フードスタイリストの八木佳奈さんが考案した、「スティックおにぎり」のレシピをご紹介します。
「3色スティックおにぎり」と「からあげスティックおにぎり」、そして「タコさんスティックおにぎり」の3品です。
「3色スティックおにぎり」は見た目がとてもきれいで、お花見弁当にもぴったりの一品。
また「からあげスティックおにぎり」は、男性ウケNo.1で、「タコさんスティックおにぎり」は、子供に人気があるそうです。
ちなみに八木さんは、スティックおにぎりの料理本「かんたんおいしい!スティックおにぎり」を執筆しています。
(一部情報元:日本テレビ「スッキリ!」2016年3月8日放映)
スティックおにぎりの作り方
「スティックおにぎり」は、様々な具材を使って、見た目をいくらでも工夫できる、楽しいおにぎりです。
そうした点は、今流行りの「おにぎらず」とよく似ています。
ただ「おにぎらず」とは違って、ご飯を海苔で巻かないため、崩れやすいという欠点があります。
そこでまず、型崩れしにくい「スティックおにぎり」を作るポイントをまとめました。
- 温かいご飯を使う。
- 具材をあまり入れ過ぎない。
八木さんによると、スティックおにぎりを崩れにくくするには、温かいご飯を使うと良いそうです。
スティック状にした後にご飯が冷めれば、その間に形が固まりやすくなります。
また欲張って、具材をたくさん詰めるのもNG。
ご飯が繋ぎになりスティック状を保っているので、ご飯以外のものを入れ過ぎても、形が崩れる原因になります。
さてではここから、八木さんの「スティックおにぎり」のレシピを3品ご紹介します。
詳しい作り方は、写真をもとに説明します。
3色スティックおにぎり
まずご紹介するのは、「3色スティックおにぎり」のレシピです。
温かいご飯 | 200g |
炒り卵(※) | 60g |
鮭フレーク | 60g |
茹でたアスパラガス | 1本 |
※塩と砂糖で味付けした、シンプルな炒り卵を使用。
- ラップの上に炒り卵を15×2センチくらいに広げ、その隣に鮭フレークを15×2センチくらいに広げる。(全体は15センチ×4センチになる。)
- 1の上にご飯をのせ、ラップでぴったり包んで、スティック状に握る。
- いったんラップを外し、斜め切りにしたアスパラガスを具材の境目に縦に並べ、再びラップでぴったり包んで軽く握ったらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
【工程1】
まず上の写真のようにラップの角を手前にして置き、その上に炒り卵と鮭フレークを長方形に並べます。
長方形の大きさは、どちらも15×2センチくらいでちょうど良いと思います。
【工程2】
続いて、炒り卵と鮭フレークの上に、温かいご飯をのせます。
そしてラップの手前の角を、ご飯に合わせて折りたたみます。
次に、ラップの左右の角を折ります。
ここで一度、上の写真のようにご飯の形をスティック状に整えます。
今度は、ラップの奥の角を手で持ち上げ、もう片方の手でご飯を転がしながら、スティック状にします。
スティック状になったら、全体を軽く握り、形を整えます。
【工程3】
形を整えたら、いったんラップを外し、炒り卵と鮭フレークの境目に、斜め切りにしたアスパラガスを飾ります。
再びラップで包んで形を整えたらできあがり。
彩りがきれいな、スティックおにぎりができます。
八木さんによると「スティックおにぎり」は、このように縦に具を配置すると良いそうです。
そうすると一口目から、すべての具の味が楽しめます。
なお具材の種類は、「炒り卵+明太子+枝豆」や「塩昆布+桜エビ+粉チーズ」なども美味しいそうです。
からあげスティックおにぎり
続いてご紹介するのは、八木さんいわく、男性ウケNo.1のスティックおにぎり。
「からあげスティックおにぎり」です。
温かいご飯 | 200g |
鶏の唐揚げ | 3個 |
ブロッコリースプラウト | 60g |
からしマヨネーズ | 好みで適量 |
- ラップの上に半分に切った唐揚げを3つ並べ、その間にスプラウトを置く。
- 1の周りに、ご飯を少量ずつ均一に置く。
- ラップでぴったり包み、軽く握って形を整えたらできあがり。
好みでからしマヨネーズをつけていただく。
写真をもとにレシピを説明します。
【工程1】
まず、ラップの角を手前にして置き、その中央に唐揚げとスプラウトをのせます。
半分に切った唐揚げを3つ並べ、その間にスプラウトを置きます。
【工程2】
そして具材の周りに、ご飯を少量ずつなるべく均一に置きます。
これを先のレシピの通りにラップで包み、スティック状に握ります。
できあがり。
好みで、からしマヨネーズをかけていただきます。
スプラウトのシャキシャキとした食感がアクセントになっていて、食べ応えがありますよ。
ただ個人的には、ご飯にも少し塩気があった方が美味しいと思いました。
なお似たような具材として、「トンカツ+千切りキャベツ」や「ミートボール+茹でたブロッコリー」も美味しいそうです。
タコさんスティックおにぎり
最後にご紹介するのは、八木さんいわく、子供ウケNo.1のスティックおにぎり。
「タコさんスティックおにぎり」です。
温かいご飯 | 150g |
ウインナー | 2本 |
炒り黒ゴマ | 4粒 |
コーン | 4粒 |
ブロッコリー | 4小房 |
カレー粉 | 適量 |
バター | 適量 |
塩 | 適量 |
- ウインナー1本は斜め半分に切り、切り口に切り込みを2か所入れ、タコ型にする。
残りの1本は4等分し、片面の切り口に放射状の切り込みを入れ、花型にする。 - 1を耐熱皿に入れ、ラップをして電子レンジで30秒加熱する。(加熱すると切り込みを入れた部分が広がる。)
- カレー粉とバターを耐熱ボールに入れ、ラップをして電子レンジで20秒加熱する。
ご飯を加え、よく混ぜる。 - ラップの中央にタコ型ウインナー1個を置き、左右に花型のウインナーを1個ずつ置く。
ウインナーの間にブロッコリーを置く。
ご飯を少量ずつ均一に具の周りに置く。 - 4をラップでぴったり包み、軽く握ってスティック状に形を整える。
- ラップをいったん外し、花型のウインナーの切り込みにコーンを1粒ずつ入れ、ゴマでタコの目をつける。
再びラップで包んだらできあがり。
写真をもとにレシピを説明します。
【工程1】
まずウインナーをタコ型と花型に切ります。
ウインナー1本(左)は斜め切りにし、切り込みを2か所入れ、タコ型にします。
残りの1本は4等分し、片面の切り口に放射状の切り込みを入れ、花型にします。
【工程2】
次に、ウインナーを加熱します。
ウインナーを耐熱皿に入れ、ラップをして電子レンジで30秒加熱します。
ちなみに私は500wでチンしました。
加熱後は、上の写真のように、切り込みを入れた部分が広がります。
【工程3】
次に、カレー風味のご飯を作ります。
少量のカレー粉とバターを耐熱ボールに入れ、ラップをして電子レンジで20秒加熱します。
バターが溶けたらご飯を加え、よく混ぜます。
これでご飯が出来ました。
個人的な感想を付け加えると、このご飯にも塩気ついている方が、美味しいと思いました。
【工程4】
ここからラップで、ご飯と具を包みます。
まず角が手前にくるようにラップを敷き、その上にブロッコリーとウィンナーを置きます。
ラップの中央にタコ型ウインナーを1つ。
ウインナーの皮の面が、ラップに接するように置きます。
さらにその両サイドに、花型のウインナーを1つずつ。
切り込み面を下にして置きます。
そしてウインナーの間にブロッコリーを置きます。
ちなみにブロッコリーは、上の写真よりも少し小さめのサイズを使うのがおすすめです。
これだと少し大きすぎ。小さい方が、崩れにくいスティックおにぎりができますよ。
そして具材の周りに、ご飯を均一に置きます。
【工程5】
そして、ラップの手前と左右の角を折りたたみます。
さらにラップの奥の角を手で持ち上げながら、もう片方の手でご飯を転がし、スティック状にします。
スティック状になったら、軽く握って形を整えます。
【工程6】
最後にラップをいったん外し、花型のウィンナーの間にコーンを1粒ずつ挟み、黒ゴマでタコの目をつけます。
再びラップに包んだらできあがり。
見た目がとても可愛らしいので、子供たちに大人気でしたよ。