
家事えもんこと、タレントの松橋周太呂さんが考案した、ハンバーガーのレシピをご紹介します。
「家事えもん特製 アジバーガー」です。
学校給食用のメニューとして作られたレシピで、子供たちが嫌いな魚(アジ)・ニンジン・トマトといった食材を美味しく食べられように、工夫されています。
魚の骨が嫌いという子のために、アジは小骨ごと包丁で叩いてミンチ状にします。
ミンチ状にしたアジを四角く成形し、たっぷりめの油で揚げ焼きにすることで、香ばしさを加え、魚のにおいを抑えます。
ニンジンは、見た目や味がはっきりニンジンだと分からないように、身と汁とに分けて使います。
ニンジンの汁は、ハンバーグのタネとソースに加えます。
そして汁を絞った後に残った身は、小麦粉を混ぜ、ミンチ状にしたアジの表面にまぶして、衣のように使います。
トマトは、ソースに加えます。
トマト独特の酸味を火を入れて飛ばし、旨味と甘みを引き出します。
(一部情報元:日本テレビ「あのニュースで得する人損する人」家事えもんのかけ算給食レシピ 2016年5月5日放映)
アジバーグ&アジバーガーの作り方

「家事えもん特製 アジバーガー」のレシピです。
なおレシピの全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
アジ | 120g(※1) |
玉ネギ | 50g |
小麦粉 | 30g |
ニンジン | 1本 |
サラダ油 | 適量 |
玉ネギ | 50g |
トマト | 1個 |
コンソメ | 1g |
サラダ油 | 大さじ1/2 |
ニンジンの絞り汁 | 大さじ1(※2) |
バンズ | 2個 |
千切りキャベツ | 適量 |
※1 3枚におろしたものを使用。
※2 アジバーグに使うニンジン1本から取り分ける。
- 玉ネギはみじん切りにする。
温めたフライパンにサラダ油を引き、玉ネギを炒める。粗熱を取る。 - ニンジン1本はすりおろし、ガーゼで包んで汁を絞る。
ガーゼに残った身は、手でよくほぐし、小麦粉を混ぜる。 - アジを小骨ごと包丁で叩いてミンチ状にし、1とニンジンの汁(適量)を加えて手でよく練る。
- 3を2等分して四角い形に成形し、2の小麦粉を混ぜたニンジンの身を表面にまぶす。
- 少し多めのサラダ油で、4を揚げ焼きにする。
- 【トマトソースを作る】トマトはざく切りにする。玉ネギはみじん切りにする。
温めたフライパンにサラダ油を引き、玉ネギとトマトを炒める。ニンジンの汁(大さじ1)とコンソメを加え、トロトロになるまで煮詰める。 - 5に6をかけ、千切りにしたキャベツと一緒に、パンで挟んだらできあがり。
写真をもとに、レシピを説明します。
アジバーガーを作ってみた

【工程1】
まず、タネに加える玉ネギを炒めます。
温めたフライパンにサラダ油を引き、上の写真くらい色づくまで、玉ネギを炒めます。
そして粗熱を取ります。

【工程2】
次に、ニンジンの下準備をします。
ニンジン1本はすりおろし、ガーゼに包んで汁を絞ります。
ちなみにガーゼが無い場合は、おろしニンジンに手を添えてボールを傾けるだけでも、きれいに汁を絞ることができます。
ただ手を使う場合は、水気をきっちり取り除くために、最後にキッチンペーパーなどを使って絞り切ることをおすすめします。
絞った汁は、後ほどタネとソースに加えます。

汁を絞った後に残った身は、手でよくほぐし、小麦粉を混ぜておきます。
これは後で、アジバーグの表面につける衣として使います。

【工程3】
次に、アジバーグのタネを作ります。
まずアジを小骨ごと包丁で叩き、ミンチ状にします。

そしてミンチ状にしたアジに、炒めた玉ネギとニンジンの絞り汁(適量)を加え、手でよく練ります。
なおニンジンの絞り汁は、タネがゆるくなり過ぎない程度の量を使ってください。
ニンジンの絞り汁は、後ほどソースに大さじ1ほど使うので、その分は取り置きます。
ただ取り置き分を合わせても、おそらく全量を使うことはないと思います。

【工程4】
続いて、タネを成形します。
タネを2等分し、上の写真のような四角い形に成形します。
そして表面に、小麦粉を混ぜたニンジンの身をまぶします。

【工程5】
そしてアジバーグをフライパンで焼きます。
普通に焼くより少し多めのサラダ油を引き、アジバーグの両面を揚げ焼きにします。

【工程6】
最後にトマトソースを作ります。
まずトマトはざく切りにし、玉ネギはみじん切りにします。
そして温めたフライパンにサラダ油を引き、玉ネギとトマトを炒めます。
続いてニンジンの絞り汁(大さじ1)とコンソメを加え、とろとろになるまで煮詰めます。

【工程7】
アジバーグにトマトソースをかけ、千切りにしたキャベツと一緒にパンに挟んだらできあがり。

アジバーガーの表面にまぶしたニンジンの衣はカリッとした食感に、そしてアジバーガーの中身はふんわり柔らかく仕上がります。
ひと口食べて、魚が使われていることはすぐに分かりますが、小骨はまったく分からないくらい細かくなっていますし、またニンジンやトマトの自然な甘みをいかした優しい味付けがアジとよく合うので、魚嫌いな子でも食べやすいと思いますよ。
一方のニンジンも、上手い具合に隠れています。
ニンジンがたくさん使われていることは、色を見ると何となく分かるかもしれませんが、味だけで判断すると、甘みがいかされているとは言え、全然分かりません。
これだったらニンジン嫌いな子でも、無理なく食べられると思います。
【追記】
このアジバーガーと一緒に話題になった、家事えもんの「ピーマンポタージュ」のレシピは、リンク先をご覧ください。