ジャイプル観光のおすすめの見どころを動画とともにご紹介します。
私は3ヶ月ほどかけてインドをぐるっと旅行したことがありますが、その経験を踏まえても、ジャイプルほど趣があり、また見どころが豊富な観光地はなかなかありません。
ジャイプル(Jaipur)はピンクシティとも呼ばれており、旧市街の建物の壁面は、どれも薄い赤茶色。
旧市街のメインストリートは多くの人で賑わう巨大なバザールになっていて、そこには石造りの乾いた建物が延々と連なっています。
まるで映画の中に出てくる砂漠の街のような、そんなワイルドで、エネルギッシュなパワーに満ちあふれています。
それぞれのお店で買い物できる品々も興味深いものが多く、もちろんアクセサリーや宝石などの土産物や生活必需品もありますが、中でも面白いのは、食べ物の露天商や食材のお店です。
また、ジャイプルは、ショッピングスポットだけでなく、観光名所も豊富です。
ジャイプル最大の見どころであるアンベール城をはじめ、ジャンタル・マンタル(天文台)や風の宮殿など、ムガル帝国時代の遺産が点在しています。
山の上に建つその姿には、かなりの迫力があります。
ジャイプルを堪能するには、ジャイプルのホテルで一泊以上してゆっくりと観光するのがおすすめですが、時間がない場合は、デリーからの日帰りツアーを利用することもできます。
また、個人旅行の場合でも、デリーから、飛行機やバス・電車などでアクセス可能です。
北インドを旅行するなら、ジャイプル観光もぜひ検討してみてください。
アンベール城
アンベール城(Amer Palace)は小高い山の上にそびえる巨大な宮殿です。
建築が始まったのは16世紀で、この地を治めた王族の住居として利用されていました。
カラカラに乾いた黄土色の建物と、宮殿の下に広がる豊富な水を蓄えたお堀。
その対比が、砂漠に浮かぶオアシスを彷彿とさせます。
そして、とりわけ素晴らしいのは、この宮殿からの眺めです。
周囲は丘に囲まれていて、その山頂には、かつてこの宮殿を守ったジャイガル要塞が今でも残されています。
要塞の規模はそれほど大きくはありませんが、山並みに沿って建つその姿は、中国の万里の長城のようでもあります。
眼下には、宮殿へと続く石畳の坂道と、大きなお堀。
かつて、この宮殿で暮らしていた王族たちも、この景色を楽しんでいたのだと思います。
こちらは、広い人工池の中に建っている宮殿で、水の中にぽっかりと浮かぶその姿もなかなか見応えがあります。
時間があれば、ここで一度車を降りて写真に収めるのもいいですよ。
ジャンタル・マンタル
ジャンタル・マンタル(Jantar Mantar)もなかなか見応えのある施設です。
ここは星の動きを観測するための天文台で、観測したデータを天文学や占星術に活かしていたそうです。
建造されたのは18世紀、ムガル帝国の時代です。
当時、天文台は北インドに合計5ヶ所作られましたが、中でもこの場所が最大の規模を誇ります。
ただし、予備知識なしで見学しても、何を観測する機器なのかさっぱり分からないと思うので、ガイドを付けるか、もしくはガイドブック片手に回ることをおすすめします。
風の宮殿(ハワー・マハル)
風の宮殿(ハワー・マハル)は、18世紀に建てられた建物で、たくさんの小窓が設けられているのが特徴です。
風の宮殿の下には、多くの人で賑わう旧市街のメインストリート。
この宮殿は、当時の王室の女性達が、自身の姿を人々に晒すことなく市中の様子を見学できるように建てられたそうです。
だから、たくさんの小窓があるんですね。
また、「風の宮殿」という名前の由来は、建物の中を風が通り抜けやすい造りになっているからなのだとか。
ジャイプルは5月には40度まで気温が上がることもありますが、そうした環境であっても女性たちが快適に過ごせるように、工夫が施されたのだと思います。
風の宮殿に向かって右側に小さな通路があるので、そこから道なりに進んでいくと辿り着けますよ。
ビルラー寺院
こちらは、白亜のヒンドゥー教寺院。
赤茶色の建造物が立ち並ぶジャイプルの中で、白い大理石作りのこの寺院は、ひときわ目立つ存在です。
このお寺は、内部もかなり変わっています。
内部は残念ながら写真撮影はNGですが、ガランとした寺の内部はまるでモスクみたい。
ホールを取り囲む小さな窓には、ヒンドゥー教の神をモチーフにした色鮮やかなステンドグラスがはめ込まれています。
シティ・パレス
シティ・パレスは、かつて王族の宮殿として利用されていた場所です。
現在も一部の建物が王族の住居として利用されていますが、それ以外の大部分は一般に公開されています。
ジャイプルは「ピンク・シティ」の愛称で親しまれていますが、シティ・パレス内の建物の一部もサーモンピンクで装飾されています。
まさにピンク・シティの宮殿にふさわしい雰囲気です。
ただし、同じ宮殿でも、迫力や見応えはアンベール城の方が圧倒的に上です。
市場
最後にご紹介するのは、ジャイプルの食品市場「チャンドポール バザール(Chand Pole Bazaar)」です。
このマーケットは、旧市街の西側の入り口になっている「チャンドポール門(Chand Pole Gate)」の外側と内側にまたがって続いています。
ジャイプルの見どころにほど近く、地元の食材をはじめ、日用品や衣料品のお店がコンパクトに寄り集まっているので、お土産物を探すのにもぴったりです。
肉のマーケットでは、普通に街を散策しているだけではお目にかからない、鶏や羊などを細かく解体しているシーンも見られます。
以上、ジャイプル観光の見どころについてご紹介しました。
ジャイプルは、北インドの中でもかなりのおすすめエリア。
アグラのタージマハルも必見ですが、街の雰囲気はこちらの方が趣があり、また見どころも豊富なので、アグラに引けを取らないくらい楽しめる街ですよ。
ところで、当サイトでは、現地インドでの経験をもとに、インドの観光スポットやインド料理について別記事で詳しく解説しています。
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