上の写真は、私が現在使っている洗顔石けん「Black Paint(ブラックペイント)」を撮ったものです。水晶の小石の上にのった黒い塊は、実は石けんなのです。
今日はこの石鹸の使用感をレポートします。
Black Paintの使い方
実はこの黒い石けん、ふつうの石けんとは使い方がかなり異なります。私はもう慣れましたが、購入したばかりの頃は少々戸惑いました。
石けんの使用方法を簡単に説明します。
まず、石けんをお湯に40秒ほどつけます。すると、封を開けた時にはコチコチに固まっていた石鹸が、トロトロっと溶けたチョコレートのようになるんです。(この変化はなかなか面白いですよ。)
で、これを顔に広げて軽く20秒ほどマッサージ。その後は、お湯で流します。ちなみに、次の日に使う時にも、この工程を繰り返します。なぜなら、一日置いてしまうと、生チョコのように柔らかかった石けんは、また固まってしまうからです。
石鹸についた雫がたれて、石けん置き場はすぐに黒くなります。私は、それがちょっと気になったので、この石けんの受け皿として黒い小皿を使っています。
Black Paintの使用感
次に、私がこの石けんを使った感想をまとめました。まずは、良かったところです。
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良かったところ
- 香りが上品
天然オイルのほのかな香りでとてもリラックスできます。 - クレンジングと洗顔をかねている
一石二鳥。素直に嬉しいです。 - 良質な素材が使われている
これは、あくまでも私の判断です。ネットなどで調べてみたところそう感じました。 (後述) - 製法にこだわっている
ブラックペイントは、天然素材の良さを生かすため、「コールドプロセス」という製法でつくられています。(後述)
ブラックペイントには、なんと23種類のオーガニック植物オイルが使われているそうです。上品な香りは、それら植物オイルによるものなんですね。参考のため全成分をメーカーのHPから引用します。
ブラックペイントの成分
石鹸素地・水・オリーブ油・黒砂糖・尿素・アーモンド油・炭・マツエキス・パーム油・ヤシ油・ホホバ種子油・酸化鉄・加水分解シルク・ラベンダー油・ハチミツ・チャ葉・ダマスクバラ花油・マカデミアナッツ油・アボカド油・ローズヒップ油・ブドウ種子油・月見草油・アマニ油・ルリジサ種子油・サフラワー油・ヒマワリ種子油・ピーナッツ油・ゴマ油・クルミ種子油・シソ種子油・アンズ核油・ヘーゼルナッツ種子油・ローズ油※ 太字はオーガニック。(保湿成分)
※ 石鹸素地は、オーガニックオイルを使用。(洗浄成分)
※ チャ葉は、国産有機茶葉を使用。(エモリエント成分)
※ 加水分解シルクはフィブロインパウダーを使用。(保湿成分)
「石鹸素地」について
ところで、石けんというのは、使用されている油がどのようなものなのかがとても重要だとか。
「真実のナチュラルコスメ読本」(勝田小百合・小松和子共著)によると、原材料をひとまとめにして「カリ石鹸素地」もしくは「石鹸素地」と表記することで、実は質の悪い油脂を原材料としていたとしても、その事実を隠すことができるのだそうです。
原材料に「(カリ)石鹸素地」を謳っているものの中には、「酸化しやすいオメガ3系の油を使っていたり、廃油を使っていたり、質の悪い牛脂や豚の脂を使っていたりするものもある」のだとか。
自宅から出た廃油で石けんを手作りなんてこともできますが、実はそれ、肌にはあまりよろしくないんですね。
さて、「石鹸素地」ですが、ブラックペイントの場合には、「オーガニックオイルを使用」と説明されています。一口にオーガニックオイルといっても色々ありますが、私は、安心できるように感じました。
コールドプロセス製法
また、ブラックペイントは製法にもこだわってつくられているようです。
ごく普通の石けんは、100度以上の高温釜で加熱してつくられるのですが(ホットプロセス製法)、ブラックペイントは、低温(37度以下)で時間をかけて加熱してつくられているそうです(コールドプロセス製法)。
シムシムジャパンという会社のサイト情報によれば、コールドプロセス製法は、「高温にならないので油脂が持つ有用な成分がそのまま残ります。未反応の油脂は脂肪酸となってお肌に作用するので肌には一番いい製法」だそうです。
もちろん、コールドプロセス製法の方が、ホットプロセス製法と比べて劣ることもあります。それは時間・手間がともにかかり製造コストが高いこと。また、出来上がった石けんの泡立ちがあまり良くないということです。
最後に、ブラックペイントを使ってみてイマイチだと思ったことをまとめました。
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イマイチなところ
- 洗面所が黒く汚れる。服に飛ばないよう注意が必要。
- 「毛穴を洗う石鹸」と謳っているが、それほど毛穴がキレイになった気がしない。
- 目に入るととても痛い
- 泡立ちにくい
- 価格がちょっと高い
効果には個人差があると思います。私は、毛穴の変化を実感できませんでした。
洗顔の際、肌は極力こすらないようにすべきというのは、多くの専門家が指摘するところです。泡立ちにくいと、どうしても肌に刺激を与えてしまいがちです。ですから、泡立ちの悪いブラックペイントは、お湯でしっかりと溶かしてたっぷり使用するべきだと思います。
また、使用方法に謳われている「マッサージ」もほどほどにした方が良いと思います。私はブラックペイントで熱心にマッサージをしていた初期の頃、肌にピリッとした刺激を感じました。洗顔時間は20秒程度というのをしっかり守り、できるだけ肌に刺激を与えない方法で洗顔するのが良いと思います。
以上。イマイチな点の方が多くなってしまいました(笑)。
でも私は、このブラックペイントという石けんは良いと思います。良心的につくられている感じがします。ただ、今後絶対浮気はしないぞ!というほど気に入っているわけではありませんが。
石けんが生チョコのようにトロッと溶けるところ、面白いですよ。是非、お試しください。