ギーの作り方。インドのバターオイルの手作りレシピ

ギーの作り方

インドのバターオイル「ギー」を手作りする方法をご紹介します。

ギーとは、バターから水分とタンパク質を取り除いたバターオイルのことで、インドから中近東、アフリカにいたる広範囲な地域でよく使われます。

手作りしたギーは、さっぱりしつつもしっかりしたコクがあり、ほんのりとした甘みも感じられます。
インド料理全般の風味付けはもちろん、バターの代わりとしても便利に使えます。

材料

370〜420g分:調理時間35分
無塩バター 400〜450g

作り方・レシピ

バターをフライパンで溶かす

  1. ① 無塩バター(400〜450g)を鍋または小さめのフライパンに入れ、弱めの中火にかけます。
    焦がさないように注意しながら、完全に溶かします。

溶かしたバターをフライパンで煮詰める

  1. ② バターが完全に溶けたら、ごく弱火にして、混ぜずにそのまま20〜30分煮詰めます。

補足:ごく弱火がとても大切


白濁した状態の溶けたバター

  1. ③ ヘラで表面の白い泡をよけると、最初の段階では溶けたバターが白く濁っています。
    この状態のうちは、混ぜずにごく弱火で加熱します。

白い泡は、たんぱく質などの不純物です。


透明になった溶けたバター

  1. ④ 20〜30分加熱すると、泡が細かくなります。
    また、ヘラで表面の白い泡をよけた時に、鍋の底が見えるくらい透明になり、鍋底に沈殿したタンパク質が見えるようになります。
    このような状態になったら、火を止めます。

ギーを濾す

  1. ⑤ ボールの上にザルをのせ、その上にキッチンペーパーを敷いて、熱いうちにこしたら完成です。
    完全に冷めたら、容器に入れて密閉したうえで、冷暗所で常温保存します。
    日持ちは1年ほどです。

ギーは、冷蔵庫に入れたり気温が低くなると固まります。
質には問題ありませんが、できるだけ使いやすいように、常温で保存するのがおすすめです。

作り方の補足説明

ごく弱火がとても大切

ギーを作る際には、ごく弱火にしたうえで、まめに様子を見ながら煮詰めることがとても大切です。

完成したギーと焦げて失敗したギー
無事完成したギーは、淡い黄金色をしています。(写真左)

一方で、コンロの火が強すぎると、失敗しやすく、焦げて茶色になってしまう場合もあります。(写真右)
補足:失敗したギーの使い道


ちなみに、ごく弱火とは、消えそうで消えないくらいのとろ火に相当します。

コンロに焼き網をのせる
もし、コンロがごく弱火にできない場合は、鍋の下に団子などを焼く焼き網を敷くか、板状の焼き網(写真)を2〜3枚挟むと良いです。

失敗したギーの使い道

火力が強すぎて焦げて茶色くなったギーは、基本的には失敗ということになりますが、料理に使うと香ばしさが加わり、それはそれで結構美味しいです。
たとえば、フレンチトーストのバター代わりに使うと、とても良く合います。

ところで、当サイトでは、現地インドでの経験をもとに、インド料理やインドの観光スポットについて別記事で詳しく解説しています。
次の記事もあわせてご覧ください。

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