黒島観光ガイド|石垣島からフェリー30分で行ける“牛とウミガメ”の島

黒島観光


黒島とは|石垣島から日帰りできる“牛の島”

黒島くろしまは、沖縄の八重山やえやま諸島にある離島で、牧畜が盛んなのどかな島です。

人口およそ220人に対して、牛の数は3,000頭以上。

黒島の牛
島内のいたる所で牛が牧草をんでいて、それらは「石垣牛」などのブランド牛として出荷されていきます。

黒島研究所も必見

こうした牧場の風景も黒島観光の見どころですが、それ以外にも、島の西側にある黒島研究所は外せません。

黒島研究所は、ウミガメや珊瑚などの研究をしている民間の施設。

黒島のウミガメ
研究所内ではウミガメや近海の魚の飼育もされていて、それらは一般の観光客にも開放されています。

シュノーケリングの際に出会った、見覚えのある魚たちもたくさんいて、それらを眺めているだけでも楽しめます。

この記事では、黒島の観光スポットを写真とともにご紹介します。


黒島への行き方(アクセス)

黒島のフェリー

まずは、黒島へのアクセスから。

黒島には飛行機が飛んでいないので、島を訪れる際には、石垣島からフェリーで行くことになります。

石垣島の離島ターミナルから船に乗って、所要時間はだいたい30分くらい。
結構近いです。

出発時刻は季節によって変わるので、フェリーの最新の時刻表と料金については、安栄観光のホームページで確認するのがおすすめです。


なお、黒島と石垣島との位置関係は、下の地図を参考にしてください。

黒島
石垣島離島ターミナル


黒島での移動手段

黒島は、離島とは言えそれなりに広いので、徒歩での観光はけっこうシンドイと思います。
急に天気が悪くなってスコールが降ることもあるので、できればレンタカー、それがムリな場合は、レンタサイクルを利用するのがおすすめです。

レンタカーの独特な借り方

ちなみに、私がレンタカーを借りた時のシステムは、なかなか面白かったです。

黒島のフェリーターミナルの目の前にレンタカー用の車が停まっていて、フロントガラスに電話番号が書かれたステッカーが貼られています。

その番号にかけると、レンタカー屋さんに繋がって、利用する時間を聞かれ、それに応じた料金を教えてもらえます。

そして、実際に借りる場合は、目の前の車に乗り込めばOK。
その車には鍵がかかっておらず、ハンドル近くに置いてあるキーを使ってそのまま利用できるようになっています。

返却する際は、指定された料金を、車内に置いておくだけで、支払い完了。
なかなか斬新なシステムになっています。

黒島観光の所要時間と日帰りモデル

黒島は島全体の面積こそ小さいものの、見どころは島のあちこちに点在しています。主要なスポットだけをまわるなら、レンタサイクルで3〜4時間ほどあれば日帰り観光が可能です。
黒島展望台や日本の道100選に選ばれた県道、黒島研究所、伊古桟橋などをゆっくり巡りたい場合は、午前〜夕方まで半日〜1日かけて滞在するのがおすすめです。

黒島観光の見どころ

それでは、ここからは、黒島のおすすめの観光スポットをご紹介します。


黒島展望台

黒島の展望台

こちらは、黒島展望台です。

高さは10メートルほど。

黒島の展望台からの眺め
展望台のすぐ横には小中学校があり、それ以外は、一面の牧草地帯となっています。

島の様子を俯瞰するのにぴったりの場所なので、最初に立ち寄っておくといいですよ。


日本の道100選

黒島の日本の道100選

黒島展望台は、県道沿いに建っています。

この県道は、正式名称を「県道213号黒島港線」と言いますが、実はこの道、「南海の島の景観道」として日本の道100選に選ばれているんです。

牧草地に囲まれたのどかな道路ですが、そうした権威付けをされると、写真の一枚でも撮っておきたくなるのが人情です。

ちなみに、この道は、日本最南端の県道でもあります。


黒島研究所

黒島研究所

黒島研究所は、個人的に、黒島のなかで最もおすすめのスポットです。

研究所の中には、黒島にゆかりのある沢山の生き物が飼育されています。

黒島のウミガメ
なかでも、一番の見どころは、やはりウミガメ。

ゆったりと泳ぐその姿は、とても愛らしいです。



黒島研究所の展示室
展示室
黒島研究所のウミガメの標本
ウミガメの標本
黒島研究所のヤシガニ
ヤシガニ
黒島研究所の魚
愛嬌のある魚
黒島研究所のカサゴ
カサゴの仲間
黒島研究所のサメ
庭の池を泳ぐサメ

研究所の規模はあまり大きくないものの、飼育されているウミガメの数はかなり多いです。
ざっと見渡すと、少なくとも20〜30匹はいそうな感じ。

西表島でお世話になった船長さんに聞いた話ですが、その方は、傷ついて弱ったウミガメを海で見つけたら、黒島研究所に連絡するようにしているそうです。

実際に、その方の連絡がきっかけとなって、ウミガメの保護に繋がったこともあるのだとか。
お礼として、ウミガメの手ぬぐいを貰ったそうですよ。


伊古桟橋

伊古桟橋(黒島)

こちらは伊古桟橋いこさんばし
むかし使われていた船着き場です。

桟橋の全長は354mもあり、黒島の透き通った海に向かって、まっすぐに伸びています。

周りの海は遠浅で、桟橋の下には、色とりどりの魚が泳いでいます。

黒島の伊古桟橋
また、桟橋の先端から後ろを振り返ると、黒島の豊かな自然が一面に広がっています。

視界を遮るものが何もなく、開放感たっぷりの場所です。



黒島の伊古桟橋の休憩所

浜への入り口付近には南国風の東屋あずまやがあるので、その場所で潮風を浴びながら休憩するのもおすすめです。

東屋の中にあるのは、牛をかたどったベンチ。
黒島らしい遊び心です。


黒島の観光スポット【番外編】

黒島のおすすめの見どころをいくつかご紹介しましたが、ここからは、黒島の観光スポットの番外編をお伝えします。

黒島灯台

黒島灯台

こちらは、黒島灯台。
島の南端にあるこぢんまりとした灯台です。

この灯台はガイドブックで紹介されていることもありますが、わりと普通の灯台なので、スケジュールがタイトな場合は、ムリして訪れる必要はないように思います。



仲本海岸

黒島の仲本海岸

こちらは、仲本海岸。
黒島のシュノーケリング・スポットとして知られているビーチです。

黒島の仲本海岸に漂着したゴミ
ただ、浜自体は、漂着したゴミが散乱しており、あまり綺麗ではありません。

ダイビングやシュノーケルならともかく、波打ち際でチャプチャプ遊んでいるだけだと、ゴミが視界に入ってちょっとテンションが落ちるかも。

こちらも、スケジュールに余裕がない場合は、省略してもいいと思います。


以上、黒島の観光情報についてお伝えしました。

黒島は、とてもたくさんの生き物が暮らしている島です。

黒島のクイナ
一番目立つのは牛ですが、それ以外にもウミガメの産卵場所でもあり、また、他の八重山諸島の島々と同様に、可愛らしいクイナの生息地でもあります。

加えて、道を歩けば、インドクジャクと出会うことも。
こちらは、生態系を壊す害鳥ではありますが、初めて見かけるとやはりテンションが上がります。

運がよければ、牛と孔雀のツーショット写真も撮れるかもしれませんよ。

黒島の牛とクジャク

黒島観光の注意点とベストシーズン

黒島はお店や自動販売機の数が多くないため、夏場は飲み物を多めに持って行くと安心です。日差しもかなり強いので、帽子や日焼け止めも必須です。
また、島内の道は牧草地に囲まれた見通しの良い道が多い一方で、牛やクジャクなどの動物が近くにいることも。レンタカーや自転車で走る際は、スピードを出しすぎないよう気をつけましょう。
黒島観光のベストシーズンは、比較的天候が安定している秋〜春にかけて。夏は暑さが厳しいものの、青い海と真っ白な雲のコントラストが楽しめます。


あわせて読みたい:沖縄・八重山の料理

黒島をはじめ、石垣島や八重山の旅では地元の食文化も大きな魅力のひとつです。
旅の思い出に、家庭でも作れる沖縄料理を楽しんでみませんか?

これらの料理は、黒島や石垣島など八重山の食堂でも親しまれている定番の沖縄料理。
旅の余韻を感じながら、家庭でもその味を楽しんでみてください。


石垣島からは、黒島のほかに、夕日が美しい御神崎や、日本最南端の波照間島などへの日帰り旅も楽しめます。

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