
料理研究家の有元葉子さんがすすめる、まな板の洗い方&管理の仕方をご紹介します。

有元さんは、著書「毎日すること。ときどきすること。」の中で、まな板について次のように書いています。
13年間使っているまな板を、私は黒ずませたことなどありません。
ちなみに有元さんが使っているのは、木製のまな板。
除菌剤や漂白剤を使わなくても、きれいな状態を13年もキープできるそうです。
私は、有元さんのまな板の管理の仕方を実践しています。
とてもシンプルな方法で、習慣にすると、それだけで気分までスッキリしますよ。
有元葉子さんがすすめる、まな板の洗い方

有元さんのまな板の洗い方を、著書「毎日すること。ときどきすること。」より引用します。
何を切っても、最初は水とたわしだけで洗うのです。
たわしをしっかり握り、ゴシゴシと木の目に沿ってひたすらこすります。使わなかった面も側面も。(中略)
水とたわしだけでは汚れが落ちないとき、次にぬるま湯で洗います。たわしでゴシゴシと。油分があるときは洗剤をちょっとだけつけて、ぬるま湯で洗うんです。洗ったら水でよくゆすぎ、手のひらでまな板の表面を触ってみて、きれいになっていることが確認できたら、洗いは完了。ここでにおいをかぐことも大事。においが残っていたら一からやり直しです。(中略)
さて、さっぱりと洗えたら、ふきんで水気を拭き陰干しして、ちゃんと乾かしてからしまいます。これも、かびさせないための重要事項です。
このようにすると、木製のまな板を13年もきれいに使い続けることが出来るそうです。
有元さんによると、一番大事なのは、何を切っても最初は水とたわしだけで洗うこと。
実際に試してみると、スポンジよりもたわしの方が、木の表面にこびりついた汚れがスッキリ落ちます。同じ自然素材同士なので、相性が良いのかもしれません。
ちなみに肉や魚を切った時も、まずは水とたわしで洗います。
脂分が残ったら、そこではじめてぬるま湯やごく少量の洗剤を使うのです。
また肉や魚を切った後によくやってしまいがちな、まな板の上にいきなり熱湯をかけるのはNGです。
熱湯をかけると、まな板に付着したタンパク質が凝固しやすく、それがカビの原因になってしまうそうです。
ところで以前の私は、まな板の使ったところだけをスポンジでさっと洗って済ませていましたが、有元さんがおっしゃるように裏も側面もたわしでしっかり洗うことを習慣化したところ、不思議と自分の料理に少しずつ自信が持てるようになりました。
ちゃんと洗ったまな板がキッチンに鎮座していると、それを眺めるだけで気分も良くなりますよ。