おうち料理研究家のみきママが考案した、冷やし中華のレシピをご紹介します。
「黒酢風 冷やし中華」です。
黒酢は使わずに、コーヒーゼリーと酢で「黒酢風ジュレ」を作り、電子レンジで6分加熱するだけでできる鶏ハムや、重曹の効果でプリプリの食感にした海老などを具材にします。
調理時間は20分。
1人前256円程度で作れます。
(一部情報元:TV「バイキング」坂上忍とみきママの超お手軽!マジックレシピ 2016年6月17日放映)
黒酢風 冷やし中華の作り方
「黒酢風 冷やし中華」のレシピです。
調理のポイントは3つあります。
1つめは、黒酢風ジュレを、コーヒーゼリーと酢で作ること。
高価な黒酢を買わずに済む上に、コーヒーゼリーにはもともとゼラチンが含まれているので、ゼラチンや寒天を使う必要もありません。
2つめは、冷凍エビを、重曹を溶かした水で解凍すること。
重曹のアルカリ成分には、エビのタンパク質を固める効果があるため、エビの食感がプリプリに仕上がります。
3つめは、錦糸卵の作り方。
水溶き片栗粉を加えて焼くと、片栗粉のデンプンで、卵が破れにくくなります。
なおレシピの全工程は、後ほど写真をもとに説明します。
鶏もも肉 | 1枚(270g) |
柚子胡椒 | 小さじ2 |
冷凍むきエビ | 8尾 |
重曹 | 大さじ1 |
水 | 300cc |
卵 | 1個 |
砂糖 | 大さじ1/2 |
片栗粉・水 | 各小さじ1/2 |
コーヒーゼリー | 1個(100g) |
醤油 | 大さじ4と1/2 |
ゴマ油 | 小さじ2 |
おろしショウガ | 小さじ1 |
おろしニンニク | 小さじ1 |
酢 | 大さじ3 |
砂糖 | 大さじ1 |
鶏ハムの肉汁(※) | 鶏もも肉1枚分 |
中華麺 | 2玉(200g) |
キュウリ | 1本 |
トマト | 1個 |
※鶏ハムを調理した後に出る肉汁を使います。
- 【エビを解凍する】エビを凍ったままボールに入れ、重曹と水を加え20分置く。
水洗いしてザルに上げる。 - 【鶏ハムを作る】鶏肉の両面に20か所ずつフォークで穴をあけ、柚子胡椒を揉み込む。
皮目が外側になるようにきつく巻き、巻き終わりを楊枝で縫うように2か所止める。2枚重ねにしたラップでキャンディーのように巻き、閉じ目を下にして耐熱皿にのせる。
表面に楊枝で3か所空気穴を開け、電子レンジ(600w)で6分加熱する。20分ほど置いて粗熱を取ったら、肉汁を取り置き(黒酢風ジュレに使う)、5ミリ厚に切る。 - 【黒酢風ジュレを作る】コーヒーゼリーをフォークで細かく潰し、醤油・ゴマ油・おろしショウガ・おろしニンニク・酢・砂糖・2の粗熱を取った鶏ハムの肉汁を加え、よく混ぜる。冷蔵庫で10分ほど冷やす。
- 【錦糸卵を作る】片栗粉を水で溶いたもの・卵・砂糖をボールに入れ、よく混ぜる。
26センチ程度の大きめのフライパンを強火で熱し、濡れ布巾の上にフライパンをのせていったん冷まし、フライパンの温度を均一にする。
フライパンを弱めの中火にかけ、卵液を一気に流し入れ、1分ほど焼く。
卵のまわりがカリッとしてきたら、卵の下に箸を1本入れ、卵を持ち上げてひっくり返す。もう片面は30秒ほど焼く。
焼き上がった卵を半分に切って重ね、細切りにする。 - 【トッピングの野菜を切る】キュウリは千切りにし、トマトは半分に切って薄切りにする。
- 【麺とエビをゆでる】鍋に湯を沸かし、エビと中華麺を入れ、中火で1分30秒ほどゆでる。ザルに上げて流水で洗い、ザルごと氷水に1分漬けて冷やし、水気を切る。
- 【盛り付け】麺を皿に盛り、鶏ハム・海老・錦糸卵・キュウリ・トマトをのせる。黒酢風ジュレを回しかけたらできあがり。
写真をもとに、レシピを説明します。
黒酢風 冷やし中華の作り方
【工程1】
まず冷凍むきエビを解凍します。
エビを凍ったままボールに入れ、重曹と水を加え、20分置きます。
20分経ったら水洗いし、ザルに上げます。
【工程2】
次に、鶏ハムを作ります。
まず鶏肉の両面に20か所ずつフォークで穴を開けます。
そして鶏肉に柚子胡椒を揉み込み、皮目が外側になるようにきつく巻き、巻き終わりを、上の写真のように楊枝で縫うように2か所止めます。
鶏肉を巻いたら、今度は2枚重ねにしたラップで鶏肉を包み、両端をキャンディーのようにねじります。
そしてラップの閉じ目を下にして耐熱皿にのせ、ラップの両端を鶏肉の下に入れ込み、楊枝で3か所ほど空気穴を開けます。
この状態で電子レンジ(600w)で6分加熱します。
電子レンジで6分加熱した後は、20分ほど置いて粗熱を取り、5ミリ厚に切ります。
皿に残った肉汁は、黒酢風ジュレを作る際に使うので、取り置きます。
【工程3】
続いて、黒酢風ジュレを作ります。
コーヒーゼリーをボールに入れてフォークで細かく潰し、醤油・ゴマ油・おろしショウガ・おろしニンニク・酢・砂糖を混ぜます。
そして取り置いた鶏ハムの肉汁も、粗熱を取って加えます。
すべてを混ぜたら、冷蔵庫で10分ほど冷やします。
【工程4】
今度は、錦糸卵を作ります。
まず片栗粉を水で溶いたものと卵と砂糖をボールに入れ、よく混ぜます。
そして26センチ程度の大きめのフライパンを強火で熱し、濡れ布巾の上にフライパンをのせていったん冷まし、フライパンの温度を均一にします。
フライパンの準備ができたら、フライパンを弱めの中火にかけ、卵液を一気に流し入れ、1分ほど焼きます。
卵のまわりがカリッとしてきたら、卵の端から箸を1本入れ、上の写真のように箸を卵の中央部に移動させます。
そして箸を使って卵を持ち上げて、ひっくり返します。
そしてもう片面を30秒ほど焼きます。
焼き上がったら、卵を半分に切って重ね、細切りにします。
【工程5】
次に、トッピングに使う野菜を切ります。
キュウリは千切りにし、トマトは半分に切って薄切りにします。
【工程6】
最後に麺とエビを茹でます。
鍋に湯を沸かし、エビと中華麺を入れ、中火で1分30秒ほどゆでます。(中華麺の種類によってゆで時間が若干変わると思いますので、加減してください。)
そしてエビも一緒にザルに上げて流水で洗い、ザルごと氷水に1分漬けて冷やし、水気を切ります。
【工程7】
中華麺を皿に盛り、鶏ハム・エビ・錦糸卵・キュウリ・トマトをのせます。
黒酢風ジュレを回しかけたらできあがり。
具材がたっぷりのった、豪華な冷やし中華が出来上がります。
黒酢風ジュレにコーヒーゼリーを使っていることは、言われないと分からないと思います。
後味にほのかな苦味があるので、これがコーヒーゼリーの味だろうと思う程度で、冷やし中華のたれとして違和感はありません。
ただかなり濃厚な味付けなので、さっぱりとした冷やし中華を期待すると、ちょっと違うということになると思います。
鶏ハムは、柚子胡椒の塩気と風味がほど良く効いていて、酸味の効いたジュレとよく合います。
また重曹を使って解凍したエビは、いつものエビとは思えないほど、食感がプリプリに仕上がりますよ。