脳神経外科医の清水俊彦さんが教える、「偏頭痛の症状」と「偏頭痛を治す3つの習慣」をご紹介します。
「偏頭痛(片頭痛)」とは、頭の片側だけに発作的に発生する脈打つような痛みのことを言い、嘔吐などの症状を伴う場合もあります。
清水さんによると、「普通の頭痛」と「偏頭痛」の違いは、頭が痛い時に、頭を振ったり下を向いたりすると分かります。
痛みがガンッと強くなったら、間違いなく「偏頭痛」だそうです。
さて清水さんは、偏頭痛の人に、次の3点を習慣にすることをすすめています。
- 3時のおやつを食べる。
- 日光浴をする。
- 微糖の缶コーヒー・納豆・ブロッコリーを積極的に摂る。
以上3点について、清水さんのお考えを詳しくお伝えします。

なお清水さんは、偏頭痛治療の第一人者で、外来は1年待ちになるほど人気があります。
また頭痛に関する本を20冊(2016年3月現在)も執筆されており、なかでも「頭痛女子のトリセツ」は、ベストセラーになっています。
(一部情報元:TV「ジョブチューン」医者ぶっちゃけSP 2016年3月26日放映)
偏頭痛持ちは3時のおやつを食べた方が良い
清水さんによると、偏頭痛持ちの人は、積極的に3時のおやつを食べた方が良いそうです。
その理由は、血糖値を上げるため。
おやつを食べて血糖値を少し上げると、脳の血管が安定します。
血糖値が下がってしまうと、脳の血管が緩んで、偏頭痛が起こりやすくなります。
ちなみに海外では、偏頭痛持ちの人に1日6食を推奨しているところもあるようです。
おすすめのおやつは、砂糖が少し入ったミルクティーと果物という組み合わせや、甘いケーキやアメ。
ただ、血管を広げる成分を含むバナナや柑橘類は、少量に控えた方が良いようです。
日光浴をする
また偏頭痛の人には、日光浴もおすすめとか。
気候の良い時期には、肌をなるべく露出しながら歩くのが良いそうです。
光を浴びると、「セロトニン」という脳内物質を合成しやすくなるため、脳の働きが安定します。
ただ偏頭痛の人は、太陽の光を直接見るのは良くないので、外出する際には、薄めのサングラスをかけた方が良いそうです。
缶コーヒー・納豆・ブロッコリーを摂る
最後に、清水さんがすすめる偏頭痛に効く食べ物を3つご紹介します。
微糖の缶コーヒー・納豆・ブロッコリーです。
微糖の缶コーヒーは、糖分が少量含まれているため、脳の血管を縮めて偏頭痛を治める効果があります。
またカフェインを摂取して尿を出すことにより、むくんだ血管を縮める効果が期待できます。
そして納豆とブロッコリーは、マグネシウムとビタミンB2を多く含むため、脳の興奮を鎮め、脳の血管を安定させる効果が期待できます。
以上が、清水さんがすすめる「偏頭痛を治す3つの習慣」です。
参考にしてください。