玉ねぎの栄養と健康効果。血液サラサラの効能をアップさせる方法。

投稿日:2016年3月25日 更新日:

玉ねぎの栄養

玉ねぎの栄養成分と健康効果をご紹介します。

玉ねぎは栄養価がとても高い食材です。

玉ねぎを英語に訳すと「onion」。
「onion」は、ラテン語の「unio(真珠)」が語源で、昔から「真珠のような神秘的な力を与えてくれる野菜」だと考えられてきました。

玉ねぎ博士こと、北翔大学名誉教授の西村弘行さんによると、玉ねぎには特に「血液をサラサラにする効果」と「疲労回復効果」が期待できるそうです。

血液をサラサラにする効果をアップさせる方法も合わせてお伝えします。

(一部情報元:テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」2018年9月25日、2014年9月23日放映、TBS「名医のTHE太鼓判!」2018年10月29日放映)

玉ねぎの栄養価

玉ねぎの栄養価

玉ねぎ博士こと、北翔大学名誉教授の西村弘行さんによると、玉ねぎには血管に良い2大成分が含まれてるそうです。

血管を硬くさせない「ケルセチン」と、血流改善に欠かせない「アリシンよう物質」。

この2つ成分について西村さんは次のように仰っています。

玉ねぎのケルセチン

「ケルセチン」には抗酸化力があり、活性酸素を撃退する働きがあります。

ストレスなどによって生まれた活性酸素は、悪玉コレステロールと結びついて有害な物質に変わります。
そうすると免疫細胞「マクロファージ」が、その有害物質を破壊しようとして取り込みますが、マクロファージ自身がかゆ状になって、血管壁にへばりついてしまいます。
これが動脈硬化の原因となり、脳梗塞・心筋梗塞のリスクが高まります。

ケルセチンには、そんな状況になる前に、活性酸素を減少させる働きがあるんです。

またケルセチンは、2017年にカナダのゲルフ大学で行われた研究で、大腸がんの細胞を減少させることが明らかになりました。
他のがんについては研究中です。


皮が茶色い玉ねぎはケルセチンが豊富

ケルセチンは、皮が濃い茶褐色をした玉ねぎに多く含まれています。

ケルセチンは、もともと玉ねぎが日光のストレスから身を守るために作り出した成分なので、日の光を良く浴びた玉ねぎほど、ケルセチンの含有量は多くなります。
季節で言えば、秋の玉ねぎが1番。
秋に穫れる玉ねぎは、紫外線の多い夏場に整腸するため、ケルセチンが多くなります。
その含有量は、春に穫れる玉ねぎの1.5〜2倍。
秋には玉ねぎを積極的に食べましょう。

ちなみに、天日干しした玉ねぎでも、ケルセチンの量は多くなります。
管理栄養士の赤石定典さんによると、1週間太陽の光を浴びせるととケルセチンの量は4倍になるそうです。


ケルセチンは油との相性が良い

またケルセチンは、油と一緒に取ると吸収率がアップするという特徴があります。
生の玉ねぎに、油入りのドレッシングをかけるだけでもOK。
加熱にも強いので、調理にも向いています。

玉ねぎのアリシン様物質

「アリシン様物質」は玉ねぎの辛味成分です。

玉ねぎの細胞には「含硫アミノ酸」と「酵素」が膜で仕切られて別々に存在していますが、玉ねぎを切ることでこれらが反応して「アリシン様物質」ができます。

そして玉ねぎを切ってからしばらく置くと、「アリシン様物質」は、血流改善効果が期待できる「硫化プロペニル」に変わります。
「アリシン様物質」をムダなく「硫化プロペニル」に変えるには、切った玉ねぎを常温に1時間半〜1時間置くのがおすすめです。
「硫化プロペニル」には、血液の中の血小板が固まるのを防ぐ働きがあるので、血流の改善が期待できます。


アリシン様物質は水に溶けやすい

アリシン様物質には、水に溶けやすいという特徴があります。
玉ねぎを水に5分さらすだけで、アリシン様物質は50%も失われてしまいます。
玉ねぎを茹でる場合も同じです。
玉ねぎで味噌汁を作って汁ごと飲むのはOKですが、水にさらしたり茹でたりすると、せっかくの栄養が流出しやすいのでモッタイナイです。

またアリシン様物質には、しっかり熱を加えると、血流改善効果が期待できる「硫化プロペニル」に変化しやすいので、玉ねぎは加熱調理をするのがおすすめです。

ビタミンB1・アリシン・オリゴ糖

また玉ネギは「ビタミンB1」が豊富なので、疲労回復効果があります。
香り成分の「アリシン」は、血液をサラサラにする働きと合わせて、ビタミンB1の吸収を助ける作用があります。

さらに玉ねぎに含まれるオリゴ糖は、腸の中の善玉菌のエサになるので、腸内環境を良くする効果が期待できます。

管理栄養士の岸村康代さんによると、タマネギは、野菜の中ではトップクラスといえるほどオリゴ糖が多く含まれているそうです。

次に玉ねぎの血液サラサラ効果をアップさせる方法をご紹介します。

玉ねぎの血液サラサラ効果をアップさせる方法

玉ねぎの血液サラサラ効果をアップさせる方法

最後に玉ねぎの血液サラサラ効果を高める方法をまとめました。

ポイントは次の6つです。

  • 皮が濃い茶色の玉ねぎを選ぶ
  • 皮をむいた後に日光に当てる
  • 水に一切さらさない
  • 玉ねぎの切り方は、繊維を断ち切るように直角にスライスするか、あるいは、できるだけ細かく切る
  • 切ってから1時間半〜2時間常温で置く
  • 油を使って加熱調理する

それぞれの理由は、先に説明した「玉ねぎの栄養価」をご覧ください。

玉ねぎは、皮をむいた後に1週間ほど日光に当てると、血液サラサラのもとになる「ケルセチン」が4倍まで増えるそうです。(一部情報元:その調理、9割の栄養捨ててます

また玉ねぎは、繊維を断ち切るようにスライスしたり、できるだけ細かく切ると、細胞の中身が出やすくなるので、血液サラサラのもとになる「アリシン様物質」が増えます。

ちなみに、風邪予防が目的で玉ねぎを摂りたい方は、生食の方が向いてるようです。

玉ねぎの皮の栄養

玉ねぎの皮の栄養

ところで玉ねぎのサラサラ効果のもとになる「ケルセチン」は、実は、実よりも皮の方に多く含まれています。

皮に含まれる「ケルセチン」の量は、実の20倍にもなります。
(一部情報元:その調理、9割の栄養捨ててます

玉ねぎの皮のレシピ

「ケルセチン」は、すでにお伝えした通り、水に溶けやすいという性質があります。

ですからその特性を利用して、皮を煮出して「玉ねぎ茶」にしたり、そのお茶をカレーやスープに使ったりすると、血液サラサラ効果がさらにパワーアップします。

他の調理法としては、皮をフライパンで炒って、ミルサーなどでパウダー状にしてふりかけにしたりする方もいらっしゃるようです。

玉ねぎ茶は意外と飲みやすいようなので、ご興味のある方は是非お試しください。

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