南インドにある人気観光スポット、「ラーメシュワラム(Rameswaram)」の魅力を、動画とともにお伝えします。
ラーメシュワラム(ラーメーシュワラム)は、インドの南東から細長く伸びた半島の、さらに先にある小さな島。
日本では、ラメスワラムと呼ばれることもあります。
四方を海に囲まれた開放感のあるロケーションと、ヒンドゥー教有数の聖地「ラーマナータスワミー寺院」が、この島の最大の見どころです。
また、この島は、ヒンドゥー教の聖典「ラーマーヤナ」の舞台としても知られています。
ラーマーヤナの主人公は、ヒンドゥー教でヴィシュヌの化身とされているラーマ王子。
ラーマには、美しい妻シータがいます。
ある時、魔王ラヴァナによってシータがスリランカにさらわれてしまいます。
ラーマ王子は、シータを助けるために、猿の将軍ハヌマーンの助けを借りてスリランカまで橋を架けます。
この記事では、ラーメシュワラムの見どころを、おすすめ順にご紹介するとともに、おすすめのホテルやレストランもお伝えします。
ラーマナータスワミー寺院
ラーマナータスワミー寺院(Ramanathawamy Temple)は、ラーメシュワラムを聖地たらしめているシンボル的なお寺です。
ちなみに、私は、十年ほど前にこの地を訪れたことがありますが、当時と比べると、インド人観光客がすごく増えたという印象を持ちました。
今でも相変わらず外国人観光客にはあまり出会いませんが、ものすごく多くのインドの方々がこの地を訪れています。
さて、この寺院ですが、残念ながら、他の寺院と同様に境内は撮影不可。
スマホなどの電子機器やかばんも持ち込めないようになっていますので、参拝の際には、ホテルに荷物を置いて手ぶらで赴くのがおすすめです。
寺院に入ると、まず印象的なのは、カラフルに彩られた回廊です。
回廊の両脇には何本もの柱で埋め尽くされていて、その1本1本が鮮やかに装飾されています。
回廊の中心部には大きな蓮池。
蓮池に行くための長蛇の列が、この回廊に異様な熱気をもたらしています。
非ヒンドゥー教徒は残念ながら回廊の中心部には行けませんが、蓮池の様子を遠目に眺めることは可能です。
蓮池の上に数十人が乗れる台が突き出ていて、そこに多くのヒンドゥー教徒が押し寄せています。
台の縁には2人の男。
彼らが下からバケツで池の水をくみ上げて、勢いよく振りかけ、集まった人々がその水を全身で浴びていきます。
そして、それが行列が途切れるまで何度も何度も繰り返される。
ヒンドゥー教の持つ、野性的な力強さを感じられる光景です。
ガンダマダナ・パルバータム
ガンダマダナ・パルバータム(Gangdamadana Parvatham)は、ラーマナータスワミー寺院の北西3キロの丘の上にある小さなお寺です。
ラーマーヤナの主人公、ラーマ王子の足跡を刻んだ石が祀られています。
コザンダラーマール寺院
こちらは、コザンダラーマール寺院(Kothandaramar Temple)という小さなお寺です。
その離島と岬は一本の細い道路で繋がっていて、離島へは車で渡ることができます。
このお寺は、シータをさらった魔王ラヴァナの弟ヴィビーシャナが、ラーマ王子に降伏した場所だと言われています。
寺の内部には、そうしたラーマーヤナの物語を分かりやすく描いた絵がかけられています。
ダナッシュコディー・ビーチ
コザンダラーマール寺院からさらに進み岬の先端付近まで行くと、「ダナッシュコディー・ビーチ(Dhanushkodi Beach)」が広がっています。
ラーマナータスワミー寺院から20キロほど離れていますが、道はすべて舗装されているので、オートリクシャーでも問題なく行くことができます。
岬の先端からは「アダムズブリッジ(Adam’s Bridge)」と呼ばれる小島が連なっていて、その先は、遙かスリランカまで続いています。
コザンダラーマール寺院から5キロ先には、漁村「ムーンラム・チャッティラム(Moonram Chattiram)」。
その先8キロには、漁村「ダーナシュコディ(Dhanuskogi)」があります。
パンバン橋
見どころのラストは、インド本土とラーメシュワラム島を結ぶ、鉄道橋「パンバン橋(The Pamban Bridge)」です。
鉄道橋は長さ2065m。
インドで初めて作られた海上橋で、橋の途中が跳ね上がり、そこに船を通せるようになっています。
上の動画は、ラーメシュワラム行きの列車がその鉄道橋を渡っている様子。
鉄道橋の脇には、道路橋が並行して走っています。
列車がこの橋を渡る時は、20キロくらいの超徐行運転になり、観光客が名物橋の様子をじっくり楽しめるようになっています。
おすすめのホテル&レストラン
最後に、ラーメシュワラムのおすすめホテル&レストランをご紹介します。
ラーメシュワラムは静かな田舎町なので、大都市にあるような大きくてピカピカのホテルやレストランはありません。
ただ、何不自由なく快適なホテルに泊まりたいのなら、私が今回宿泊した「Hyatt Place Rameswaram」はおすすめです。
5つ星ホテルですけどそれほど高くありませんし、レストランの他に、プールやスポーツジムもあります。
また、アルコールも飲めます。
ちなみに、今回ご紹介したラーメシュワラムの見どころは、すべてこのホテルのツアーを利用して訪れました。
金額は、車1台チャーターで3500ルピーくらい。
街のオートリクシャーを利用して同じルートを辿った場合の金額は分かりませんが、例えば岬の先端までであれば、往復で1000ルピーくらいで行ってくれるようです。
また、レストランだったら、このホテルから歩いて5分ほどのところにあるホテル「DAIWIK HOTELS」の中にある「Ahaan-The Restaurant」が比較的美味しいです。
ただし、料理はすべてベジタリアン。
ラーメシュワラムは、このレストランに限らず、ノンベジ料理が食べられるレストランがとても少ないです。
ところで、当サイトでは、現地インドでの経験をもとに、インドの観光スポットやインド料理について別記事で詳しく解説しています。
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