代用できます。
まだラップが残っていても、作業の後に1周分だけ切り取れば、残りはちゃんと使えます。
ナンの形に伸ばしたら、今度は上の写真のように、生地を三つ折にします。
そして三つ折にした生地の細い方の先端を、太い方の中に入れ込むようにして繋げ、円形にします。
生地がドーナツ型になったら、生地の穴に親指を入れ、もう片方の手も使って、おにぎりを握るようにして形を整えます。
【工程4】
生地を成形したら、茹でます。
まず、ベーグルが浸かるくらいの湯を沸かします。
ちなみに生地を茹でたらすぐに焼くので、この段階で、オーブンも200度に予熱しておきます。
そして湯にハチミツを加え、生地を入れて30秒茹でます。
なお生地を茹で過ぎると、表面が固まりすぎてシワができるので、茹で時間は30秒ちょうどにします。
30秒茹でたら、網じゃくしで生地をすくい、クッキングシートを敷いた天板の上に並べます。
ベーグルは、焼く前に茹でます。
茹でることで生地の表面を固め、内側から膨らむ力を押さえると、ベーグルらしいムチムチの密度の濃いパンができます。
また茹でる際には、少量のハチミツを加えます。
ハチミツを加えると、生地の表面が糖分でコーティングされるため、ベーグルがツヤツヤに仕上がります。
【工程5】
天板の上に茹でた生地を並べ、200度に予熱したオーブンで18分焼きます。
できあがり。
表面がツヤツヤで、きれいな焼色がついたベーグルが完成しました。
私は自宅でたまにベーグルを作るのですが、その際には、発酵時間を別途30~40分設けています。
ですから今回は、いつもの半分程度の調理時間で、ベーグルが完成したことになります。
おかゆを使っていることもあり、出来上がったベーグルは、米粉パンのような味と食感があります。
ごく普通のベーグルよりもあっさりした味で、食感はモッチリとしています。
発酵時間を取らなかった分、生地は少し重めですが、これはこれで美味しいですよ。
ちなみにこのベーグルは、「チョコレート味」や「ブルーベリー味」、そして「きんぴら味」や「明太子マヨネーズ味」にアレンジしても美味しいそうです。
チョコレートは、生地にチョコチップを練り込みます。ブルーベリーは、ドライブルーベリーを生地に加えます。
同じように、キンピラゴボウを練り込むとキンピラ味に、明太子とマヨネーズを混ぜたものを加えると明太子マヨネーズになります。
ところでこのベーグルは、発酵が不十分なため、3時間くらいすると硬くなってしまうと、バタコやんは言います。
食べきれずに残った場合は、このベーグルをフレンチトースト風のスイーツにアレンジするのがおすすめだそうです。
最後にバタコやんの、ベーグルを使ったフレンチトーストのレシピをご紹介します。
ベーグルのフレンチトースト
バタコやんの「モッチモチ!フレンチトースト」のレシピです。
残ったベーグル | 3個 |
卵 | 1個 |
牛乳 | 35ml |
砂糖 | 25g |
バニラエッセンス | 2適 |
バター | 20g |
イチゴ・ブルーベリー・メープルシロップなど | 好みで適量 |
- 一口大に切ったベーグル・卵・牛乳・砂糖・バニラエッセンスをボールに入れ、よく混ぜる。
- 温めたフライパンにバターを溶かし、1を並べる。ほど良く焦げ目がつくまで焼く。
- 2を皿に盛り、好みでフルーツを盛りつけ、メープルシロップをかけたらできあがり。
ごく普通のフレンチトーストとは違い、卵液があまり染みこみ過ぎず、美味しいそうですよ。