
食品学のプロ、関東学院大学の津久井学准教授がすすめる、山芋(長芋・大和芋・自然薯など)のとろろを食べても、唇がかゆくならない方法をご紹介します。
津久井さんによると、山芋の細胞には「シュウ酸カルシウム」という、かゆみの元になる物質が含まれています。
顕微鏡で見ると針のように見えるこの物質は、尖った先で皮膚の神経を刺激するので、唇がかゆくなるのだそうです。
さて津久井さんがすすめる、とろろをかゆくなりにくくするポイントは2つあります。
皮を厚めにむくことと、冷凍することです。
(一部情報元:TBSテレビ「この差って何ですか?」2016年4月17日放映)
山芋のかゆみを止める方法

津久井さんがすすめる、かゆくなりにくいとろろを作る方法です。
山芋(長芋・大和芋・自然薯など) | 適量 |
- 皮を厚めにむく。
- 一晩冷凍してからすりおろす。
津久井さんによると、山芋のかゆみ成分「シュウ酸カルシウム」は、皮の内側の5ミリ当たりに多く含まれています。ですから皮を厚くむくだけで、かゆみがかなり和らぐそうです。
また山芋を凍らせると、「シュウ酸カルシウム」の針が折れるため、かゆみを感じにくくなるそうです。
実際に試してみたところ、確かに刺激がかなり少ないと思いました。
山芋を食べるとかゆくなる方におすすめです。ほんのひと手間なので、覚えておくと便利ですよ。